2025年の新作としてブレゲが「クラシック グランソヌリ メティエ・ダール 1905」を発表しました。メティエ・ダールによる高度な装飾を施した、非常に複雑な懐中時計で、グラン/プティット・ソヌリに加え、あらゆる打鐘に対応する磁気調速器付きミニッツリピーターを搭載し、レギュレーター式の時刻表示を備えています。これらすべてをトゥールビヨンが駆動します。
ブレゲゴールドに「フレンチブルー」のアクセントを配したこの特別なタイムピースは、受注生産のみとなります。
アブラアン-ルイ・ブレゲの名は、現代の時計製造において200年以上にわたり最前線にあり続ける数々の発明と密接に結びついています。たとえば、ゴングスプリング(1783年)、耐衝撃機構(1790年)、ブレゲひげゼンマイ(1795年)、トゥールビヨン(1801年)などが挙げられます。「クラシック グランソヌリ メティエ・ダール 1905」は、これら偉大な発明を称え、全532個の部品から構成されるムーブメントに組み込まれています。これはブレゲが20年以上ぶりに製作した、まったく新しいタイプのムーブメントです。この真のグランド・コンプリケーションは、グランソヌリ機構とオンデマンドで作動のミニッツリピーター、さらにトゥールビヨンとレギュレーター式表示を備え、精度への探求を強調しています。ムーブメントはまずそのままの状態で組み上げられ、その後、完全に装飾と仕上げが施され、作動テストが行われます。その組立には 6か月以上を要します。
ブレゲの精神を凝縮したこのタイムピースには、創業者の遺産に由来する卓越した仕上げが施されています。ギヨシェ彫り、グラン・フー エナメル、彫金、そしてパンタグラフによるシークレット・サインなどがその代表です。さらに、本作はブレゲの発明である「ゴングスプリング」と「ゴールド製ゴングスプリング」に関わる、2つの特許によって保護されています。もうひとつの特徴は、ブレゲ発祥の地フランスを象徴する「フレンチブルー」です。かつてヴェルサイユ宮廷を魅了したこの色は、ルイ14世の発案により広まり、ヴァンドーム広場の店舗のファサードにも使われています。その中には、このタイムピースが正式に発表されたブレゲのブティックも含まれています。
特別な一年の締めくくり
1775年、アブラアン-ルイ・ブレゲはパリのケ・ド・ロルロージュに工房を開きました。現在その名を冠するマニュファクチュールは、時計製造史における最重要の節目に自ら関わってきた偉大な時計師の遺産を称え続けています。
彼が生み出したギヨシェ彫り、エングレービング、フルート装飾のケース、ブレゲ針などのデザインコードや、トゥールビヨン、自動巻き機構、クロノメトリーセコンド、耐衝撃機構、ゴングスプリングといった技術的発明は、その後の250年にわたり、時計業界に消えることのない足跡を残しています。
精度への探求
「クラシック グランソヌリ メティエ・ダール 1905」は、ブレゲの歩んできた比類なき歴史を凝縮した作品です。その核心となる4つの要素のうち、まず挙げられるのが精度への探求です。そのために、本作にはトゥールビヨンが搭載されています。
この機構は1801年にブレゲ自身が特許を取得して以来、決してその意義が色あせることはありませんでした。
本来ブレゲが懐中時計のために設計していたトゥールビヨンが腕時計へと応用される中で、「クラシック 1905」は歴史的整合性を保ちながら、その精神を正確に継承しています。現在では、4時30分位置にブルーの上部ブリッジとともに姿を見せます。ケージのバランスをウェイトで調整する方式も、ブレゲ自身が考案した手法に忠実です。
このタイムピースには、レギュレーター式表示も採用されています。3つの異なるセクターに3本の独立した針を備え、オフセンターの時針、センターの分針、そしてトゥールビヨンを介して4時30分位置に配置された秒針によって構成されています。
このレイアウトは、各表示に専用の領域と基準点が設けられることで視認性と精度を大きく高めています。これにより、ブレゲが追求してきた「読み取りの精度」を確実に実現しています。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_1435.jpgタイムレスな美の追求
第二の核となる要素は、ブレゲ独自のデザインコードの継承とその確固たる表現です。多くのメゾンが影響を受けてきたこれらのコードを、「クラシック 1905」はその創始者の才能とともに見事に想起させます。
これはダイヤル装飾にも当てはまります。1775年の時点で、ブレゲは当時の時計装飾の流行であったバロック様式の名残を引く過度な装飾性から距離を置きました。その代わりに、明快で、光に満ち、シンプルかつ洗練された独自のスタイルを確立したのです。彼は「精度」「視認性」「優雅さ」が調和して共存できることを、卓越した技で示しました。こうした精神を受け継ぎ、「クラシック 1905」ではダイヤルを複数のセクターに区分しています。
それぞれのセクターには専用の仕上げが施され、視認性と個性が強調されています。12時位置にはオフセンターの時表示が設けられ、ブレゲ針がグラン・フー エナメルのダイヤル上を優雅に動きます。アラビア数字はプティ・フーのブラックエナメルで描かれています。
さらにブレゲのサインは二重構造となっており、上部には通常のサイン、下部にはパンタグラフでエナメル面にフラッシュ加工されたシークレットサインが刻まれています。
中央の分表示は、精緻なギヨシェ装飾の上を指し示します。この技法が時計製造で広く用いられるようになった背景にも、ブレゲの存在があります。ここで彫られているモチーフは、伝統的なギヨシェ旋盤を用いて刻まれた水平の「ケ・ド・ロルロージュ」パターンです。
この模様はケース側面にも施されています。このデザインは、セーヌ川に囲まれたパリの2つの島―サン=ルイ島とシテ島―の形状に着想を得たものです。ブレゲの最初の工房はまさにこのシテ島、ケ・ド・ロルロージュに位置していました。現在もパリ1区にその名を残しています。
また、審美眼を持つ愛好家なら、分目盛りをかすめるように伸びる、極めて長いブルースティール製センター針の存在に気付くでしょう。秒表示は、トゥールビヨンケージ中央に取り付けられたブルーの秒針で読み取ることができます。
