BASEL WORLD2013 ULYSSE NARDIN New Model | 2013年 ユリス・ナルダン新作 フリーククルーザー　01

　 トゥールビヨン・ケージが時計中央部に位置する機構をカルーセル（センター）・トゥールビヨンと呼ぶが、ユリス・ナルダンが最初のモデルをバーゼルフェア（当時） で発表したのは1990年代の後半である。もっともこれは試作機レベルに留まり、長い研究期間の後にようやく実機が日の目を見たのが2001年のこと。これがデュアル・ダイレクト脱進機搭載で7日間パワーリザーブの「フリーク」である。

　 すでにこの時、シリコンを採用していた点にユリス・ナルダンの先進性が表れているが、さらに研究を継続し2005年にはダイヤモンドから製造されたデュアル・ユリス・エスケープメント搭載の「フリーク 28,800 V/h」、そして2007年には同エスケープメントをダイヤモンドとシリコン製に改良した「フリーク ダイアモンシル」が登場した。

　 本年新作の「フリーククルーザー（Freak Cruiser）」はその最新版であり、ブリッジを持たないフライング・トゥールビヨン機構も搭載している。ムーブメントは自社製造の手巻き式Cal.UN-205、分針はユリス・ナルダンのアイコンである錨をモチーフとし、なめらかな曲線を描くベゼルは波をイメージしたもの。ケース素材は写真の18Kレッドゴールドのほかに18Kホワイトゴールド（12,075,000円。税込）も用意されている。

＞7日間パワーリザーブ・トゥールビヨン