
ショパール(CHOPARD)による自社開発・製造ムーブメントの第1号機は、1996年に発表された自動巻き「Cal.L.U.C 96.01-L」である。より精緻な機械美をアピールするため、ムーブメントのほぼ半分を覆うフルローターの代わりに22Kマイクロローターを使用した、パワーリザーブ65時間を誇る当ムーブメントは、第1号機ながらC.O.S.C.公認クロノメーターとジュネーブ・シール取得という、けれん味の無い正統派の見事な仕上がりとなった。
また機械同様、6時位置にスモールセコンドとデイト表示を持つ外装部も、新興にありがちな奇をてらうあざとさは一切なく、古典時計の血脈を受け継ぐ由緒正しいデザインにまとめられた。こうして「Cal.L.U.C 96.01-L」は「L.U.C 1860」や「L.U.C ツイスト」などに搭載され、その後「Cal.96.03-L(L.U.C マークV等)」「Cal.96.04-L(L.U.C クラシック等)」「Cal.98.01-L(L.U.C クアトロ)」「Cal.02.01-L(L.U.C クアトロ トゥールビヨン)」などを生み出すショパール マニュファクチュールのマザー・ムーブメントとなる。