
コストパフォーマンスの良さで時計を語る際に、必ず名前が出てくるのがエドックス(EDOX)である。
ガッチリとした質感の良いケースは、ステンレススティール製へと変化したことで、エッジがぴしっと立ち、表面仕上げもポリッシュにして高級感を加える。そして耐傷性に優れたベゼルはブラックセラミック製で、独特の光沢感が美しい。
時計の魅力を語る上で外せないバックグラウンドも、1884年に創業されたという歴史と数々のスポーツイベントの公式計時を担当しているという信頼性の証明があるため、理論武装として抜かりはない。
経済が不安定な時代になると、人はどうしても"外れが無いモノ"を選びたくなる。エドックスがミドルレンジの価格帯で評価されているのは、品質と価格のバランスに優れており外れが無いからだ。 2012年の今年の新作も、数は少ないが良作ぞろい。真摯なモノ作りは、こういう時代だからこそ評価されるのだ。