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2023年の新作としてJacob & Co.(ジェイコブ)より、ブランドに加わる新たなコレクションとして「ザ ワールド イズ ユアーズ」と、その先駆けたる新モデル「デュアルタイムゾーン」が999本の世界限定モデルとして発表されました。
「ザ ワールド イズ ユアーズ デュアルタイムゾーン」はケース径43mm、厚さ14mmのローズゴールド製で、新コレクションの先駆けの一品として、同社独自の新キャリバーJCAA11自動巻きムーブメントを搭載しています。中心のコンパスローズ(羅針図)がスモールセコンドを、上下に並んだデュアルタイムゾーンを搭載しています。
上下のインデックスはそれぞれローマ数字とアラビア数字で、UTCと同時に異なる現地時刻、もしくはホームタイムとローカルタイムを表示することが出来、それぞれのタイムゾーンはリューズを使って分単位まで自由に設定することが可能になっています。
文字盤の世界地図はレーザー刻印により、ローズゴールド製の立体地形図となっている他、中心のスモールセコンド針がコンパスローズの形をしており、ポインターとして機能するよう北方表示の赤いチップでマーキングされています。デュアルタイム機能を持つ時計として実に美しいデザインで誂えられています。
リューズは懐中時計にも見る趣き有るクラシカルなスタイルで、裏蓋にはローズゴールドの世界地図がレーザー刻印され、12時方向には「THE WORLD IS YOURS」のコレクション名を冠している他、その地図には、ジェイコブ&コーのロゴがウズベキスタンの位置に配置されており、創業者であるアラボ家のルーツを示しています。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_262.jpg新作「ザ ワールド イズ ユアーズ デュアルタイムゾーン」は、落ち着いた雰囲気を纏いつつも、随所にこだわりが見える全体的に高級感が溢れる仕上がりとなっています。特有の文字盤の配置と鮮やかなマリンブルーが、ジェイコブならではの個性を際立たせており、その魅力を高級なエレガンスと共に調和させました。
文字盤の表面は大きな曲線を描いており、最も低い部分から一番高い部分までの高低差は驚異の3.7mmとなっています。これほどの高低差があるため、文字盤上のすべての針が12度以上傾いて配置されています。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_225.jpgこの新作時計「ザ ワールド イズ ユアーズ デュアルタイムゾーン」は、創業者であるアラボ一家にとって特別な意味を持つ時計です。
その昔、創業者ジェイコブ・アラボに世界と時計製造への道を指し示した時計にインスピレーションを得たクリエイションが今ここに結実しました。
「ザ ワールド イズ ユアーズ デュアルタイムゾーン」は、ジェイコブ・アラボが13歳の時に父ニソン・アラボの手から受け継いだ、ワックマンのダブルタイムゾーンにインスパイアされた、アラボ家の家宝へのオマージュです。
この時計は、2つの異なるムーブメントを1つのケース内に組み込むことで、2つの時刻を表示する複雑機構を搭載していました。金張りの文字盤には、ヨーロッパとアメリカ大陸の地図が刻まれており、2つのインデックスがその間に位置しています。このようなレイアウトは当時珍しいものであり、伝統的なものではありませんでした。
当時13歳のジェイコブ・アラボ少年の目に、この時計は特別に映り、いつか自分の時計を作りたいという願望と決意を芽生えさせた、ジェイコブにとっての全ての始まりとも言える時計へのリスペクトが、本作「デュアルタイムゾーン」なのです。
このオリジナルのインスピレーションにより、ジェイコブが「ザ ワールド イズ ユアーズ」コレクションで最初に採用した複雑機構は、2つのインデックスを備えたダブルタイムゾーンです。その間・中央に取り付けられた秒針であるコンパスローズのデザインは、家族の教えや価値観、人生の方針を象徴しており、ニソン・アラボが家族に受け継がせた大切なものが、この時計を通じて受け継がれています。家族の尊敬と目標達成への指針が、この特別なデザインに宿っています。
このワックマンの時計は未だ家族の手の中に有り、次の世代に受け継がれるのを待っています。
/sites/default/files/newsImage1/03_205.jpg同じように、時を紡ぎやがて受け継がれるものとして、創業者ジェイコブ・アラボとその息子であるCEOベンジャミン・アラボは、尊敬・感謝・愛情、そして真心を込めた感動的なジェスチャーとして、この新しいコレクションを、「自分たちの人生に真北を与えてくれたニソン・アラボ氏へのトリビュートとして「The World Is Yours」と名付けることにした。」としています。
この真北は、「ザ ワールド イズ ユアーズ デュアルタイムゾーン」のスモールセコンドにコンパスローズのレッドチップで表現されています。
/sites/default/files/newsImage2/04_146.jpgザ ワールド イズ ユアーズ デュアルタイムゾーン
THE WORLD IS YOURS DUAL TIMEZONE
Ref.DT100.40.AA.AA.A
ケース径:43mm
ケース厚:14mm
ケース素材:18Kローズゴールド
ストラップ:ブルーアリゲーターレザー、18Kローズゴールド製ピンバックル
防水性:30m(3atm)
ムーブメント:自動巻き、Cal.JCAA11(マニュファクチュール)、42時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、33石
仕様:時・分を独立させたダブルタイムゾーン、ブルーラッカー仕上げの文字盤、世界地図のレーザー刻印、中央のスモールセコンド針、18Kローズゴールド製ケースバックにレーザー彫刻された世界地図、中央にコンパスローズ(羅針図)
限定:999本
価格:8,778,000円(税込)
2023年の新作として、ピアジェのシグネチャー「ピアジェ ポロ」に永久カレンダー搭載の薄型モデル「ピアジェ ポロ パーペチュアル ウルトラシン」が登場します。「ピアジェ ポロ パーペチュアル ウルトラシン」は、永久カレンダームーブメント「1255P」キャリバー搭載の最高位モデルとなります。この美しい最新モデルは、ウォッチメイキングの最も象徴的な複雑機構に加えてムーンフェイズ表示も備えています。
