
長い歴史を歩んできた老舗の時計メーカーにとって、アニバーサリーほど自社の歴史を振り返るのに適したタイミングはない。新興勢力とは異なる、重層的なブランド哲学を発信する格好のチャンスなので、各メーカーでは工夫を凝らしたモデルをリリースする。
1884年にスイス・ビエンヌにて創業した「エドックス(EDOX)」は、今年で創業130周年を迎えた。
エドックスと言えば、パワーボートやラリー、ヨットレース等の公式計時を担当し、アグレッシブなスポーツウォッチのイメージが強い。しかし過去を振り返ると、技術力を武器にした画期的なモデルを作ってきたことが分かる。そこで2014年の新作は、過去の傑作をベースに、歴史を振り返ることに力を注いでいる。
1965年に登場した堅牢なケース持つダイバーズウォッチ「ハイドロサブ」は、インパクトのあるデザインで勝負。1961年の「デルフィン」は、クオーツクロノグラフとして登場。1988年に登場した薄型モデル「レ・ベモン」は端正なルックスを楽しめるだろう。