芸術とクラフツへの讃歌
「クラシック 1905」の第三の要素は、ブレゲが長く大切にしてきた芸術的クラフツマンシップの称賛です。本作はブレゲゴールドで作られ、手彫りで装飾が施されています。またセーヌ川とその流れは「フレンチブルー」のエナメル彫金で表現されています。この色は19世紀初頭のエナメル製タクトウォッチにも確認されており、今日に至るまでフランス、特にパリの歴史と密接に結びつく色です。
蓋の内側には、このピース固有の番号が手作業で刻まれていますが、注目すべきは、ブレゲの職人たちが装飾表現を極限まで高め、蓋の縁(エッジ)にまで「ケ・ド・ロルロージュ」モチーフのギヨシェ彫りを施している点です。通常、蓋の縁のような立体的な形状にはギヨシェは用いられず、ポリッシュや彫刻仕上げが一般的です。というのも、ギヨシェ旋盤は平面またはわずかに曲面のあるパーツにしかパターンを刻むことができないためです。それゆえ、これは高度な技巧を要する非常に特別な仕上げとなっています。
ここでは、ブレゲは立体的なパーツにも装飾を施すことができる、独自のギヨシェ技法を開発しています。時計の裏蓋全体にはケ・ド・ロルロージュ模様のギヨシェが施され、さらにフレンチブルーのエナメルで仕上げられています。裏蓋を開くと、ムーブメント全体が見渡せます。
時計学的な卓越性をさらに強調するために、本作は“逆構造”で設計されています。通常、時刻情報を取得するために打鐘機構(ソヌリ・リピーター機構)は文字盤側に配置されますが、このモデルではあえて裏側に移されています。つまり、ブレゲの時計師たちは、技術的完成度に加えて審美性を同等に重視したムーブメントを新たに設計したのです。これにより、ミニッツリピーターおよびグラン・ソヌリ機構のクアドラチュール全体を鑑賞することができます。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_1231.jpg各コンポーネントは手作業で丁寧に仕上げられており、線引き、面取り、引き延ばし仕上げ、カプセル化などが施されています。リピーター用香箱ブリッジのギヨシェ装飾には、「プチ・トリアノン」モチーフが採用されています。これはヴェルサイユ宮殿で見られる組み紐模様に着想を得て、マニュファクチュールの創業250周年のために特別にデザインされたものです。文字盤側からは、ブルーに仕上げたハンマーのみが見える構造となっています。
このタイムピースにはブレゲゴールド製のチェーンが付属し、その留め具にも“ケ・ド・ロルロージュ”モチーフのギヨシェ装飾が施されています。
さらに、「クラシック 1905」は特別な化粧箱に収められて届けられます。この唯一無二のボックスは、マリー・アントワネットが実際に愛用していた、現存する最後のオークの木から製作されたものです。女王がその下を散策していたとされるこの由緒ある樹木は、1681年に植えられ、1999年の大嵐で大きな損傷を受け、最終的に2005年に倒されました。
この化粧箱は、プチ・トリアノンのフレンチ・パビリオンの幾何学構造に倣い、すべて手作業でマルケトリー(象嵌細工)として仕立てられています。使用された木材は、経年で生まれる自然な色調の変化を生かすため、木の中心部分から丁寧に選び抜かれたものです。まさに、「クラシック 1905」の体験と哲学をそのまま継承する、本格的なクラフツマンシップの結晶といえるでしょう。
さらに、このケースには“共鳴板(レゾナンス・プレート)”が組み込まれており、ジュウ渓谷の中心に位置するリズーの森から採れた木材が使用されています。この共鳴板によって、この時計の打鐘音はより豊かで美しく響くように設計されています。
リズーの森の木材は、世界最高峰のヴァイオリン製作にも用いられることで知られ、一万本に一本のみが“絶対的な共鳴”を持つ樹木とされるとも言われています。
革新への追求
2025年、ブレゲ マニュファクチュールは、1775年にブレゲが始めた“革新の伝統”をついに現代へと受け継ぎました。これは「クラシック グランソヌリ メティエ・ダール 1905」の第四の要素であり、ブレゲの研究開発部門によって開発されたマグネティック・レギュレーターを搭載しています。
レギュレーターの役割は、ハンマーが打鐘する頻度、つまり音が奏でられるテンポを常に一定に保つことです。鳴らす時刻(時、四分、分)の数や、専用香箱の残りパワーリザーブに関わらず、テンポは不変でなければなりません。一般的なレギュレーターは機械式ですが、「クラシック 1905」に搭載されたものはマグネティックであり、その構造はきわめて巧妙です。多くの点で、この装置は“発電機”にも似た動作原理を持っています。
金属製の回転アームは、レギュレーターの両側に固定された磁石のネットワークの間に配置されています。この磁気環境の中でアームが回転すると、導電性のアーム内部に電流ループが誘導されます。
これは1851年に発見された「フーコー電流(渦電流)」の原理であり、アントワーヌ-ルイ・ブレゲおよびルイ-クレマン・ブレゲと同時代の現象です。この電流が発生すると、磁石の磁場に対して反対向きの力が生じます。
つまり、この電流ループ自体が新たな磁場を生み出し、磁石の磁場に抗するよう作用し、その結果として 電磁ブレーキが形成されます。このため、回転が速いほど抵抗が強くなり、回転が遅いほど抵抗が弱まるという性質を持ちます。この仕組みにより、レギュレーターは回転速度を自動的に均一化し、一定に近い安定した回転を実現するのです。
遠心力によってレギュレーターの導電性アームは外側へと押し出され、磁石の真下に入り込みます。その結果、電磁ブレーキの作用が強まり、回転運動が減速する方向へ働きます。一方で、回転速度が低下すると、バネがアームを内側へ引き戻し、電磁ブレーキの強さが弱まるように調整されます。この可変構造によって、回転速度は常に最適な範囲に自動調整される仕組みとなっています。
さらにこのシステムは、完全に無音かつ非接触で作動します。そのため、「クラシック 1905」は、グランソヌリ、プティソヌリ、そしてミニッツリピーターの3つの打鍵モードを支障なく維持するのです。ミニッツリピーターは、サイレントモードの状態でも、必要に応じて作動させることができます。