ピアジェのアイコン、「ピアジェ ポロ」コレクションで初となる永久カレンダーモデルは、他のコレクションで蓄積・発揮されてきた専門知識の粋とも言える象徴的な複雑機構で、2100年まで曜日、日付、年を正確に表わすように設計されており、月相、閏年の周期を表示します。永久カレンダーウォッチは、オートオルロジュリーのサヴォアフェールの深さを知る「時計通」を魅了してやみません。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_264.jpgウルスラ・アンドレス、ロジャー・ムーア、アンディ・ウォーホル、ビョルン・ボルグといった著名人が愛用した「ピアジェ ポロ」。ゴールド製とステンレススチール製で展開するユニセックスなコレクションは、メゾンの精神である喜びの共有、洗練、華やかさを体現し、独特な個性とオーラで、ピアジェのアイコンとなりました。
世界中を旅していたイヴ・ピアジェは、アメリカでのラグジュアリースポーツウォッチへの関心の高まりをすばやく感じ取り、業界の慣習を打ち破って、スポーティかつカジュアルでありながらエレガントなウォッチを作り出し、市場を席巻しました。
ピアジェは創業当初は薄型ウォッチの部品開発と製造で、その後は薄型ムーブメントで名声を確立しました。
1960年に発表した12Pピアジェ自社製薄型自動巻ムーブメントではウォッチメイキングの技術力、精緻な設計、大胆な創造性を融合、厚みを抑えるためにマイクロローターのアイデアを突き詰めて、当時世界最薄のムーブメントとなりました。キャリバー「12P」の50年後に誕生したのが、新世代キャリバー「1200P」です。
本モデルの新しい薄型キャリバー「1255P」は厚さ4mm、キャリバー「1200P」の卓越した薄さと折り紙付きの高い信頼性を受け継ぎ、ムーンフェイズ表示付きの永久カレンダーを新たに搭載しています。全体の厚さがわずか8.65mmの新作は、手元で宇宙の営みを感じられるだけでなく、その美しさで彩りと華やぎももたらしてくれます。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_227.jpg「ピアジェポロ」の永久カレンダーモデルには、ゴドロン装飾が施されたダークエメラルドグリーンの文字盤に、9時と12時と3時の位置に日付、月(閏年表示付き)、曜日を表示する3つのサブダイヤル、6時の位置にムーンフェイズが配置されています。ピアジェの伝統にのっとり、サブダイヤルには様々な仕上げが施され、スーパールミノバ加工のインデックスが映える文字盤は光によって表情が変化し、多面的な美しさを放ちます。1979年以来「ピアジェ ポロ」のシグネチャーであるゴドロン装飾がケースに施されており、ブレスレットまで装飾をあしらうことで、新世代の「ピアジェ ポロ」とそのルーツの繋がりがより一層強められています。
ブレスレットには最新の交換可能なシングルタッチシステムを採用し、文字盤のゴドロン装飾に呼応するデザインの快適なラバーストラップも付属。安全かつ簡単な付け替えで、様々なスタイルを楽しめます。
オートオルロジュリーと汎用性が融合した 「ピアジェ ポロ」は、昼夜問わず、あらゆるシーンで活躍します。調和しながら独創性を失わず、大胆で多彩なアイデンティティを表す現代的なスタイルが特徴的です。
「ピアジェ ポロ」の永久カレンダーモデルは、気軽さと洗練された美しさを兼ね備え、コレクションの名声を見事に受け継いでいます。ピアジェにとってスタイルとは、学んだり買ったりすることのできない、第7感とも言うべきかけがえのない贈り物。
どんな場所でも、どんな時でも、「ピアジェ ポロ」はエフォートレスな魅力を漂わせながら、多面性や自由な自己表現力を引き出し、場に馴染みながらもユニークな存在感を際立たせます。
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ピアジェ ポロ パーペチュアルカレンダー ウルトラシン
Piaget Polo Perpetual Calendar Ultra-Thin
Ref.G0A48005
ケース径:42mm
ケース素材:ステンレススチール
ストラップ:ステンレススチール、グリーンラバーのインターチェンジャブルストラップ付属
ムーブメント:自動巻、Cal.1255P(ピアジェ自社製)
仕様:時・分表示、ムーンフェイズ表示、薄型パーペチュアルカレンダー、グリーン文字盤、スーパールミノバ加工されたインデックスと針、、サファイアクリスタルケースバック
価格:8,272,000円(税込)
発売予定:2023年9月1日(金)より直営ブティック発売開始
2023年の新作としてジラール・ペルゴより、画期的な技術である8Techを採用した八角形のカーボン製パーツで構成され、ランダムな構造パターンとなっているケースを採用した「ロレアート アブソルート クロノグラフ 8Tech」が、「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ」にて発表されました。
2019年に非常に現代的なロレアート アブソルート コレクションを発表してから、ジラール・ペルゴは最先端の素材を探求し続けてきました。「ロレアート アブソルート クロノグラフ 8Tech」は「ロレアート アブソルート コレクション」の最新モデルで、マニュファクチュールとして培ってきた専門知識が最大限に活用されています。この「ロレアート アブソルート クロノグラフ 8Tech」は、ジラール・ペルゴの前衛的な素材を最大限に活かすことで息を呑むような効果を生み出す能力を改めて示したモデルです。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_263.jpgつねに独創的
1975年に最初のロレアートが発表されたとき、70年代の時計製造の時代精神が巧みに反映されていました。クォーツムーブメントが登場したことで電池式時計が驚異的な精度を発揮するようになると、多くの人々は機械式時計の意義に疑問を抱くようになります。さらに、時計を購入する一般の人々が高く評価したのは、ジーンズにもカクテルドレスにも同じように合わせられる一体型ブレスレットのスポーツモデルでした。
