本年(2012年)3月8日から15日までの8日間、バーゼル市メッセ会場にて開催された世界最大の時計宝飾見本市「バーゼルワールド(BASELWORLD)」。時計関係者だけでも10万人を越す来場者は年々増加の一途を辿り、当年はついに過去最高人数である10万4300人を記録した(勢いづくスイス時計の詳細は菅原 茂氏連載『スイス時計事情』第4回をご覧頂きたい)。その後押しをするのが世界市場でも購買意欲と購入力に勝る中国勢であることは間違いない。
一方、全体の新作傾向を見ると、リーマン・ショック以降ここ3〜4年継続する“保守本道”路線の定着である。自社の歴史を踏まえた上でいちばん確実な製品および製品ジャンルを選択し、そこに特化集中(ひとつとは限らないが)する方法論はますます堅固なように見える。本年ではGMT、ワールドタイムといった新顔に加え、昨年来続くパイロットウォッチが際立っていた。
奇しくも本年は元々の興りであった時計宝飾見本市が「BASEL」と改称して30年という記念年。そして来年の2013年はメイン会場であるホール1を中心とした建物が新造され、まったく新しいプレゼンテーションの場が出現する。スイスのみならず世界最高峰の時計宝飾展示会の展開に目が離せない状況である。
取材・文:田中克幸 Report&Text:Katsuyuki Tanaka / 写真:堀内僚太郎(Storm) Photos:Ryotaro Horiuchi(Storm)
Gressiveスイス取材チーム 田中克幸
Gressiveスイス取材チーム 名畑政治
Gressiveスイス取材チーム 篠田哲生
BASEL WORLD(バーゼル・ワールド)2012 詳細
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