2022 New Model ｜ GIRARD-PERREGAUX
2022年ジラール・ペルゴ新作　ヴィンテージ1945 グレー日本限定モデル

【編集顧問田中克幸ピックアップ】

　1996年登場の「ヴィンテージ1945」は、90年代初頭に始まる機械式時計の復興を牽引したジラール・ペルゴを象徴するモデル。当時アールデコ・デザインを全面に打ち出した時計ブランドはまだ少なく、自社アーカイブを範とした「1945」は、その後バリエーションを拡大し当社の旗艦コレクションにまで成長した。「ヴィンテージ1945 グレー日本限定モデル（Vintage 1945 Grey Japan Limited Edition）」は、ステンレススティールケースに淡いグレーのインデックスとシルバーステッチの同色ストラップを組み合わせた新作。1990年代初頭より当ブランドを知る愛好家にとっては心に刺さる限定版だ。自社製自動巻きムーブメントのCal.GP03300搭載。

Vintage 1945 Grey Japan Limited Edition
ヴィンテージ1945 グレー日本限定モデル
Ref：25835-11-3127-3CC
ケースサイズ：33.30×32.46mm
ケース厚：9.66mm
ケース素材：ステンレススティール
防水性：30m
ストラップ：グレーアリゲーター、シルバーステッチ、ステンレススティール製フォールディングバックル
ムーブメント：自動巻き、Cal.GP03300、毎時28,800振動、約46時間パワーリザーブ
仕様：時・分・秒(スモールセコンド)・日付表示、シルバーダイヤル、少し濃いシルバーローマンインデックス、サファイアクリスタルケースバック
限定：200本
価格：1,639,000円(税込)

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1996年の発表後「ヴィンテージ1945」の進化のひとつがケース形状。2009年にはケースの湾曲がさらに強くなり手首へのフィット感も向上、その曲線はラグと時計ガラスとも一体化し三次元的な立体感を高めた。これは元ラリードライバーであり建築家志望だった当時のCEO、故ルイジ・マカルーソ氏の考案。今回の限定版は「ヴィンテージ1945」の四半世紀を超える歴史を知る愛好家には、特に貴重な存在と言えるのではないだろうか。

機械式時計の復興を牽引したジラール・ペルゴのメカニズム面での象徴が、1994年のバーゼルフェア（当時の名称）発表の自社製自動巻きムーブメント、Cal.3000と3100。汎用ムーブメントを採用する時計会社が多い中“マニュファクチュール”という概念の浸透に一役買ったジラール・ペルゴの功績は大きい。当モデルはその発展型である自動巻きのCal.03300。派生型のCal.GP03300-2034は「ロレアート 38mm」、Cal.GP03300-1402は「1966 40mm インフィニティエディション」等の現代のモデルに引き継がれている。