ジラール・ペルゴは発明精神で知られるマニュファクチュールで、当時もクォーツ技術の最前線に立っていました。実際、ジラール・ペルゴが打ち立てた32,768Hzという振動数はそれ以降のクォーツ式時計の世界標準として採用されました。しかしそれでも、最終的に機械式時計は見事復活を遂げ、現在では再び多くの時計愛好家から高い評価を得ています。ロレアートは一体型ブレスレットを備えた初めてのモデルで、当初から自社で手掛けたデザインとムーブメントが採用されています。
コントラストの妙手
ロレアートは異なる形状を巧みに組み合わせたスタイルが特徴で、設計は最初から社内で行われました。円形の台座の上に八角形のベゼルが配置され、さらにその台座は角張ったトノー型ケースの上に配置されていますが、これらの形状の異なるパーツがすべて調和良くひとつにまとまっています。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_226.jpgロレアート アブソルート高機能素材
2019年、ジラール・ペルゴは、1975年に発売されたクラシックロレアートを新しい表現で捉え直したコレクション「ロレアート アブソルート」を発表しました。ロレアートと同じ遺伝子を持つこのロレアート アブソルートコレクションは前衛的なデザインで、どのモデルも非常にスポーティな外観となっています。
ロレアート アブソルートの発表以降、ジラール・ペルゴは、金属化サファイアクリスタル、カーボングラス、ラバー合金といった幅広い画期的な素材を度々採用してきました。今回、革新的かつユニークなプロセスで製造したカーボンチタンの複合素材を用いた新作モデル「ロレアート アブソルート クロノグラフ 8Tech」でもこの哲学が貫かれています。
幸運のシンボル
44mm径の「ロレアート アブソルート クロノグラフ 8Tech」はハイテク素材のハウジングが、信じられないほど軽量でありながら、大きな存在感を手元で放ちます。この羽のような軽さで、日常使いに大切な優れた着用感を実現しました。
ケース素材は樹脂を含浸させた一方向の非編み込みカーボンファイバーで、軽量のチタンパウダーと結合させることで厚さわずか0.05mmの非常に薄い層状にします。業界で初めて、この層を異なる向きで重ね合わせて「スタック」を形成してから八角形にカットしました。
この八角形のパーツを型に入れ、加熱・超高圧処理を行います。その後、ベゼルを含むケースのパーツを素材からフライス加工し、手作業で研磨します。この独自の技術により、ケースに独特の輝きが生まれます。
形を円形にすることもできましたが、八角形はジラール・ペルゴの中核をなす要素であり、1975年に最初のロレアートが発売されて以降ブランドを象徴するフォルムとなっています。また、8つの辺を持つ八角形は何十億もの人々にとって幸運のシンボルでもあります。
ケースに用いられているのは、スチールの5分の1以下の軽さでありながら同等の強度と剛性を備える魅力的なハイテク素材です。興味深いことに、この素材はダマスカス鋼を思わせる波状の外観をしています。
層状の下を見せるダイヤル
ダイヤルはサンドイッチ構造で、表はサンドブラスト加工にケースとベゼルの色調を反映したグレーのグラデーション仕上げを施しています。この表に設けられた開口部からはグレード5チタン製の下の層が部分的に覗いています。根元が矢印状になった開口部はインデックスの役割を果たし、先端の長方形部分には蓄光塗料が塗布されているため、暗い場所では白く発光して視認性を高めます。
ダイヤルには、4時位置と5時位置の間の日付表示に加え、サンドブラスト仕上げの3つのカウンターが配されています。チタンのグレーの色調に合わせたバトン型の時針と分針には蓄光塗料(白色発光)が塗布されています。くっきりした分目盛りとクロノグラフの細身のセンターセコンドで経過時間を見やすく示します。独特の質感、カラーで奥行を感じさせ、比類のない視認性を誇る端正かつ現代的な外観のダイヤルです。
超現代的でありながら伝統的な職人技を採用
「ロレアート アブソルート クロノグラフ 8Tech」には、自社製ムーブメント、自動巻キャリバーGP03300-1058を搭載しています。ケースバックのスモーク仕上げのサファイアクリスタルも、ケースやベゼルと同じモノクロームの色調に合わせたカラーです。419個の部品で構成されたムーブメントには、ジラール・ペルゴが1791年から受け継いできた伝統的な技術を駆使したコート・ド・ジュネーブ、面取り、ストレートグレインといったすばらしい仕上げを施しています。
/sites/default/files/newsImage1/03_206.jpg手首に最適にフィット
「ロレアート アブソルート クロノグラフ 8Tech」のストラップは、ファブリックのような風合いが特徴的な、グレーのステッチ入りのブラックラバーです。ロレアートの伝統に則ってストラップがケースに一体化されているため、より快適な装着感が得られます。ブラックPVD加工を施したチタン製フォールディングバックルにはストラップの長さを微調整できるシステムが備わり、手首に最適にフィットさせることが可能です。
このモデルは2023年10月ごろより、世界中のジラール・ペルゴ正規販売店でお求めいただけます。
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ロレアート アブソルート クロノグラフ 8Tech
Laureato Absolute Chronograph 8Tech
Ref.81060-41-3222-1CX
ケース径:44.00mm
ケース厚:15.15mm
ケース素材:カーボン/チタンコンポジット
ストラップ:ブラックラバー(ファブリック仕上げにグレーのステッチ入り)、PVD加工を施したチタン製フォールディングバックル(微調整システム付)
防水性:100m(10気圧)
ムーブメント:自動巻き、Cal.GP03300-1058、約46時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、63石
仕様:時・分表示、クロノグラフ、スモールセコンド、日付、グレーのグラデーションダイヤル、チタン製カウンターとインデックス、サファイアクリスタルケースバック
予価:3,520,000円(税込)
2023年の新作として、ユリス・ナルダンから「ブラスト フリーホイール マルケトリ」が登場し、フライング・トゥールビヨンにも採用されている、メゾンの象徴的な素材の革命的美学が披露されました。青い色調のシリシウム・マルケトリの上を、神秘的な機構が重力に抗うように宙を舞います。
