2012年のバーゼル・ワールドにおいてパテック フィリップは、複雑時計からベーシックなシンプル・ウォッチまでの幅広いジャンルで新作をリリースした。
特に力が入っていると感じたのは、「Ref.5204P 永久カレンダー搭載スプリット秒針クロノグラフ(Ref.5204P Split Seconds Chronograph and Perpetual Calendar)」である。
これは2011年発表の永久カレンダー搭載クロノグラフである「Ref.5270」をベースとしてスプリットセコンド機構を組み込んだもので、従来モデルからあらゆる点が改良された自信作となっている。
一方、シンプル系のモデルでは、1950年代のヴィンテージからインスピレーションを得た「Ref.5123 カラトラバ(Ref.5123 Calatrava)」が登場。自社製の手巻きムーブメントを薄型ケースに収めたこのモデルは、ドレッシーな逸品として人気を獲得するに違いない。
また、パテック フィリップのひとつの象徴とも言うべき「Ref.5130 ワールドタイム(Ref.5130 WORLD TIME)」には、今回、初めてブレスレット装備のモデルが登場。18Kホワイトゴールドとローズゴールド、それぞれに美しく仕上げられたゴールドのブレスレットが装備され、その豪華さには目を見張る。文字盤中央のギヨシェ装飾はホワイトゴールドにはグレー文字盤、ローズゴールドにはブラウン文字盤が用いられている。
同じデザインのゴールドブレスレットは、「Ref.5396 年次カレンダー」にも採用されている。