/sites/default/files/newsImage1/s01_1379.jpgClassique Grande Sonnerie Métiers d'Art 1905
クラシック グランソヌリ メティエ・ダール 1905
Ref:1905BH/2H
ケース径:56.5mm
ケース厚:24.1mm
ケース素材:18Kブレゲゴールド
ストラップ:18Kブレゲゴールド製チェーン
ムーブメント:手巻、Cal.508GS、56時間パワーリザーブ(グランソヌリ・モードでは36時間)、毎時18,000振動(2.5Hz)
仕様:12時位置に時表示、中央に分表示、トゥールビヨン上に秒表示、マグネティック・レギュレーターを備えたグランソヌリ機構(GS/PS/S/RM)、BRG25カラーで仕上げたホワイトゴールド製ゴング、ブルーPVDで着色したポリッシュ仕上げのスチール製チャイムハンマー、18Kブレゲゴールド製ダイヤルに水平な“ケ・ド・ロルロージュ”模様のギヨシェ、ホワイト・グラン・フー エナメルの時表示ダイヤル、セーヌ河岸とケ・ド・ロルロージュを描いた手彫り&エナメル装飾のカバー、マリーアントワネットのオーク材を用いたケース(レゾナンスウッドのトレイ付き)
限定:受注生産のみ
価格:要お問い合わせ
2025年の新作としてブレゲが、創業250周年を記念して製作された唯一のミニッツリピーターを発表しました。この特別なタイムピース「クラシック ミニッツリピーター 7365」は、わずか25本の限定製作となります。新たに開発されたムーブメントを搭載し、ブレゲがこれまでに手がけた中で初めての防水仕様のミニッツリピーターであり、さらに75時間のパワーリザーブを備えた初のモデルでもあります。
また、ケースとキャリバーにブレゲゴールドを採用したモデルとしても初の時計で、フレンチブルーをまとった全く新しいグラン・フー エナメルの文字盤を特徴としています。ケースは、2025年初めに同社の創業250周年の幕開けを飾った「スースクリプション ウォッチ」から直接着想を得ており、ブランドのクラシック ラインにおける新しい美学を体現しています。
ひとつの章が閉じ、次の章が開かれます。2025年末、ブレゲ創業250周年を記念する一連の発表が締めくくられます。しかし同時に、未来へ向けた新たな幕開けでもあり、その証人のひとつが「クラシックミニッツリピーター7365」です。
本作は、ブレゲのミニッツリピーターにおいて新たに従来の42mmから39mmへとサイズを刷新しました。
ブレゲゴールド製キャリバー
キャリバー567.2は、これまで多くの高度な複雑機構を備えたモデルを支えてきましたが、今後は徐々に姿を消し、希少なコレクターズピースとなっていきます。その後継として、新たにキャリバー1896が採用されました。これは、ブレゲが自社で初めて製作した“ブレゲゴールド”によるミニッツリピータームーブメントです。
このムーブメントの中心には、A.-L. ブレゲが発明したゴングスプリングがあり、ブレゲゴールド仕上げが施されブレゲが特許を取得したゴールドケースに直接固定されています。
同一系統の素材を用いることで、音の伝達がより純粋かつ調和的になり、完璧な響きを実現しています。
さらに、テンプの振動数は3Hz(毎時21,600振動)に引き上げられ、精度と安定性が向上し、外部からの衝撃による影響を最小限にすることができます。輪列、脱進機、香箱が最適化されたことで、パワーリザーブは75時間へと延長されています。
現代的なムーブメント
ブレゲの開発チームは、キャリバー1896にシリコン製の脱進機(ヒゲゼンマイ、アンクル、ガンギ車)も採用しました。これによって調速機構が本質的に非磁性となり、時計の安定性を高めるための極めて重要な改良です。同機構は、約600ガウスの磁場に耐性があることを示すブレゲ・シールの認定を受けています。また、シリコンは温度変化によってヒゲゼンマイの有効長が伸縮することによる精度への影響を抑えるため、温度耐性にも優れています。
音色に関しても、調和的な音程、旋律的な音程、音の持続時間、音響レベルを保証するための厳密なテストプロトコルが設けられています。これらすべての測定は、マニュファクチュール内の無響室にて実施されます。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_1434.jpg調和的な音程(ハーモニック・チューニング)は、メゾンが取得した特許 EP4012511に基づいて行われています。
これらの改良を総合した結果、「クラシック ミニッツリピーター 7365」は、ブレゲ・シールによる認定を受けた初めてのミニッツリピーターとなり、完成・組立済みの状態で日差±2秒の個別精度認定を実現しています。
同じくブレゲ・シールは、この時計の防水性能についても証明しています。「クラシック ミニッツリピーター 7365」は、ブレゲがこれまでに製作した中で初の防水仕様のミニッツリピーターであり、最も構造的にデリケートな部分である複雑機構の作動レバー部分にガスケットを組み込むことで、3気圧(30m)防水を可能にしています。
全面的に刷新された美学
「クラシック ミニッツリピーター 7365」の外装は、非常に完成度の高い芸術的表現を備えています。一方で、この作品はどこか馴染み深い顔を見せます。250年前にA.-L. ブレゲが確立した独自のデザインコードが、ひと目で読み取れるからです。薄型ケース、フルート装飾のケースバンド、ブレゲ針、グラン・フー エナメル文字盤、ブレゲゴールドによるアプライドのブレゲ数字、12時位置のサイン、6時位置のシークレットサインなどが、それを物語っています。
しかし、これらの多くのコードは今回新たな解釈を受けています。その象徴が、新しい形状が採用されたラグです。文字盤のホワイトゴールドは、フレンチ・ブルーのエナメルで覆われています。この色調は、近年ではブレゲで初めて開発されたものです。