ユリス・ナルダンの先見性は、新しい「ブラスト フリーホイール マルケトリ」の発表とともに、その技術的革新と大胆なデザインで再び驚きをもたらします。シリシウム(シリコン)を超技術的な素材としてのみならず、芸術的な素材として提示しています。
2001年に初めてシリコンを導入したアイコニックな「フリーク」ムーブメントへのオマージュとして、自社製キャリバーUN-176は、文字盤上に歯車とユリス・アンカー・コンスタント・エスケープメントを搭載したトゥールビヨン、香箱、7日間のパワーリザーブ表示を配し、さらにそれらは不可視なアタッチメントで、印象的なモザイク画の上を浮かんでいるように見えます。
さらに、この型破りなタイムピースの美しさは、複雑なレーザー加工を用いて設計された負角ファセットが施された45mmのホワイトゴールド製「ブラスト」ケースで表現されています。破壊的な美しさと人間工学的特性で知られるこのケースは、独立系マニュファクチュールの最先端のノウハウを改めて証明します。その幾何学的なラインはマルケトリ(寄木細工)のモチーフと完璧に呼応し、「超ガラスボックス」はその神秘的なムーブメントをケースサイドからも覗かせ、広範囲な視野を提供します。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_789.jpgオート・オルロジュリー 新しい形
この最先端のオート・オルロジュリーの複雑機構の中心にある独創的で革新的なUN-176ムーブメントは、引力の法則だけでなく、時計製造の原理そのものにも抗っているかのようです。総合的マニュファクチュールによって一貫して設計された「宙を舞う」キャリバーは、ユリス・ナルダンの技術部門が2年の研究開発の末に完成させました。
「ブラスト フリーホイール マルケトリ」の6時位置に搭載されている、メゾンを代表するフライング・トゥールビヨンは、45個の部品で構成され、画期的なコンスタント・エスケープメントを備えています。従来のアンカー脱進機の原理そのものを揺るがす、シリシウム製「ユリス・アンカ ー・コンスタント・エスケープメント」は、中央にアンクルを固定した円形フレームを備え、直径が毛髪の4分の1の薄さもない2つのブレードスプリング(板ばね)によって宙で支えられています。互いに垂直に取り付けられた2つのブレードが、曲げ力を受けることで曲がったり、双安定状態に維持されたりします。ユリス・ナルダンによるこの重要な技術的偉業は、パワーリザーブに関係なく、テンプにかかる衝撃を均一に保つことを可能にしました。また、ヒゲゼンマイとガンギ車にもシリシウム・テクノロジーが採用されているため、従来のガンギ車やアンクルピボットの石は不要となりました。ユリス・ナルダンの革新への絶え間ない探究を反映したこの特別なトゥールビヨンは、2015年のグランプリ・ド・オルロジュリー・ド・ジュネーブ(GPHG)でトゥールビヨン部門賞を受賞しました。
他にもシリシウム製文字盤の上に浮いているように見えるのは、12時位置に配された、目にみえる接続部がない宙に浮く香箱です。この香箱が蓄積するエネルギーにより、「 ブラスト フリーホイール マルケトリ」には7日間という優れた持続力が備わり、4時位置にある独創的なパワーリザーブ表示がそれを示します。パワーリザーブ表示はディスクの場合と異なり、インジケーターは静止したままで、インジケーターの前に3本の帯が来ているときは、時計が完全に巻き上げられていることを示し、1本の帯の場合はパワーリザーブが残り少ないことを示します。
さらに、香箱の両側にもいくつかのフライング機構がディスプレイされています。左側には、中間車、パワーリザーブ・ディファレンシャル、減速車が配され、右側には、リュウズの巻真と連動する巻上げ機構があります。
シリシウムと革新への大胆な賛歌の指揮者であるユリス・ナルダンが、完全に伝統打破的な仕方で創造した、フライング・トゥールビヨンやアンクル、歯車がワルツを披露し、複雑な機械的相互作用が働く様子を目の当たりにするでしょう。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_649.jpgメティエダールの匠
2019年以来、ユリス・ナルダンはマルチカラーのシリシウム・マルケトリ・ディスクをあしらった「フリークX」の限定モデルをいくつか発表してきましたが、今回初めてこのノウハウがブラスト・コレクションで披露されました。103枚のブルーのタイルが織りなす眩いばかりの寄木細工が、このタイムピースの文字盤を魅惑的な芸術作品へと昇華させています。ミクロン単位で精密に施されたマット仕上げと鏡面仕上げのバリエーション、そして2種類の厚み(0.30mmと0.35mm)により、変容する反射とコントラストが作品の立体感を際立たせ、華やかな仕上がりになっています。
小さなシリシウムプレートを組み立て、1つの文字盤を装飾するために、職人は何時間にも及ぶ作業に専念し、繊細な宝石を壊したり、傷つけたりしないよう並々ならぬ器用さを発揮しなければなりません。さらに「ブラスト フリーホイール マルケトリ」のケースバックには、初めてブルーのシリシウムプレートがあしらわれ、この高級素材を細部に至るまで駆使する能力を示しています。
/sites/default/files/newsImage1/s01_780.jpgBLAST FREE WHEEL MARQUETRY
ブラスト フリーホイール マルケトリ
Ref:1760-401-3A/3A
ケース径:45mm
ケース素材:ホワイトゴールド(サテン&ポリッシュ仕上げ)
防水性:30m
ストラップ:ブルーのベルベット調防水ラバーストラップ
ムーブメント:手巻き、Cal.UN-176、7日間(168時間)パワーリザーブ、毎時18,000振動(2.5Hz)、23石
仕様:時・分表示、4時位置にパワーリザーブ表示、ブルーのマット&ポリッシュ仕上げシリシウム製マルケトリを施した文字盤、スーパールミノバ®を塗布したグレーの針、マット仕上げシリシウム製プレートを配したホワイトゴールド製オープンサファイアケースバック
価格:18,513,000円(税込) ※2023年8月31日までの価格。
※9月1日以降は19,162,000円(税込)
