幾多のウォッチブティックや有名時計店がひしめく東京。そのひとつが渋谷区幡ヶ谷に百年以上の歴史を刻む時計の名店「YOSHIDA 東京本店」である。そこにはスイスの有名ウォッチメゾンによる最上級にして最先端のモデルが多数そろっているが、特に注目したい「ウブロ」の特別なモデルの数々。今回はその中から素材やカラーリングに大きな特徴を持つ3つのモデルを紹介しよう。
クラシック・フュージョン ホワイトゴールド ブルーグラデーション
542.WX.5170.RX.MYOS、42mm、18Kホワイトゴールドケース、自動巻き、世界限定33本、¥3,630,000(税込)
ウブロを代表するコレクションのひとつ「クラシック・フュージョン」。これは1980年に創業したウブロが同年に発表した最初のコレクション「クラシック」を基本とし、そのDNAを「フュージョン(融合)」コンセプトで再解釈することで誕生したコレクションだ。
初期のウブロを代表する「クラシック」は、ブランドの由来である「舷窓(げんそう)」(フランス語でhublot)と呼ばれる小さな丸い窓を模したフォルムに、1980年当時は誰もが考えつかなかった高級素材であるゴールドにラバーストラップを組み合わせたモデルで、時計業界に衝撃を与えた。現代の「クラシック・フュージョン」は、「ビッグ・バン」と同様にベゼルやストラップの固定にHを象った特殊なチタン製ビスを採用し、よりモダンで機能的にブラッシュアップされているのである。
そして、このモデルのもうひとつの特徴が深みのあるブルー・グラデーションのダイアルだ。中心から周辺に向けて徐々に濃く深い色合いに変化するグラデーション・ダイアルは近年人気が高まっているが、そのトレンドを取り入れつつ、時刻の指標となるインデックスや秒や分の目盛りを廃して個性的なスタイルをより鮮烈にアピール。
また、このモデルは世界限定33本の希少な限定品となっている。
ヘアライン仕上げのチタニウム製ミドルケースとブラックセラミックのベゼルが鮮やかなコントラストを見せる「ビッグ・バン トゥールビヨン オートマティック チタニウム セラミック」は、ウブロのブランドコンセプト「The Art of Fusion(異なる素材やアイデアの融合)」を体現する新世代のコンプリケーションである。
その名の通り、重力の影響を平均化して精度を高めるトゥールビヨンを6時位置に搭載するが、これと対を成すのが12時位置に設置されたマイクロローター。通常のように大型ローターをムーブメント背面に設置すると、せっかくの美しいムーブメントが隠れて見えにくい。そこでウブロは小型のマイクロローターを文字盤の12時位置に設置することでスケルトンの美しさを阻害せず、トゥールビヨンと対になって回転するダイナミックな構成をも実現したのだ。
しかもマイクロローターにも関わらず、フル巻き上げで約72時間というロングパワーリザーブも実現。ストラップは高級時計に黒いラバーを初めて導入して新時代の幕開けを宣言したウブロの伝統にならってブラックラバーを採用。複雑機構を搭載しつつもタフで実用的で日常使いできるコンプリケーション。それがこのモデルの類まれなる個性である。このモデルも希少な世界限定33本となっている。
クラシック・フュージョン ブラックセラミック ブリティッシュグリーン
511.CM.5270.RX.MYOS、45mm、ブラックセラミックケース、自動巻き、YOSHIDAスペシャルモデル 限定88本、¥1,914,000(税込)
ステンレススチールやソリッド・ゴールドのケースにブラックのラバーストラップをマッチさせることで高級時計の世界に新風を吹き込んだウブロの創業時に発表された「クラシック」。その基本スタイルを継承しつつ、現代に即した素材や機構を取り入れた「クラシック・フュージョン」コレクションに登場したこのモデルは、ブラックセラミックをケースとベゼルに採用し、「ブリティッシュグリーン」と呼ばれる深い緑色のダイアルを採用する。
イギリスのレーシングマシンに由来するディープなグリーンのダイアルをブラックの外装にマッチングさせたのが、このモデルの妙味。その精悍なカラーリングからスポーティさやスピード感を想起させる、実に心憎い演出である。このモデルも世界限定88本のYOSHIDAスペシャルモデル。「YOSHIDA 東京本店」と「名古屋 YOSHIDA」の2店舗のみで入手が可能だ。
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