特別なこの色は、ルイ14世の治世からフランスの歴史に根づいており、戴冠式の礼装を纏った王の肖像画にも描かれています。その起源はヴェルサイユ宮殿とその宮廷にあり、1世紀後にはアブラアン-ルイ・ブレゲがその宮廷と深い関わりを持つことになります。
また、このブルーはフランス各地の歴史的建造物のファサードにも広く見られ、とりわけヴァンドーム広場にも用いられています。ブレゲのブティックおよび博物館を訪れる人々は、この「フレンチブルー」の扉をくぐり、メゾンの世界へと導かれるのです。
手彫りのシークレットサイン
さらに、このタイムピースには、ブレゲが誇る革新的精神を示すディテールが随所に見られます。そのひとつが、偉大な時計師によるシークレットサインです。これは6時位置に配されています。2025年初頭に発表された「クラシック スースクリプション ウォッチ」と同様、エナメルと同一面に手作業で施されています。
この作業に使用される道具はパンタグラフです。パンタグラフは17世紀に発明されたもので、模様を拡大または縮小して正確に複写するための器具です。ここでは、A.-L. ブレゲの手書き署名を忠実に再現するために使われています。
作業はダイヤモンドの針先で行われますが、これはエナメルの表面を精緻に彫り込むことのできる唯一の工具です。しかし、エナメルを欠けさせてしまうリスクも伴います。そのためブレゲの職人たちは、長い時間をかけてこの危険を回避する技術を身につけてきました。
こうして、すべてのシークレットサインは、マニュファクチュール内でひとつひとつ手作業によって刻まれています。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_1230.jpgブレゲのギヨシェ彫りの卓越性
ブレゲのメティエダールの中核を成すギヨシェ装飾は、「クラシック ミニッツリピーター 7365」のケースを彩る重要な要素です。採用されたモチーフは“ケ・ド・ロルロージュ”模様です。これは、ブレゲ創業250周年を記念する作品のために特別に創作されたものです。その幾何学は、シテ島とサン=ルイ島の上空からの眺め、すなわち、両島の間を蛇行しながら流れるセーヌ川の織り成す線を着想源としています。
このモチーフは、ケースバックのみならずケースバンド全体にも施されています(ただし、ミニッツリピーター作動用スライドの可動域部分はサテン仕上げ)。さらにこのギヨシェは、ラグの間にも施されています。この部分の作業は格段に難易度が高く、ブレゲの職人たちはこの小さなセクションのためだけに特別な治具を開発する必要がありました。
この装置により、両側をラグに挟まれた非常に限られた短い曲面のブレゲゴールド部分に装飾を施すことが可能になります。その後、工具をラグに触れさせることなく慎重に引き抜く必要があります。
これは、かつてブレゲの職人たちが使用していたギヨシェ彫り機と同じ機械を用い、すべて手作業で行われる極めて緻密な作業です。これらの機械はすべて完全に修復され、マニュファクチュールの中心にあるギヨシェ機械群として大切に保管・使用されています。
もうひとつの世界へ
「クラシックミニッツリピーター 7365」の裏側には、手作業で精緻に彫刻されたムーブメントが現れます。そのモチーフは、この時計の歴史を象徴しています。18世紀のパリに着想を得て、2025年にA.-L. ブレゲの故郷スイスで設計・製作されたのです。
ムーブメント上部には、ブレゲゴールドの面に沿って「ケ・ド・ロルロージュ」の景観が再現されています。このパリの地区はシテ島に位置し、光の都の歴史的中心地です。建物のファサード、川岸、セーヌ川の両岸を結ぶボン・ヌフなどが描かれ、穏やかに流れるセーヌ川が前景に広がります。
ムーブメント下部には、シュウ渓谷の風景が描かれています。松や霧、そして構図の中心には象徴的なヴォリオン山(Dent de Vaulion)が配されています。この景観はケ・ド・ロルロージュの風景を鏡像のように映し出し、まるでセーヌ川に反射しているかのようです。夢のようで象徴的なこの情景は、「クラシック ミニッツリピーター 7365」の二重のルーツを思い起こさせます。
さらに、各タイムピースには個別のシリアル番号が手作業で刻まれ、テンプのブリッジにはブレゲ・シールが刻まれています。時計は、かつてブレゲが使用していた赤いモロッコ革のケースに着想を得た、個別番号入りのスペシャルボックスに収められて届けられます。このボックスは、メゾン250周年を記念して特別に設計されたものです。
/sites/default/files/newsImage1/s01_1378.jpgClassique Répétition Minutes 7365
クラシック ミニッツリピーター 7365
Ref:7365BH/2Y/986
ケース径:39.0mm
ケース厚:10.8mm
ケース素材:18Kブレゲゴールド
防水性:3気圧(30m)
ストラップ:フレンチブルーのラージスケールアリゲーターレザー、ネイビーブルーのスモールスケールアリゲーターレザーのライニング、18Kブレゲゴールド製3つ折りフォールディングバックル
ムーブメント:手巻、Cal.1896、75時間パワーリザーブ、毎時21,600振動(3Hz)、30石
仕様:時・分表示、ミニッツリピーター、グラン・フー フレンチブルーエナメル文字盤、アプライドのブレゲゴールド製ブレゲ数字、ケースバックに手彫りギヨシェ加工の“ケ・ド・ロルロージュ”模様と手彫りのシリアルナンバー、ブレゲが使用していたモロッコ革のケースから着想した赤いレザーの250周年スペシャルエディションボックスが付属
限定:世界限定25本
価格:47,113,000円(税込)
2025年の新作としてシチズン時計株式会社が「シチズンコレクション」から、1982年に日本で公開された名作SF映画「E.T.」をモチーフにしたメカニカルウオッチを、映画が日本で初公開された12月4日に発売しました。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_1432.jpg【商品特長】
・1982年に日本で公開された名作SF映画「E.T.」をモチーフにした限定モデル。「シチズンコレクション」で人気が高いメカニカルモデルをベースにした、オープンハート仕様。
