【IWC】次世代のとびらを開ける、クロノグラフの新発想
 IWCは、積極的にクロノグラフモデルを展開するメーカーである。「スピットファイア」「ポルトギーゼ」「インヂュニア」「アクアタイマー」「ポートフィノ」など、人気のシリーズではほとんどがクロノグラフモデルを擁しており、選択肢はきわめて多彩だ。しかし、「革新性」という一点で探せば、このモデルをおいて他にないだろう。―「ダ・ヴィンチ クロノグラフ」。
  「ダ・ヴィンチ」と称号されるシリーズは2007年に自社製の新ムーブメントを携えてリニューアルされた。鬼才レオナルド・ダ・ヴィンチの名にふさわしく、IWCのエンジニアリング技術を結集してつくられたモデルこそが、この冠を戴くのである。従来とはまったく異なるメカニズムを内蔵する、IWCの画期的クロノグラフをこちらに紹介する。

アイ・ダブリュー・シー (IWC)
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DA VINCI
モデル名:ダ・ヴィンチ クロノグラフ
Ref:IW376401
ケース径:43.1mm×51mm
ケース厚み:14.4mm
ケース素材:ステンレススチール
防水性:3気圧日常生活防水
ストラップ:クロコダイル
ムーブメント:手巻 Cal.89360、毎時28,800振動、68時間パワーリザーブ
仕様:クロノグラフ、30分積算計、12時間積算計、スモールセコンド(ハック機能つき)、日付表示、シースルーバック(サファイヤクリスタル)
価格:1,548,750円(税込)
アイ・ダブリュー・シー (IWC)
アイ・ダブリュー・シー (IWC)
アイ・ダブリュー・シー (IWC)
アイ・ダブリュー・シー (IWC)
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  2007年に自社製のクロノグラフムーブメントを搭載した新作「ダ・ヴィンチ クロノグラフ」をリリースし、大きな反響を呼んだIWC。 1970年ごろからさほど大きな進化が見られなかった自動巻クロノグラフ機構だが、IWCは<視認性>というもっとも基本的な点に着眼して、従来のクロノグラフ積算表示の固定概念に一石を投じた。一般的なクロノグラフは、文字盤上に30分積算計と12時間積算計のインジケーターとスモールセコンド、計3つ(ないしは2つ)のインダイヤルをレイアウトしており、経過時間を読み取るためには、12時間計→30分計と視線を動かさなければならない。しかし、「ダ・ヴィンチ クロノグラフ」に搭載された新キャリバーは、60分&12時間積算計を同軸上に配置したことにより、ひとつのインダイヤル上であたかも時刻を確認するときと同じような按配で、計測時間を直感的に読み取ることができる、画期的なレイアウトなのだ。
 このふたつを同軸に配置するには課題が多く、従来のクロノグラフキャリバーをベースにするといくつかの中間車を組み合わせる必要があり、エネルギーロスやパーツの磨耗などを生じやすいため、これまではほとんど実用化されていなかった。しかし、IWCはまったく新しいクロノグラフムーブメントを設計して、この難題に果敢に挑んだ。
 「ダヴィンチ・クロノグラフ」に搭載されているキャリバー89360は、積算計の動力を直接ゼンマイをおさめている香箱から得ているため、エネルギーロスを最小化し、磨耗を軽減することができる。さらに巻き上げ効率に優れたIWC独自の新ペラトン式巻き上げ機構を採用し、長時間のクロノグラフ連続作動にもじゅうぶん耐えられる堅牢な設計なのだ。
 
 まさにダ・ヴィンチの名にふさわしく、クロノグラフの新境地を示した「ダヴィンチ・クロノグラフ」に、今後もフォロワーが絶えないだろう。


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