BASEL WORLD2012 CHOPARD New Model | 2012年 ショパール新作 L.U.C XP スケルテック　01

　 ショパールの「L.U.C」コレクションには、ダイアルに透かし模様を施し、一部をオープンワーク化した「テックモデル」とも呼べる製品群が存在する。2007年に「Cal.L.U.C 96.19-L」を搭載した「L.U.C テックツイスト」を始め「L.U.C テック ストライク ワン」や「L.U.C テック カリテ フルリエ」など、通常モデルとして発表した後、シースルー・モデルとして新規登場させるパターンがこれまでいくつか散見してきた。「テックモデル」が印象に残るのは、古典的手法のデザインが特徴的な「L.U.C」コレクションにおいて、ややアヴァンギャルドなデザインの発露が見られる点である。

　 しかし2012年のバーゼルワールドでは、「L.U.C」コレクションの中でも、特に古典的で正統派との誉れ高い「L.U.C XP」に、「テック」デザインとも呼べるオープンワークを融合させた「L.U.C XP スケルテック（L.U.C XP Skeletec）」が登場。このマッチングの妙に、シースルー・モデルにおけるショパールの新しい創造力が込められている。

　 ムーブメントはXPシリーズに搭載される「96系」の流れを組む「Cal.L.U.C 96.17-S」。その厚さ、わずか3.3mmという極薄ムーブメントでありながら、縦方向に積まれた二重香箱により生み出されるパワーリザーブはなんと65時間という、ショパール初のスケルトン・ムーブメントだ。なお、製造本数は世界限定288本となっている。

＞ブリッジに施された透かし細工がケースバックを飾る