・主人公「エリオット」が自転車のかごに「E.T.」を乗せて、満月の夜空を翔ける名シーンを文字板に表現。インクジェット技術を活かして、月のディテールまで丹念に描写。
・ダークグレーのケースにブルーの文字板を合わせたスタイリッシュな配色。深いブルーの見返しリングで、夜空のイメージが引き立ちます。
・1982年12月4日に本作が日本で初めて公開されました。
・ロゴ入りの特別なデザインを採用した限定ボックス付き。限定カードにも、文字板と同じシーンが描かれています。
・シースルーバックの裏ぶたから回転錘やメカの動きを見ることができます。
シチズンコレクション
映画「E.T.」モチーフ 限定モデル
Ref:NH9144-55L
ケース径:38.9mm(設計値)
ケース厚:11.2mm(設計値)
ケース素材:ステンレス
防水性:10気圧
ストラップ:ステンレス、シンプルアジャスト
ムーブメント:自動巻き+手巻き、Cal.8227、平均日差-20~+40秒、約42時間パワーリザーブ(最大巻上時)、毎時21,600振動、21石
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、24時間表示、部分スケルトン7時位置、シースルーバック、限定BOXが付属
限定:350本
価格:69,300円(税込)
2025年の新作としてシチズン時計株式会社が、「エコ・ドライブ ワン」から世界最薄の1.00mm光発電ムーブメントを搭載し、ケース厚4.5mm(設計値)で至福の着け心地をもたらす2つの限定モデルを発売しました。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_1433.jpgクラシカルな配色とモダンなディテールを兼ね備えた、特定店限定モデル
・艶消し仕上げのホワイトダイヤルと艶やかな漆黒のスモールセコンドが織りなす、レトロなコントラスト。
・ミニマルにまとめられたゴールドカラーのインデックスと針が、クラシカルでエレガントな雰囲気。
アンバーイエローのクラシカルなケースに、ダークブルーの文字板をあわせた限定モデル
・落ち着いた色合いの「アンバーイエロー」と、深く静かに沈むようなダークブルーの文字板が作り出す、ノスタルジックな雰囲気。
・鏡面、艶消しと仕上げを使い分けた時分針は視認性が高く、上品な面持ち。
エコ・ドライブ ワン 特定店限定モデル
Ref:AQ5010-01A
ケース径:36.6mm(設計値)
ケース厚:4.5mm(設計値)
ケース素材:ステンレス(デュラテクトプラチナ)
防水性:日常生活用防水
ストラップ:ワニ革
ムーブメント:光発電エコ・ドライブ、Cal.8845、月差±15秒、フル充電時約7ヶ月可動
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、充電警告機能、充電禁止温度検出機能、過充電防止機能、クイックスタート機能、文字板部品に再生素材を使用、裏ぶたリミテッドエディションナンバー入
限定:特定店限定、世界限定160本
価格:363,000円(税込)
エコ・ドライブ ワン
Ref:AQ5022-02L
ケース径:36.6mm(設計値)
ケース厚:4.5mm(設計値)
ケース素材:ステンレス(デュラテクトアンバーイエロー)
防水性:日常生活用防水
ストラップ:ワニ革
ムーブメント:光発電エコ・ドライブ、Cal.8845、月差±15秒、フル充電時約7ヶ月可動
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、充電警告機能、充電禁止温度検出機能、過充電防止機能、クイックスタート機能
限定:世界限定250本
価格:363,000円(税込)
2025 New Model | A. LANGE & SÖHNE
2025年 A.ランゲ&ゾーネ新作情報

2025年 A.ランゲ&ゾーネ新作情報
>ランゲ1・デイマティック ハニーゴールド(Lange 1 Daymatic Honey Gold)
>2025年 A.ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SÖHNE)
新作情報 トップへ戻る
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2025年の新作としてA.ランゲ&ゾーネが、「ランゲ1・デイマティック ハニーゴールド」を発表しました。ランゲ1・デイマティックは、A.ランゲ&ゾーネを代表する屈指の自動巻き時計であり、そこにはクラシックなランゲ1の独特なデザインが反映されています。そして今回初めて、このランゲモデルがハニーゴールド(HONEYGOLD®)750製ケースで発表されました。マニュファクチュールであるランゲが独自に開発したこのゴールド合金が放つ温かな光沢は、シルバー925製のブラウンダイヤルをエレガントに引き立て、250本限定のリミテッドエディションにひときわ洗練された個性を与えています。
12月7日はA.ランゲ&ゾーネにとって忘れられない日です。1845年、フェルディナント・アドルフ・ランゲが、まさにこの日にグラスヒュッテでドイツ精密時計製造の礎を築いたのです。さらにこの日は、彼の曾孫にあたるウォルター・ランゲが勇気ある新たな一歩を踏み出した日でもあります。それは1990年、ドイツ再統一の年のことでした。それからちょうど35年後の記念すべき2025年12月7日、A.ランゲ&ゾーネは、250本限定の新作「ランゲ1・デイマティック ハニーゴールド」を発表しました。
見慣れた顔 - 鏡像デザイン
2010年に発表されたランゲ1・デイマティックは、紛れもなくランゲ1でありながらも、数々の賞に輝いた特徴的なスタイルを持つランゲ1のデザインに新たな視点をもたらしています。手巻きのランゲ1の特徴であるオフセンターダイヤルはランゲ1・デイマティックでも採用されていますが、そのレイアウトはオリジナルを鏡に映したように反転させたものとなっていて、時分表示がダイヤルの右側、スモールセコンドとアウトサイズデイトが左側になっています。
