2001年にスタートした、ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)による「オーパス(Opus)」のプロジェクト。それはアメリカに創業したトップ・ジュエラー、ハリー・ウィンストンと、才気溢れる独立時計師の共同作業から生まれた、まさにスペシャルな複雑時計のコレクションである。
そのオーパスも2012年で"12"を数えるまでとなり、その動向が注目されていたが、これまで製作された歴代のオーパスはもちろん、歴史上、どこにもなかったような斬新で驚異的な複雑機構を備えるモデルが誕生した。
その詳細は、個々のモデルの解説を読んでいただくとして、このような大胆な試みを積極的に推進するハリー・ウィンストンの懐の深さと決意にまずは敬意を表したい。
また、ジュエラーの作る腕時計というと、どうしてもフェミニン(女性的)な要素が強いが、2012年のハリー・ウィンストンは、メンズラインを強化することを改めて表明。それを証明する新作が、ジルコニウムを主成分とする超軽量金属「ザリウム」を採用した「オーシャン スポーツ クロノグラフ リミティッドエディション(Ocean Sport Chronograph Limited Edition)」や、新型ケースを纏って登場した「プルミエール エキセンター タイムゾーン(Premier Excenter Time Zone)」である。
さらにオーパスのコレクション以外でも、「イストワール・ドゥ・トゥールビヨン3(Histoire de Tourbillon 3)」のような超絶的な複雑時計も登場。ジュエラーの枠に捕らわれず、大胆かつアバンギャルドにウォッチ・ブランドとしての高みを目指すハリー・ウィンストンなのである。