2009年SIHHにおけるカルティエ(Cartier)の発表は、これまでのカルティエ(Cartier)のイメージはもちろん、ウォッチメイキングの歴史においても飛躍的なエポックメイキングとなるものであった。何はさておき、コンセプトから設計した自社100%のムーブメントの発表が一番重要なトピック。
ラ・ショー・ド・フォンはルノ・エ・パピの協力を得、初の自社開発・製造となるムーブメントを搭載した「サントス 100 スケルトンウォッチ キャリバー9611MC」、そして「ロトンド ドゥ カルティエ セントラル クロノグラフ ウォッチ 」という出色の2モデルを登場させた。現在も新たに、ラ・ショー・ド・フォンで18人の時計設計師のもとジュネーブシール取得のムーブメントを開発中であり、今後のカルティエ(Cartier)のウォッチメイキングが、新潮流を起こすことは間違いない。
そしてまた2009年は、「ベニュワール」がそのケース形状を一新し、現代的な装いで新たなカルティエ(Cartier)の風格をみせつけるモデルへと美しい進化をとげた。
Rotonde de Cartier Central Chronograph PG
ロトンド ドゥ カルティエ セントラル クロノグラフ ウォッチ
Ref:W1555951
ケース径:42mm
ケース素材: 18KPG
防水性:3気圧(日常生活防水)
ストラップ:ブラック アリゲーターストラップ
ムーブメント:手巻 "マニュファクチュール"Cal.9907MC 毎時28,800振動 50時間パワーリザーブ
仕様:18KPG製アジャスタブルデプロワイヤントバックル、ケース、ムーブメントに個別番号
予価:3,759,000円(税込)
発売予定: 2009年 秋頃
※クリックすると詳細をご覧になれます
ラ・ショー・ド・フォンの工房で3年の年月をかけて開発された新キャリバー9907MCを搭載し、クロノグラフ機能の表示を全てダイヤルの中央にまとめた斬新な発想が、カルティエ(Cartier)らしいエレガントなデザインに昇華した逸品。表示部分が2層で構成されており、下の層は時分表示としてブルーの針の先端で読み取ることができるようになっている。そしてその上の層はクロノグラフとして機能し、ダイヤルの中央でブルーのクロノグラフ針と半円の30分積算計を見ることができるため、他の針に邪魔されることなく計測中の針を見ることができる。
またこのキャリバー9907MCは、クロノグラフ作動時のトルクの減少を目的に垂直クラッチシステムを採用することで、プッシュボタンの手応えが非常にスムーズである点にも、カルティエ(Cartier)の高い技術力と配慮が感じられる。
文:天野靖恵 写真:板津亮
※表記は2009年2月現在のものになります。
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