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BASEL WORLD2016 TAG Heuer New Model2016年 タグ・ホイヤー新作情報

周到な戦略から生まれた プライス破壊の時計たち
タグ・ホイヤー(TAG Heuer)

  2015年はインテルやグーグルと手を組んでスマートウォッチを発売することを表明し、話題となったタグ・ホイヤー。件のモデルである「タグ・ホイヤー コネクテッド」は、昨年末に日本では発売されたが、ヨーロッパではこれからの発売ということで、ブース前の展示スペースでは多くの人々が足を止めて新感覚の時計を楽しんでいた。

 しかし今年のタグ・ホイヤーは、昨年以上に話題が豊富だ。まず筆頭に挙げたいのが、100万円台のトゥールビヨンウォッチ『タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T』だ。

 過去には中国企業が作った格安トゥールビヨンモデルが存在していたが、これは完全なるスイスメイドで、クロノグラフも搭載。しかもCOSC認定クロノメーターまで取得済み。つまり時計としてのクオリティは非常に高いのに価格が極めてリーズナブルという、摩訶不思議な時計なのである。

 なぜこのようなことが可能になったのだろうか? 答えは、昨年からCEOに就任した、ジャン-クロード・ビバー氏の戦略にある。

  さらに新たに「アート」と「ライフスタイル」という柱も作った。世界的なDJデヴィット・ゲッタや人気モデルのカーラ・デルヴィーニュをアンバサダーに迎えており、新しいファン層の獲得を目論んでいるようだ。


  ブランパンを復興し、オメガの業績を回復させ、ウブロをメジャーブランドへと押し上げたジャン-クロード・ビバー氏は、タグ・ホイヤーのポテンシャルに気が付いた。圧倒的な知名度、優れた生産体制、そして技術力。それをフルでアピールするために、このトゥールビヨンモデルは生まれたのだ。

  そもそもトゥールビヨンモデルというのは“生粋の高級時計”として作られる。経済効率よりも工芸品としての魅力を重視する特別な存在であり、コストはそれほど重視されない。しかしジャン-クロード・ビバー氏は、開発の段階から、“販売価格の数倍の価値を持つ時計を作る”というテーマを掲げ、そこからコスト計算や設計を進めていった。つまり『タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T』は、時計史上初めて、価格まで考えられて理詰めで生産されたトゥールビヨンウォッチということになるのだ。

  ちなみに『タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー01 クロノグラフ(TAG Heuer CARRERA CHRONO CAL.HEUER 01)』も、自社ムーブメント×スケルトン仕上げ×別体構造ケースという凝った内容ながら、50万円台に抑えている。この“販売価格の数倍の価値”という理詰めの戦略は、今後のタグ・ホイヤーのキーワードになるだろう。正直言って、タグ・ホイヤーは“買い”である。



取材・文:篠田哲生 Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:江藤義典 Photos:Yoshinori Eto
※表記は2016年8月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2016年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。




タグ・ホイヤー(TAG Heuer) についてのお問合せは……
LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー
TEL: 03-5635-7054
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BASEL WORLD2016 EDOX New Model2016年 エドックス新作情報

歴史と哲学と技術を受け継ぎ、 “水”をテーマに熟成を重ねた
エドックス(EDOX)

  高級時計ブランドの多くは、スポーツイベントの公式計時を通して、ブランド知名度を高めようとしている。「エドックス(EDOX)」もその戦略を踏襲しているが、ユニークなのはその多くが“水に関するスポーツ”であること。

  自らを「THE WATER CHAMPION」と標榜し、パワーボートレースの人気レーサーであるパル・ヴィリク・ニルセンや“アイスマン”の異名を持つアイスフリーダイバーのクリスチャン・レデルをサポート。さらには全長12mの双胴ヨットを使って行う「エクストリーム セーリング シリーズ」の公式計時を担当している。

  なぜエドックスはここまで“水”にこだわるのか? 実はエドックスは防水時計に強く、1961年に特殊パッキン「ダブル-Oリング」を使うことで、ねじ込み式のリューズを使わずに200m防水を実現させた「デルフィン」を開発。さらにはダブル-Oリング技術を進化させ、1965年には500m防水の「ハイドロサブ」をリリースしている。

  現在のエドックスは、この当時の技術やブランド哲学を大切に守っており、現行モデルへと受け継いできた。今年は「クロノオフショア1」と「グランドオーシャン」コレクションをリニューアルしており、防水性能を100mから300mにアップさせた。防水タフウォッチの名門として、エドックスの進化は続いていくのである。



取材・文:篠田哲生 Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto

※表記は2016年8月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2016年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。



エドックス(EDOX) についてのお問合せは……
株式会社ジーエムインターナショナル
〒110-0015 東京都台東区池之端 1-6-13 境会館2階
TEL: 03-5828-9080
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BASEL WORLD2016 FREDERIQUE CONSTANT New Model2016年 フレデリック・コンスタント新作情報

正直さを前面に押し出した ハイ・コンプリケーションが誕生
フレデリック・コンスタント(FREDERIQUE CONSTANT)

