2009年SIHHにおけるカルティエ(Cartier)の発表は、これまでのカルティエ(Cartier)のイメージはもちろん、ウォッチメイキングの歴史においても飛躍的なエポックメイキングとなるものであった。何はさておき、コンセプトから設計した自社100%のムーブメントの発表が一番重要なトピック。
 ラ・ショー・ド・フォンはルノ・エ・パピの協力を得、初の自社開発・製造となるムーブメントを搭載した「サントス 100 スケルトンウォッチ キャリバー9611MC」、そして「ロトンド ドゥ カルティエ セントラル クロノグラフ ウォッチ 」という出色の2モデルを登場させた。現在も新たに、ラ・ショー・ド・フォンで18人の時計設計師のもとジュネーブシール取得のムーブメントを開発中であり、今後のカルティエ(Cartier)のウォッチメイキングが、新潮流を起こすことは間違いない。
 そしてまた2009年は、「ベニュワール」がそのケース形状を一新し、現代的な装いで新たなカルティエ(Cartier)の風格をみせつけるモデルへと美しい進化をとげた。
    
    	
    
      
      Tank American Flying Tourbillon XL PG
	  タンクアメリカンフライングトゥールビヨン
        
Ref:W2620008
        ケース径:35.8×52mm
        ケース素材: 18KPG
        防水性:3気圧(日常生活防水)
        ストラップ:ブラウン アリゲーターストラップ  
        ムーブメント:手巻Cal. 9452MC 毎時21,600振動 50時間パワーリザーブ
        仕様:フライング トゥールビヨン、18KPG製アジャスタブル ダブルデプロワイヤント バックル
        予価:11,445,000円(税込)
        発売予定: 2009年 秋頃
        
        ※クリックすると詳細をご覧になれます
     
	     2008年に発表され、大きな話題を呼んだ「バロン ブルー ドゥ カルティエ」に搭載されていた、ジュネーブ シール取得のキャリバー9452MCを、装いも新たにタンクアメリカンのケースに収めたのがこのモデルである。非常に優雅なアールデコスタイルのレクタンギュラーケースの中は、ギヨシェダイヤルに透かし彫りのグリッドを重ね、現代的なエレガンスを表現。トゥールビヨンケージまでもが美しく見えるようバランスに細心の注意が払われている。もちろんそれはデザインとしての美しさだけではなく、調速や磨耗に配慮した、ムーブメントを構成する142個の部品の隅々にまで行き渡る完璧な仕上げによって自然とかもし出されているものでもあるのだ。
	
        	文:天野靖恵 写真:板津亮
  ※表記は2009年2月現在のものになります。
      
     
Cartier Contents List | カルティエ コンテンツリスト
>>>カルティエ(Cartier)のコンテンツ一覧はこちら
Cartier MENU | カルティエ メニュー