クラシックなランゲ1とは対照的にランゲ1・デイマティックにはパワーリザーブ表示はなく、代わりにダイヤルの左外周部にレトログラード式曜日表示が配されています。このカレンダー機能は、特徴的なアウトサイズデイトを補完すると同時に、このタイムピースがランゲ1というウォッチファミリーの中で放つ個性をひときわ際立たせています。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_1422.jpg調和の取れたプロポーション - 珍しい色の組み合わせ
ランゲ1・デイマティック ハニーゴールドのケースは、バランスの良いプロポーションと調和の取れたラインが特徴的です。直径39.5mm、厚さ10.4mmのサイズは、手首にぴったりとフィットし、シャツの袖口の下にもすっきりと収まります。さらに、ラグとベゼルのデザインがさりげなくリニューアルされ、独特の軽やかな雰囲気を醸し出しています。
ハニーゴールド製ケースとシルバー925製ブラウンダイヤルの融合が、このタイムピースのユニークでエレガントな外観を構成しています。その煌きを放つ光沢が、針、アプライドインデックス、アウトサイズデイトのフレームに映り込んでいます。さらにこのダイヤルには、ダイヤルの立体感を高めるわずかにくぼませた時・分目盛りなど、表現力豊かなさまざまなディテールが施されています。アウトサイズデイトは、ブラウンの背景色にホワイトの数字で表示され、ダイヤルカラーと絶妙に調和しています。
ランゲ1・デイマティック ハニーゴールドには、ソリッドハニーゴールド製バックル仕様のトープカラーの手縫いのアリゲーターベルトが付属しています。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_1218.jpg伝統的なデザイン - 洗練された構造
ランゲ1・デイマティック ハニーゴールドのバランスの取れたデザインと職人技が光る仕上げは、時計内部にまで及びます。そこでは時計の心臓部となる贅沢に仕上げられた自社製自動巻きキャリバーL021.1が確実に時を刻んでいます。その独自構造は、伝統に着想を得たもので、調整と組み立ての観点から見て、卓越した精度を実現しています。例えば、4枚のプレートは別々にビス止めされていますが、完全に組み立てられたムーブメントでは、これらがクラシックな4分の3プレートを構成しているように見えます。
ムーブメントの直径全体にわたって広がる大型のセンターローターにより、効率的な巻き上げと一定の動力供給が保証されています。「A. Lange & Söhne」のシグネチャーがエンボス加工であしらわれたセンターセグメントは21K(875/1000)ゴールド製、分銅はプラチナ950製です。
温かみのある色合いのゴールド、クールな色合いのプラチナ、コーンフラワーブルーのビスが織りなすカラフルな構成が、ローターを技術的なエレガンスを湛え、目を引く要素へと仕上げています。衝撃を受けた際には4本の細いスポークが重いローターを緩衝し、ムーブメントを過度の負荷から保護します。完全に巻き上げた状態で50時間のパワーリザーブとなります。
ランゲの代表的な仕上げと装飾
さらに、この専用ムーブメントは、ランゲならではの典型的な高品質の証として、偏心錘付き大型テンプを特徴とするインデックスのない振動システム、自社開発・製造された毎時21,600回振動するヒゲゼンマイを備えています。426個の部品で構成されるムーブメント L021.1は、ランゲのすべてのキャリバー同様、二度組み方式で組み立てられ、多くの伝統的な要素を備えています。すべての部品の精巧な仕上げと装飾は、職人技の完璧さを追求するマニュファクチュールの最も厳しい基準に準拠しており、ハンドエングレービング入りテンプ受け、グラスヒュッテストライプ、ビス留め式ゴールドシャトンなどの伝統的な特徴が、サファイアクリスタルのケースバックを通して鑑賞できる魅力的な見どころとなっています。
「その独特のデザイン、洗練された自社製ムーブメント、そして職人技による仕上げにより、ランゲ1・デイマティック ハニーゴールドは、自動巻き時計愛好家の皆様に贈る強い個性を持つタイムピースとして登場します」と商品開発ディレクターのアントニー・デ・ハスは述べています。「ランゲ独自のケース素材と珍しいカラーの組み合わせが、アイコニックな定番モデルであるこの時計を更にエレガントなものへと昇華させています」
/sites/default/files/newsImage1/s01_1365.jpgLange 1 Daymatic Honey Gold
ランゲ1・デイマティック ハニーゴールド
Ref:320.050
ケース径:39.5mm
ケース厚:10.4mm
ケース素材:ハニーゴールド®750
防水性:3気圧(30m)
ストラップ:ハンドステッチを施したトープカラーのアリゲーターベルト、ハニーゴールド®750製ピンバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.L021.1(ランゲ自社製)、50時間パワーリザーブ(完全巻上げ状態)、毎時21,600振動(3Hz)、67石
仕様:時・分表示、ストップセコンド機能を搭載した秒表示のサブダイヤル、ランゲ独自のアウトサイズデイト、レトログラード式曜日表示 シルバー925製ブラウンダイヤル、シースルーケースバック
限定:250本、限定番号刻印入り
価格:要お問い合わせ
2025 New Model | ORIS
2025年 オリス新作情報

2025年 オリス新作情報
>アクイス ジャパン リミテッドエディション(Aquis Japan Limited Edition)
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2025年の新作として、オールブラックの「ルミノール GMT チェラミカ PAM01460」の発売に続き、パネライが「ルミノール GMT チェラミカ PAM01783」を発表しました。この新作は、オンラインブティック限定80本で、アバンギャルドな美しさをもつマットブラックの40㎜ケースと、印象的なディープブルーの文字盤を特徴としています。