  時計の価格は何で決まるのだろうか? 人件費や材料費を含む生産コストが重要な要素を占めるのはもちろんだが、贅沢品である高級時計の場合は、それ以上にマーケットの要求が大きい。安価であれば売れるというわけではなく、“高級時計”というブランド力に見合った価格を提示することが大切なのだ。

  特にハイ・コンプリケーションモデルでは、そのような傾向が強く、価格に対する正当性を問うことは野暮である。と言ってもこのような傾向は、ファッションやクルマにも言えること。ブランドビジネスというのは、夢を売るモノであり、その夢には“高価であること”も含まれるのだ。

  話はそれたが、2016年のフレデリック・コンスタント(FREDERIQUE CONSTANT)は、前段で述べた時計業界の不文律をあえて逸脱してきた。自社製ムーブメントを使ったハイ・コンプケーション“永久カレンダー”を、100万円台でリリースしたのだ。

  彼らは“Accessible luxury”を標榜し、高級感のあるデザインや仕上げ、そして機構を手の届きやすい価格で提供してきた。その信念は、例えハイ・コンプリケーションであっても揺るがない。時計業界におけるブランドビジネスのあり方に一石を投じる、意欲作である。



取材・文:篠田哲生 Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto

※表記は2016年8月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2016年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。



フレデリック・コンスタント(FREDERIQUE CONSTANT) についてのお問合せは……
フレデリック・コンスタント相談室
Tel.0570-03-1988
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ブランドニュース メモリジン(MEMORIGIN) /sites/default/files/newsThumbnail/1309.jpg /sites/default/files/newsMainImage/1309.jpg /sites/default/files/newsImage2/1309.jpg

 太古の文化へのオマージュを込め、最古のドラゴンをモチーフとしたMont Rougeと、現代のドラゴン「ブルース・リー」がトゥールビヨン・ウォッチとして夢の共演を果たしました。


  ブルース・リーの彫刻は、故郷香港のグランド・プロムナードに設置されている有名な像のデザインを用い、ビクトリア・ハーバーの対岸に見える香港島の景色も再現しています。さらに、ブルース・リーのアイコンであるヌンチャクを時針・分針に用いる事で、往年の映画ファンには堪らないデザインとなっています。


  本取り組みは、香港初のトゥールビヨン・ウォッチを発売する高級腕時計ブランドであるメモリジンと、ブルース・リー・クラブの協力によって実現しました。同会会長のサイン入り限定証明書が付属します。


  世界100本限定、日本国内では10本のみ、時計の恋人 新宿高島屋店にて限定販売となります。



販売店詳細


時計の恋人 新宿高島屋店

所在地:〒151-8580 東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目24番2号 新宿高島屋タイムズスクエア8階
TEL:03-5361-1906
営業時間:10:00~20:00(金・土曜日は10:00~20:30)
定休日:なし



MONT ROUGE by MEMORIGIN “Bruce Lee Club” Limited Toulbillon

ケース径:約44mm
ケース厚:約13mm
ケース素材:SS
ストラップ:アリゲーター
ムーブメント:自動巻トゥールビヨン、60時間パワーリザーブ、毎時28,800振動、23石
仕様:センター・フライング・トゥールビヨン、フロントセミスケルトン、バックスケルトン、ブルース・リー彫刻(18金)、香港ビクトリアハーバー彫刻、ヌンチャクをイメージしたハンド(時/分)、ブラックセラミックダイヤル、サファイアクリスタル風防(両面)
限定:世界限定100本(うち日本限定10本)
価格:1,000,000円(税抜)

MEMORIGIN(メモリジン)についてのお問合せは…
株式会社アイメックスワールド
Tel:06-6460-3000
memorigin.jp
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SIHH2016 Van Cleef & Arpels New Model2016年 ヴァン クリーフ&アーペル新作情報

本当のラグジュアリーは、 自由なクリエイションの中にある。
ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)

  SIHHに参加するブランドには、ふたつの種類がある。ひとつは時計専業ブランド。長い歴史と積み重ねてきた文化を武器に、“正統派の時計”を邁進している。しかし正統であることを尊ぶがあまり、予定調和に陥りやすいのも事実だ。

  その点、ジュエラーブランドが手掛ける時計には、常識に捕らわれない遊び心がある。そもそも名のあるジュエラーの多くは、デザインセンスを生かした外装を作り、他社のムーブメントを収めて時計を販売してきたという実績がある。その歴史と伝統が、今でもしっかりと受け継がれているのだ。

  パリの名門ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)は、特別なムーブメントを使用してドラマチックな時間を演出する、“ポエティック コンプリケーション”を得意としている。


  そもそも、時計の本懐は正確な時刻を示すことにある。しかしヴァン クリーフ&アーペルが表現するのは、心をときめかせるロマンチックな時間。時計をつけているだけで心が豊かになり、眺めているだけで幸せな気分に浸れる時計だ。今年も動きやデザイン、そして技法にこだわった時計を多数リリースしており、改めて“時計専業ブランドとの違い”を見せつけた。