2023年の新作としてオリスより、ゴーストネット(廃漁網)をアップサイクルする社会企業「ブレスネット」とコラボレートした「アクイスデイト オリス×ブレスネット」が登場します。「アクイスデイト オリス×ブレスネット」は、アクイスデイトにゴーストネット(廃漁網)をアップサイクルしたダイアルをセットした特別なモデルです。
リサイクルゴーストネットで作られた美しい万華鏡のようなパターンのダイアルは、グリーン、ブルー、ホワイトの網の切れ端をゆっくり溶かしたあと冷却して薄いプレートにしたものを切り抜いて、厚さ0.3mmまで研磨して作ります。漁網の切れ端以外何も添加していません。そして同じものは2つとありません。
「アクイスデイト オリス×ブレスネット」は、ケースサイズ43.5mmと36.5mmの2種類からお選びいただけます。いずれも自動巻で、逆回転防止ベゼルを装着した、30気圧(300メートル)防水のダイバーズウォッチです。
「アクイスデイト オリス×ブレスネット」はオリスが目指す世界への変革のシンボルです。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_251.jpg海洋プラスチックに関する報告書は深刻なものです。例えば、ハワイとカリフォルニアの間で漂う太平洋ゴミパッチ(GPGP)はドイツの4.5倍の面積があるという科学者もいます。
その数字はオーシャン・クリーンアップという環境技術団体によって算出されました。その団体によると、GPGPの46パーセントは量の途中で失われたり、捨てられたりした漁網だということです。それらの網は量に使われず無駄になっているだけでなく、漂流中に海洋生物を捕らえて死に至らしめることもあるため、とても深刻な問題です。
専門家は、年間数百万トンの漁網が海に廃棄され、その廃漁網は4~500年漂流を続けると言います。廃漁網が問題視されるようになったのは比較的最近のことです。この度オリスのパートナーとなった社会企業ブレスネットを創設したベンジャミン・ウェンケ(事項参照)やマドレーヌ・ヴォン・ホヘンタールのような人々のおかげで世の中の注目を浴びるようになったのです。
彼らは、2015年にタンザニア沖でダイビングをしているときにこの問題に気付いて、これを何とかしたいと強く思ったのでした。ゴーストネット(廃漁網)をアップサイクルしてブレスレットを作り始めました。それがブレスネットの始まりです。現在、その生物の命を奪いかねないゴミを使って、アクセサリーなどいくつもの製品を作っています。ゴミから美しいものを作り出すだけでなく、それを身に着けることでその活動に参加することが出来るのです。変化は起きるはずです。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_214.jpgオリスはよりよい社会への変革をもたらすためのキャンペーンで志を共有する複数の団体とコラボレーションを果たしてきました
サステナビリティについて考えるにあたり、オリスのような会社にできることは先ず、自社の事業形態について見直すこと、それから時計をつくるにあたっての製法や材料について、また周囲に良い影響を与える方法について考えることです。
ここ数年間、これらのことに真摯に取り組んできました。ヘルシュタインの本社で環境負荷を激減させましたし、供給元のパートナーにもサステナブルな会社を選んできました。慈善団体や非営利団体、社会企業など志を共有する組織とパートナーシップを構築できていることは嬉しいことです。皆で協力することこそが、よりよい社会への変革をもたらすことにつながると信じています。
オリスは2021年にクライメイトパートナーによって気候中立と認定されました。会社全体で排出するカーボンフットプリントを算出して、それをオフセットすることが出来たからです。
2022年、オリスは「排出削減プログラム」を立上げて「サステナビリティレポート」を発行しました。3年間でカーボン排出量を10%削減することを目標にしています。簡単なことではありませんが、達成する決心で臨んでいます。同様の努力を続けている世界中の組織と協力体制を組むことが出来ていることにも、背中を押してもらえています。これまで、ワッデン海の環境保護や、ビリオンオイスタープロジェクト、2回ノーベル平和賞候補になったウィングス・オブ・ホープなどを含む、数々の環境保全活動を支援する時計をつくってきました。
スイス企業のチェルボボランテと協力して、廃棄される予定の鹿革を植物なめしで加工したストラップを作りました。
/sites/default/files/newsImage1/03_195.jpgアクイスデイト オリス×ブレスネット
AQUIS DATE ORIS×BRACENET
Ref.733 7730 4137
ケース径:43.5mm
ケース素材:マルチピースステンレススチール
ストラップ:マルチピースステンレススチール、フォールディングクラスプ、クラスプエクステンション付
防水性:30気圧(300m)
ムーブメント:自動巻、Cal.オリス733、38時間パワーリザーブ
仕様:時・分・秒表示、6時位置にデイトウィンドウ、デイトコレクター、ファインタイミングデバイス、ストップセコンド、ステンレススチール製ねじ込み式リューズ、アップサイクル廃漁網を使用したダイアル、ケースバックにスペシャル刻印
価格:385,000円(税込)
発売予定:2023年9月
アクイスデイト オリス×ブレスネット
AQUIS DATE ORIS×BRACENET
Ref.733 7770 4137
ケース径:36.5mm
ケース素材:マルチピースステンレススチール
ストラップ:マルチピースステンレススチール、フォールディングクラスプ
防水性:30気圧(300m)
ムーブメント:自動巻、Cal.オリス733、38時間パワーリザーブ
仕様:時・分・秒表示、6時位置にデイトウィンドウ、デイトコレクター、ファインタイミングデバイス、ストップセコンド、ステンレススチール製ねじ込み式リューズ、アップサイクル廃漁網を使用したダイアル、ケースバックにスペシャル刻印
価格:385,000円(税込)
発売予定:2023年9月
2023年の新作として、オリスの歴史上最高の防水性を実現し、4000mの水圧に耐えるチタンケースを採用した「アクイスプロ 4000m」が登場します。