PAM01783は、リュウズプロテクター、高い輝度を実現するサンドイッチダイヤル、長時間のパワーリザーブ、そして大胆なデザインといったパネライの象徴的な要素に、機能性を重視するメゾンの伝統が表れています。そして、最先端素材の革新性と日常使いに役立つ機構を融合させています。2つのタイムゾーンを同時に表示できるGMT機能を搭載し、洗練された技術と実用性を兼ね備えた、グローバルに活躍する人々のためのタイムピースです。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_1430.jpg「ルミノール GMT チェラミカ PAM01783によって、パネライは時計製造の限界を突破する姿勢を再確認しています。セラミック素材で、複雑な構造をもつルミノールケースの40㎜サイズを実現し、便利な機構であるGMTを搭載しました」と、パネライ最高執行責任者(COO)のジェローム・カヴァディーニは説明します。「この時計は、セラミックで細かな部品を製造する複雑さを克服し、高度な技術を駆使するパネライの専門知識を示すだけでなく、プロフェッショナルツールウォッチを提供するというパネライのコミットメントも反映しています。イタリア海軍のニーズに応えるために生まれた機能性という伝統と、パネライ ファンに届けたいイノベーションを体現しているのです」
パネライのスイスにおける精密機器製造技術は、優れた特徴をもつセラミックの使用において、その真価を発揮しています。2007年にラジオミール ブラックシール チェラミカ PAM00292で採用されて以来、セラミックはパネライの素材ポートフォリオの要となっています。軽量であることによる抜群の装着感と、高温、腐食、傷に対する優れた耐性により、永続的な耐久性が保証されています。しかし、パネライが真にその専門性を発揮するのは、ケースの製作においてです。セラミックを精巧で高機能なツールウォッチへと昇華させ、メゾンのスポーティでありながら洗練されたエッセンスを体現したタイムピースを生み出しています。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_1226.jpgPAM01783は、ブラックケースとブルーダイヤルの印象的な組み合わせに加え、数字、マーカー、針にホワイトのスーパールミノバ®X2を塗布することで、優れた視認性を実現しています。文字盤には、イタリア語で「デュアルタイム」を意味する「BiTempo」の刻印がさりげなくあしらわれ、パネライのイタリアの伝統を想起させます。
この新作は、3日間のパワーリザーブと高い信頼性を備えた自動巻きP.900/GMTムーブメントを搭載しています。スモークサファイアクリスタルのオープンケースバックから眺められるこのキャリバーは、直径12.5リーニュ(28.2mm)、厚さわずか5.20mmという、驚くほど洗練されたプロポーションの中に、豊富な機能を凝縮しています。3日間のパワーリザーブに必要なエネルギーは、双方向ローターによって巻き上げられ、シングルバレルに蓄えられます。毎時28,800振動のテンプは、テンプ受けによって固定されます。また、このキャリバーには、正確な時刻合わせを可能にするストップセコンド機能が搭載されています。12時間表示を備えたGMT機構は、メゾンの伝統への回帰であり、2000年代初頭に開発された初期モデルを彷彿とさせます。この機能は、特に複数のタイムゾーンを管理する人にとって、時計の使いやすさに新たな次元をもたらします。
/sites/default/files/newsImage1/s01_1374.jpgLuminor GMT Ceramica
ルミノール GMT チェラミカ
Ref:PAM01738
ケース径:40.00mm
ケース厚:13.45mm
ケース素材:サンドブラスト加工セラミック
防水性:30気圧(~300m)
ストラップ:ブルーラバー、PAMクリックリリースシステム™のストラップとバックル、ホワイトステッチ入りブラックカーフのスペアストラップが付属
ムーブメント:自動巻き、Cal.P.900/GMT、3日間パワーリザーブ、毎時28,800振動、インカブロック®耐震装置
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)・日付表示、12時間表示GMT、ストップセコンド、ブルーサンブラッシュ仕上げサンドイッチダイヤル、夜光アラビア数字とバーインデックス、ポリッシュとサンドブラスト加工セラミック製ベゼル、スモークサファイアクリスタル窓付きグレード5チタンケースバック
限定:オンラインブティック限定80本
価格:2,343,000円(税込)
2025年の新作としてパネライが「ルミノール マリーナ ブロンゾ」を発表しました。Watches and Wonders 2025で発表された、スティールとチタン製の新作ルミノール マリ ーナ シリーズの成功を受け、パネライは、その最も象徴的なコレクションに初めてブロンズを採用しました。新作ルミノール マリーナ ブロンゾ PAM01678は、ブロンズ製のルミノール マリーナとしてメゾンの新たな人気ツールウォッチとなるでしょう。
ブロンズは、その耐久性と耐海水性から、歴史的にクラシックヨットや船舶部品の製造において重宝されてきました。ステンレススティールが広く採用される以前から、ブロンズは重要な素材でした。パネライは、2011年に発表した「ルミノール サブマーシブル 1950 3デイズ オートマティック ブロンゾ 47mm - PAM00382」で、時計製造におけるブロンズの活用を先駆けて実現し、ブロンズがパネライの時計にフィットする素材であることを証明しました。
パネライのブロンズは、一般的な時計製造用ブロンズ合金とは異なり、特別な組成を誇ります。純銅と純錫を使用することで、表面に独特の古色を醸し出します。この特別な進化により、この合金はメゾンにとって真の財産となり、パネライのブロンズ製タイムピースは最も人気のある時計の一つとして確固たる地位を築いています。
