2009年SIHHにおけるカルティエ(Cartier)の発表は、これまでのカルティエ(Cartier)のイメージはもちろん、ウォッチメイキングの歴史においても飛躍的なエポックメイキングとなるものであった。何はさておき、コンセプトから設計した自社100%のムーブメントの発表が一番重要なトピック。
ラ・ショー・ド・フォンはルノ・エ・パピの協力を得、初の自社開発・製造となるムーブメントを搭載した「サントス 100 スケルトンウォッチ キャリバー9611MC」、そして「ロトンド ドゥ カルティエ セントラル クロノグラフ ウォッチ 」という出色の2モデルを登場させた。現在も新たに、ラ・ショー・ド・フォンで18人の時計設計師のもとジュネーブシール取得のムーブメントを開発中であり、今後のカルティエ(Cartier)のウォッチメイキングが、新潮流を起こすことは間違いない。
そしてまた2009年は、「ベニュワール」がそのケース形状を一新し、現代的な装いで新たなカルティエ(Cartier)の風格をみせつけるモデルへと美しい進化をとげた。
Santos Triple 100 Dragon
サントス トリプル100 ドラゴン
Ref:WM505014
ケース径:46.5×54.9mm
ケース素材: パラジウムケースに585個のダイヤモンド
防水性:3気圧(日常生活防水)
ストラップ:ブラック アリゲーターストラップ
ムーブメント:手巻Cal.9611MC
仕様:ドラゴンエングレーヴィング、50本限定
予価: 32,424,000円(税込)
発売予定: 2009年 秋頃
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昨年より登場していた、ブラインドタイプのダイヤルのサントス100だが、2009年は記念すべき「サントス100 スケルトン ウォッチ」にも使われている自社製ムーブメントCal.9611MCを搭載。サントス100の幾何学的な力強さを、パヴェダイヤのケースで包み、なおかつダイヤルのブラインドをチェンジさせると、その下のCal.9611MCはもちろん、ノーマルなローマ数字インデックスのダイヤルや、ドラゴンのエングレーヴィングをあしらったダイヤルを楽しむことができ、カルティエ(Cartier)ならではの真の贅沢を味わえる歴史的タイムピースといっていいだろう。
文:天野靖恵 写真:板津亮
※表記は2009年2月現在のものになります。
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