新作「アクイスプロ 4000m」は最高400バレル(4000m)の水圧に耐えるチタンケースに、プロのダイバーと共に開発したローテーションセーフティシステムベゼルやセキュリティフォールディングクラスプなど、オリスが特許を有する特別な機構を備えています。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_249.jpgオリスが自社開発した、高度な帯磁性とクロノメーターを凌ぐ精度に加えて10年間メンテナンス不要という画期的な5日間パワーリザーブの自動巻ムーブメント、キャリバー400を搭載しています。また、マイオリスに登録することで10年間の保証が付与されます。
ブルーグラデーションにウェーブパターンを施したダイアルに、ミニッツスケールのブルーセラミックベゼルインサート、ブルーのラバーストラップを装着しました。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_212.jpg /sites/default/files/newsImage1/03_193.jpgアクイスプロ 4000m
AquisPro 4000m
Ref.01 400 7777 7155-Set
ケース径:49.5mm
ケース素材:マルチピースチタン
ストラップ:ブルーラバー、チタン製エクステンション機能付セキュリティフォールディングクラスプ
防水性:400気圧(4000m)
ムーブメント:自動巻き、Cal.Oris 400、120時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、21石
仕様:時・分・秒・日付表示、ストップセコンド、ローテーションセーフティシステムベゼル、セラミックベゼルインサート、ブルーグラデーションにウェーブパターンのダイアル、チタン製ケースバックに特別刻印
価格:803,000円(税込)
発売予定:2023年8月
2023年の新作としてオリスのコレクションの中で安定した人気を保つ「アートリエ コレクション」より、時計として必要最低限の機能でデザインしたミニマルモデル「アートリエ S」が登場します。
シンプルでエレガント、ピュアでクラシックな「アートリエ S」は流行に左右されないエイジレスな時計です。
スムーズなラウンドフォームの38mmステンレススチールケースは実用性と着装感を追及して設計されました。ケースからエレガントに伸びてレザーストラップと一体化するラグ、細くしなやかにダイアル一杯に伸びるセンター芯、ダイアルのアウターエッジで存在を主張せず控えめながらもしっかりと視認性を確保した時分メモリなど、洗練されたデザインが特徴です。ダイアルカラーはディープブラックと、オリスのホームグラウンドであるヴァルデンブルグ渓谷を彷彿するディープグリーンの2色をご用意しました。
ムーブメントは、オリスのシグニチャーであるレッドローターがつけている人の動きに合わせて動力を蓄える 自動巻きのオリス733です。
/sites/default/files/newsImage1/01_627.jpgアートリエ S
ARTELIER S
Ref.01 733 7762 4057-07 5 20 70FC
ケース径:38mm
ケース素材:マルチピースステンレススチール
ストラップ:ダークブラウンレザー、ステンレススチール製フォールディングクラスプ
防水性:3気圧(30m)
ムーブメント:自動巻き、Cal.Oris 733、38時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、26石
仕様:時・分・秒表示、ストップセコンド、グリーンダイアル
価格:319,000円(税込)
発売予定:2023年8月
アートリエ S
ARTELIER S
Ref.01 733 7762 4054-07 5 20 69FC
ケース径:38mm
ケース素材:マルチピースステンレススチール
ストラップ:ブラックレザー、ステンレススチール製フォールディングクラスプ
防水性:3気圧(30m)
ムーブメント:自動巻き、Cal.Oris 733、38時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、26石
仕様:時・分・秒表示、ストップセコンド、ブラックダイアル
価格:319,000円(税込)
発売予定:2023年8月
2023年の新作としてアーミン・シュトロームより、同社が10年間で最も将来性のあるモデル「One Week」を、根本的に再解釈した、まったく新しいフォルムの「One Week ファースト・エディション」が2023年8月29日より開催される「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ2023」にて発表されます。 「One Week ファースト・エディション」はより構築的で、よりオープンな、ブレスレット一体型の新しい流線型スティールケースに収納。「One Week ファースト・エディション」は先例のない珠玉の機械式腕時計を生み出す独立系マニュファクチュールとしてのアーミン・シュトロームの地位をさらに強固なものにしました。25本限定です。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_258.jpgアーミン・シュトロームは2010年に、自社で開発・生産したムーブメントを搭載する初の「One Week」という時計を発表しました。パワーリザーブは約7日間、シンメトリーな調和を念頭に置いたデザインのOne Weekは、多くのアーミン・シュトロームの画期的な開発の基礎となり、見識のあるコレクターたちに注目されました。現在、アーミン・シュトロームはOne Weekをブランドの定番ラインアップモデルにすべく、最初のキャリバーをまったく新しい設計と構造で再考しています。 アーミン・シュトロームの創業者サージュ・ミシェルは、「One Weekの見直しを決めた時、スポーティでありながら洗練されていて、複雑でありながら読みやすく、目の肥えたコレクターでも夢中になる小さなディテールが詰め込まれた、シーンを選ばない時計にしたいと言う思いが最初からありました。また当社の最近の作品で特徴となっている数々のデザイン要素を取り入れ、さらに磨きをかけることで、新しいOne Weekが一目でアーミン・シュトロームの時計であると分かってもらえることも、私たちにとっては重要でした」と述べています。
革新的な構造