ブロンズの経年変化は実に魅力的です。すべての時計は持ち主の人生と共に変化し、独特の外観を獲得していきます。新品時は温かみのある金色を呈し、徐々に空気、湿気、熱、摩擦といった外部要素との相互作用によって緑青が形成されていきます。この緑青は素材本来の特性を変えるものではありませんが、金属表面に層となって素材そのものを保護しながら、それぞれの時計に独特の個性を与えます。
ルミノール マリーナ ブロンゾ PAM01678は、ルミノール マリーナシリーズを特徴づけるすべての要素に加え、デザインと技術面に最新のアップグレードが施されています。
/sites/default/files/newsMainImage1/m01_1429.jpg「ブロンズは私たちにとって単なる素材ではありません。表現の領域なのです。新しいルミノール マリーナ ブロンゾ PAM01678は、海の世界を瞬時に想起させます。パネライの最も象徴的なタイムピースのデザインと、海との伝統を体現する素材が融合しています。その変化していく緑青は、時と海のストーリーを語り、着用者の人生の旅を映し出すのです」と、パネライ マーケティング・プロダクト最高責任者であるアレッサンドロ・フィカレリは述べています。
アイデンティティは変わらず健在です。ケースへの浸水を防ぐために設計されたシグネチャーのリュウズプロテクターから、薄暗い場所でも優れた視認性を確保するサンドイ ッチ構造の夜光ダイヤル、そしてイタリア海軍の特殊潜水部隊が時計の機能を容易に確認できるように設計された9時位置のクラシックなロジウム製スモールセコンドまで、時計の重要な要素はすべて変わりません。
PAM01678のブロンズケースには、マットなダークブルーのサンドイッチダイヤルが組み合わされています。文字盤は、エッジの深いブルーから中央に向かって明るいトーンへと変化します。このグラデーションは、ブロンズケースの温かみのある色調と、数字と針に塗布されたベージュのスーパールミノバ®と完璧に調和し、暗い場所でも優れた視認性を確保しています。1960年代のパネライのヴィンテージモデルからインスピレーションを得た文字盤は、デイト表示をあえて設けず、メゾンの名称と「ルミノール マリ ーナ」のみを表示することで、クリーンでミニマルな美しさを実現しています。
/sites/default/files/newsMainImage2/m02_1225.jpgサファイアクリスタルのオープンケースバックからは、新しいP.980キャリバーの魅惑的な眺めが楽しめます。このムーブメントは、正確な計時のために開発された3日間のパワーリザーブを備えた自動巻きムーブメントです。このムーブメントはトラバーシングテンプブリッジを備え、耐衝撃性を高めています。ストップセコンド機能により、リュウズを引き出すと秒針が停止し、正確な時刻合わせが可能です。さらに精度へのこだわりを示すP.980は、厳格な6姿勢テストに合格し、信頼性の高いクロノメトリック性能を保証しています。スリムなプロポーションのキャリバーの厚さはわずか12.5リーニュで、長期間の使用においても一貫した正確な計時を維持するよう設計された振動数で動作します。PAM01678は、新しいルミノール マリーナ コレクションの最新のケース設計を踏襲しています。時計の特徴である大胆なアイデンティティを保ちながら、人間工学に基づき、心地良い装着感を保証します。
ルミノール マリーナ シリーズの他のモデルと同様に、ルミノール マリーナ ブロンゾ PAM01678は、50気圧(水深500m)まで向上した防水性能を誇り、イタリア海軍特殊潜水部隊の厳しいニーズに合わせて開発されたプロフェッショナルツールウォッチというパネライの伝統をさらに強化しています。この進化は、P.980ムーブメントのコンパクトな構造によって可能となり、時計のプロポーションと重量の削減にも貢献しています。これらの進歩に加え、ケース構造と耐圧性能における革新が、防水性能の向上に貢献しています。防水性能はパネライのラボラトリオ ディ イデーが熟知する領域です。表示された防水性能より25%高い水圧で厳格なテストを実施し、パネライの高い品質基準を満たしています。
新作PAM01678は、ルミノール マリーナの流線型のラグに、ベージュのステッチが施されたブルーのカーフレザーストラップが組み合わされています。クラシックな製法を彷彿とさせるこのストラップは、時計全体のヴィンテージ感をさらに高めています。そして、スペアとしてスポーティで防水性に優れたブルーのラバーストラップも付属します。
パネライ ブティック限定で販売されるパネライ ルミノール マリーナ PAM01678は、伝統と挑戦を重視する、自信に満ちた現代のヒーローのためにデザインされた、新たなマストハブツールウォッチです。
/sites/default/files/newsImage1/s01_1373.jpgLuminor Marina Bronzo
ルミノール マリーナ ブロンゾ
Ref:PAM01678
ケース径:44.0mm
ケース厚:13.7mm
ケース素材:サテンブロンズ
防水性:50気圧(~500m)
ストラップ:ベージュステッチ入りブルーカーフ、サテンブロンズ台形バックル、ブルーラバーのスペアストラップが付属
ムーブメント:自動巻き、Cal.P.980、3日間パワーリザーブ、毎時28,800振動、インカブロック®耐震装置
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、グラデーションブルーのサンドイッチダイヤル、ベージュのスーパールミノバ®X2のアラビア数字とアワーマーカー、ポリッシュとサテンのブロンズ製ベゼル、サファイアクリスタル窓付きチタンケースバック
限定:パネライ ブティック限定
価格:2,519,000円(税込)
2025 New Model | H.Moser & Cie.
2025年 H.モーザー新作情報

2025年 H.モーザー新作情報
>ストリームライナー・ジェネシス2(Streamliner Genesis 2)
>2025年 H.モーザー(H.Moser & Cie.)
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