BASEL WORLD2013 ULYSSE NARDIN New Model | 2013年 ユリス・ナルダン新作 ストレンジャー　01

　 ユリス・ナルダンの超複雑時計は、ウェストミンスター・トゥールビヨン・ミニッツリピーターの「ジンギスカン」や「アレキサンダー・ザ・グレート」など、高い音色技術を伴うものが代表的である。今回の新作「ストレンジャー（Stranger）」ではオルゴール機能付きのミュージカル・ウォッチに挑戦、12時位置の回転ディスク上のピンを左右計10枚の櫛歯が弾くことで、華麗な音楽を奏でることに成功した。

　 選ばれた曲は、フランク・シナトラ（Frank Sinatra。1915〜1998年）が十八番とした名曲『夜のストレンジャー（Strangers in the Night ）』（1966年発表）。10時位置のボタンで毎正時の演奏のオン／オフを選択し（8時の表示計で現状確認）、また8時位置のボタンは任意に演奏を呼び出すメロディー・オンコール機能で、いずれもメインメロディを約12〜13秒で最大5回まで演奏する。時計機能では、リューズをプッシュすることで「W」（Winding＝巻き上げ）、「D」（Date＝日付）、「T」（Time＝時刻設定）の機能切り替えが可能な統合コントロール・システムが特徴である。

　 開発に5年を要した当モデルに搭載されるのは、シリコン製脱進機を採用した自社開発ムーブメント、Cal.UN-690。この史玉のタイムピースは18Kローズゴールド・ケースに納められ、世界限定99本で発売される。

＞10枚の櫛歯による名曲演奏