透明な時計の信奉者であるアーミン・シュトロームは、運動力学的な要素を常にダイヤル側に置くことを重視しています。One Weekのファースト・エディションでは、アーミン・シュトロームの特徴であるこの点をさらに推し進め、設計とデザインを抜本的に見直した手巻きムーブメントは、まさに彫刻的になりました。フォルム、機能、美しさ、エルゴノミクスのすべてが調和し、前面に押し出され、その結果本来の伝統的な時計づくりが、ダイナミックで革新的な方法で実現されました。 「2010年製のOne Weekは当社初の完全自社製造ムーブメントで、アーミン・シュトローム・マニュファクチュールの中でも特別な地位を占めています。今回はムーブメントを根本的にデザイン・設計し直すため、私たちは単にフェイスリフトするだけでなく、そのはるか先を目ざしました。等時性を向上させるために直列で動作する2つのバレル、3Dパワーリザーブ表示と振動数の増加など、新型One Weekは、ビールのチームにとって間違いなく画期的な成果です」と、マスター・ウォッチメーカーでありアーミン・シュトローム社の共同創業者、クロード・グライスラーは言っています。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_221.jpgリメイクをはるかに超えて
その名が示す通り、One Weekは前モデルと同じように、7日間ものパワーリザーブを誇ります。しかし、先代との類似点はそれだけです。新しい手巻きのキャリバーARM21は2つのメインスプリングバレル持ち、これらが直列に動作して、ギヤトレインに安定したエネルギーを伝えます。2本のフィンガー型ブリッジで支えられたバレルは、全開になったダイヤルの右側に、左右対称に配置されます。手巻き操作時は、2つの角穴車が2つのバレルを逆方向に巻き上げる様子が、ダイヤル側から完全に見えるので、催眠術のような動きになります。
新型One Weekの最大の特徴の一つが、パワーリザーブ・インジケーターです。パワーリザーブは、ムーブメントの構造的な奥行と調和した、懐中時計風のコーンシステムに表示されます。これはダイヤルの反対側にある円錐形のギヤで駆動される、ミラーポリッシュ仕上げのコーンで構成されています。新しいムーブメント、新しい振動数。新しいOne Weekのもう一つの大きな進化は、調速機構の振動周波数です。あらゆるシーンに対応する時計として設計されているので、ダイナミックな活動でも着けられるように、振動数は2.5Hzから3.5Hz(25,200vph)へ上げられました。高くなったこの周波数は、より安定したクロノメーター性能を発揮しますが、それはつまり、ギヤトレイン全体を再計算、再構築しなければならないということです。
バランスと厚みの追求
アーミン・シュトロームで今回初お目見えの、もう一つの注目すべき点は、時針と分針の位置です。通常、アーミン・シュトロームの時計は時針と分針が、サブダイヤルのスモールハンドとしてオフセットされているか、ラージハンドとして中心から若干ズレているのが特徴です。One Weekでは、面取りされた時針と分針にスーパールミノバを塗布して、オープンダイヤルの中心ぴったりに配置し、そのバランスの取れたビジュアルを強調しています。
実際、ムーブメントが見える一部オープンダイヤルが特徴だった先代のOne Weekと比べると、新しいOne Weekは、より3次元的に考案されています。伝統的なダイヤルを完全に捨て去り、替わりにさまざまなムーブメントの要素を、いろんな角度から見られるようにした最新のアーキテクチャを採用しました。針を支えるブリッジは幾何学的な形状で、メインプレートから浮き上がったように設計されています。読みやすさを確保するため、ムーブメントは、スーパールミノバを塗布したバトンインデックスを配したチャプターリングで囲まれています。9時位置にはブランドの「AS」ロゴが誇らしげに描かれたブラックのスモールダイヤがあり、その上にスモールセコンド針がセットされています。
すべて実行中
非常にシンプルなものから最高に複雑なものまで、すべてのアーミン・シュトロームの作品のように、One Weekは手造りのオートオルロジュリーの逸品です。ストレートやサーキュラーのグレイン仕上げの表面、面取りしポリッシュ仕上げされたエッジ、ジュネーブストライプのプレート、ポリッシュ仕上げのネジとシンクなどは明らかに熟練職人の手によるものです。
One Week ファースト・エディションは、PVDコーティングのクールなライトブルーのメインプレートとブリッジが特に目を引きます。
One Weekのムーブメントのマイクロメカニカルな彫刻は、それにふさわしいコンテンポラリーなケースに収められています。ステンレススティール製で、径は41mm、厚さは僅か10.6mmで、これほど深みのあるキャリバーとしては驚くほどコンパクトなプロポーションです。「H」型のサテン・ブラッシュ仕上げとポリッシュ仕上げのリンクで構成された、一体型スティールブレスレットとの組み合わせは、エルゴノミクスを強調した包括的なデザインで、機械的な魅力が満載の普段使いに最適なアイテムに仕上がっています。
One Week ファースト・エディションは 25本限定で、アーミン・シュトロームの通常5年保証に代わって、10年延長保証付きでリリースされます。また、PVDコーティングのライトブルーのメインプレートとブリッジで、将来のエディションと区別されます。
/sites/default/files/newsImage1/03_201.jpgOne Week First Edition
ワンウィーク ファースト・エディション
Ref:ST23-OW.FE
ケース径:41.0mm
ケース厚:10.6mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:10ATM
ストラップ:ステンレススティール、ステンレススティール製ダブルフォールディングクラスプ
ムーブメント:手巻き、Cal.ARM21(アーミン・シュトローム自社製)、約7日間パワーリザーブ、毎時25,200振動(3.5Hz)、35石
仕様:時・分・秒表示、ブラックのミニッツサークルとスモールセコンドダイヤル
限定:25本
予価:6,270,000円(税込)
2023年の新作としてブレゲより、1783年に作り上げた板バネを打ち鳴らす初のリピーターウォッチをにオマージュを捧げた「クラシック ミニッツリピーター 7637」が登場します。
