ミリタリー・タイムピースに精通した時計ブランドとして特異なポジションを築いたベル&ロス(Bell & Ross)。2012年の新作は、コクピット・クロックをモチーフに開発され全世界的なブームを巻き起こした「BR01」の流れを継承しつつ、よりリアルな航空計器のタイムピースへの転換を目指したもの。それがコクピットに搭載される重要な三つの計器をベースとして開発された「BR01 ホライゾン(BR01 HORIZON)」と「BR01 アルティメーター(BR01 ALTIMETER)」、「BR01 ターン・コーディネーター(BR01 TURN COORDINATOR)」である。
いずれも本物の航空計器と見まごうばかりの精密さとリアル感が漂う注目作。これによってベル&ロスは、ミリタリー・タイムピース愛好家により絶大な支持を得ることだろう。
一方、2011年に登場した1930〜40年代の航空時計に着想を得たヴィンテージなラインも拡充され、「ヴィンテージ WW2 レギュレーター ヘリテージ(VINTAGE WW2 REGULATEUR HERITAGE )」が登場。このモデルは爆撃タイマーをモチーフに開発されたモデルであり、サンドブラストとグレーPVD加工で使い込んだ雰囲気を醸し出す大型の49.0mmケースが、実にいい味を出している。また、大きなツーインダイアルが印象的な「WW1 クロノグラフ モノプッシャー(WW1 Chronograph Monopoussoir)」では、ヴィンテージ・タイムピースへの深い探求心をアピールする。
そのほか、「ヴィンテージBR」にケース、ダイアル、ストラップすべてブラック仕様のファントム仕様や、メタルブレスレット仕様が登場するなど、多彩なニュースにも事欠かないベル&ロスである。