ミニッツリピーターは、時計製造の歴史において最も印象的な複雑機構のひとつです。傑出した技術者であった創業者アブラアン-ルイ・ブレゲは、このテーマにすぐさま情熱を注ぎ、機構を改善する方法を探し求めました。こうして、早くも1783年には、それまで使用されていたベル型のゴングではなく、板バネを打ち鳴らす初のリピーターウォッチを作り上げます。
新作「クラシック ミニッツリピーター 7637」には、ブラックのアリゲーターストラップと三つ折りのゴールド製フォールディングバックルが付属します。同シリーズのホワイトゴールド製ケースのモデルは、グラン・フー エナメルダイヤル、アリゲーターストラップを備え、それぞれミッドナイトブルーで仕上げられています。
/sites/default/files/newsMainImage1/01_260.jpg精緻なクラフツマンシップ
ミニッツリピーターは偉大な複雑機構の一つであり、小さな機械式時計の傑作として表現されることもあります。ムーブメントに加え、その時計には主にゴング・スプリングを打ち鳴らすハンマーから成るリピーター機構が搭載されています。さらに、そこに使用される様々な素材は際立つ音質を備えている必要があります。最後に、すべてが控えめなサイズのケースに十分収まるだけの小さな部品でなくてはなりません。その技術には、厳格な基準や何年にも及ぶ経験、そして他の追随を許さない技巧が求められます。ミニッツリピーターを製作するには、1ヶ月以上の作業が必要です。ブレゲはジュウ渓谷にある自社マニュファクチュールにて、250年近くもその技術を受け継いできました。
高度な複雑機構を専門とする時計職人の技術に加え、絶えず完璧な音に注意を払う音響技師も、時計の開発に欠かせない存在です。ムーブメントが組み立てられると、ゴングのチューニング作業が調和と旋律の2段階で実施されます。時計の複雑機構専用に作られた特別な無響室の中で、専門家が最初に調べるのは各ゴングの共振周波数です。その響きが測定されると、象徴的なブレゲの音色に最も近いメロディーを見つけるために、さらなる作業が実施されます。それぞれの時計は手作業で製作されているため、その音色は一つひとつの時計によってわずかな違いを見せ、それがこの複雑機構にさらなる個性を添えています。
美学と専門的な熟練技術:一つの時計に込められた様々な技術
ミニマルを極めた7637のダイヤルには、現在では一握りの職人が実践する特別な工芸、グラン・フー エナメルの技法が施されています。シリカや粉砕した酸化物を混ぜ合わせた色付きの粉末は、水に溶かした後に様々な手法を駆使してダイヤルに塗布されます。秘密は、その後の焼成の工程にあります。それぞれの層や色を塗布するごとに、800度を超える設定温度で、注意深く計画された時間のもとにさらに焼成されます。熱にさらされることでエナメルは燃え上がり、溶けて一つひとつの層を作り上げます。一つのダイヤルを望むような色彩に仕上げるには、数週間かかる場合もあります。
ダイヤル上では、ブレゲ数字、ミニッツトラック、ブレゲのサインが、シルバーカラーのパウダーにより引き立てられています。時と分は先端に穴が開いたゴールドのブレゲ針で表示されます。最後に、ミニッツリピーターは9時位置の専用レバーを使用することで作動します。
ケース径42mmのローズゴールド製ケースに搭載されているキャリバー567.2は、振動数2.5Hzのテンプを備えています。ケースバックからは、すべて手彫りで仕上げられた手巻ムーブメントだけでなく、ポリッシュ仕上げステンレススティール製ハンマーも眺めることができます。手作業による装飾を行うための美的な専門技術に加え、ゴング、ゴングホルダー、ハンマーの位置に関しても、このムーブメントは独創的です。ゴングはプレートではなく、ケース中央に取り付けられています。それにより、ゴングは直接振動し、音色をより効果的に伝えます。さらに、ゴングにはゴールドが使用されており、豊かな部分音(倍音)による調和のとれた音質を生み出します。その上、この素材には別の長所もあります。ケースもゴールド製のため、同じ音響インピーダンスを共有し部品同士は等しく音を伝達します。その結果、より上質な音を奏で響かせるのです。この機能でブレゲは特許を取得しています。
/sites/default/files/newsMainImage2/02_223.jpg発明
この複雑機構は、その必要性から誕生しました。電気が登場するよりずっと以前、17世紀において、暗くなってから時間を確認することは困難でした。そのため時計職人は互いに競い合い、要求に応じて音を鳴らす時計を製作するための独創的な方法を探しました。解決策が見つかったのは、初となるミニッツリピーター搭載の時計が発明された1680年頃のことです。この革新は、それ以外にも多くの道を切り開きました。そうして時に合わせてチャイムを鳴らすだけでなく、時計は15分や分を表す音を奏でるようになりました。傑出した技術者のアブラアン-ルイ・ブレゲは、このテーマにすぐさま情熱を注ぎ、機構を改善する方法を探し求めました。こうして、早くも1783年には、それまで使用されていたベル型のゴングではなく、板バネを打ち鳴らす初のリピーターウォッチを作り上げます。当初は直線的で地板と交差するように配されていた板バネは、後にムーブメントの周りに巻きつけられるようになりました。それにより、リピーターウォッチの厚さを大幅に抑えるという特徴を備えながら、よりはっきりと調和のとれた音を発します。
この発明は人気であったのと同時に有益であることが証明され、当時の時計職人の多くが導入しました。ブレゲの創始者であるアブラアン-ルイ・ブレゲはまた、15分、30分・1分を奏でるソヌリ機構など、数多くの機構を開発した陰の立役者でもあったのです。
/sites/default/files/newsImage1/03_203.jpgクラシック ミニッツリピーター 7637
Ref.7637BR/2N/9ZU
ケース径:42.00mm
ケース厚:12.25mm
ケース素材:18Kローズゴールド
ストラップ:アリゲーター、ゴールド製トリプルフォールディングバックル
防水性:3気圧(30m)
ムーブメント: 手巻き、Cal.567.2(手彫り装飾ムーブメント)、40時間パワーリザーブ、毎時18,000振動(2.5Hz)
仕様:時・分表示、ミニッツリピーター、ブラックのグラン・フーエナメルダイヤル、アラビア数字、ブレゲのシークレットサイン、サファイア・ケースバック(透明裏蓋)
価格:35,893,000円(税込)