  スマートフォンの登場以降、特に腕時計は不要になるのではないかという話も聞かれた。ところが趣味性の高い嗜好品として、以前よりも購入者が増えているのは、現在時刻を知る以外の価値を表現するモデルが増えたからだろう。

  そう観点から考えると、ヴァン クリーフ&アーペルが作り出すポエティック コンプリケーションこそが、最も現代的な時計なのかもしれない。

  現代人にとって自由な時間こそが、最も得難く、そして贅沢なもの。ヴァン クリーフ&アーペルは、そんな価値ある時間を表現する時計を作っている。



取材・文:篠田哲生 Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto
※表記は2016年4月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2016年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。



Van Cleef & Arpels(ヴァン クリーフ&アーペル) についてのお問合せは……
ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
東京都千代田区麹町1-4 半蔵門ファーストビル
TEL:0120-10-1906
>>ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels) 公式サイトはこちら
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BASEL WORLD2016 ZENITH New Model2016年 ゼニス新作情報

次の150年に向け、既存コレクションを さらに昇華させたラインナップ
ゼニス(ZENITH)

  昨年、創業150周年の節目を迎えたゼニス(ZENITH)。2016年のバーゼルワールドでは「ヴィンテージ」「レジェンド」「マニュファクチュール」という3つのコンセプトを提示。これを、製品、イメージ、マーケティングのすべてに活かしていくことがアナウンスされた。


  その中でも、最も象徴的なのが「ヴィンテージ」で、このコンセプトを体現したのが、新作「ヘリテージ パイロット トンアップ(Heritage PILOT TON-UP)」である。これは、1960年代にイギリスなどで一世を風靡したオートバイ文化のスタイル「カフェレーサー」をイメージしたモデルで、バーゼルワールドのブースにもトライアンフのカスタムバイクを展示したり、同時代の理髪店を再現したりするなど、カフェレーサーを取り巻く当時の世界観が構築されていた。


  また、ゼニスを代表する自社製造ムーブメント「エル・プリメロ」と「エリート」を搭載するモデルは、昨年、大々的なコレクション再編を行ったが、エル・プリメロのコレクションについては、今年、ヨーロッパとアメリカ市場を主なターゲットに、バリエーションを拡充。ケース径45mmのコレクションが加わったのみならず、全モデルとも、レザー、ラバーのストラップと、ブレスレットが展開されることになった。


  一方のエリート・コレクションもラインナップが充実。とりわけ、昨年発表されて好評を博した「エリート 6150(Elite 6150)」には新たなモデルが追加された。


  次の150年に向けて新たなる一歩を踏み出したゼニス。その勢いは、さらに加速度を増している。



取材・文:竹石祐三 / Report&Text:Yuzo Takeishi
写真:堀内僚太郎 / Photos:Ryotaro Horiuchi

※表記は2016年8月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2016年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。



ゼニス(ZENITH) についてのお問合せは……
LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社 ゼニス
TEL: 03-5524-6420
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BASEL WORLD2016 CASIO New Model2016年 カシオ新作情報

独自のスタイルを磨き上げ、 世界ブランドへと歩を進める
カシオ(CASIO)

「カシオ(CASIO)」の時計事業は絶好調。牽引するのは1983年に誕生したタフスペック・ウォッチ「G-SHOCK」であることは間違いないが、ビジネスマンの必須時計として認知度が高まっている「オシアナス」、さらにはアルピニスト御用達の高性能アウトドア・ウォッチ「プロトレック」の人気も高い。

  カシオといえば高機能デジタル・ウォッチのイメージが強いが、ここ数年でアナログ・モデルがかなり増えている。

  時計市場においてデジタル・ウォッチが占めるシェアはほんのわずかであり、売上の拡大を目指すためにはアナログ・ウォッチの開発を進める必要があったのだ。

  しかし、飽和状態のアナログ・ウォッチ市場で存在感を示すのは容易ではない。そこでカシオでは得意とするエレクトロニクス技術を武器に、絶え間なく進化を続けることで「使う楽しさ」や「見る楽しさ」を提供しようと考えた。電波時計やGPSを駆使した高精度技術や正確なセンサー、さらには複数のモーターを搭載することで針の動きもスピーディにしたのは、その一例である。


  これだけでも十分に勝機のある戦いだが、カシオではさらなる高みを目指した。高級時計の愛好家を取り込むために、高付加価値の時計を目指すのだ。

  そのひとつが日本のクラフツマンシップを巧みに取り入れるスタイル。日本の伝統色である銅(あかがね)を取り入れたり、鎚(つち)で金造板を叩いて模様を作る鎚起(ついき)をパーツに施したりと、日本ブランドならではの表現に磨きをかけている。

  さらにカラーリングにも強いこだわりを持っており、「オシアナス」では技術を駆使して美しいオシアナスブルーを追求。しかも再結晶サファイアを用いることで、異素材ミックスのブルーのグラデーションを作り上げている。

  もはやカシオの時計たちは、カジュアルウォッチというジャンルで語る事は難しくなっている。高機能&高級感を武器とする新たなラグジュアリーウォッチが軸となり、カシオの快進撃は続いていく。



取材・文:篠田哲生 / Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto

※表記は2016年8月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2016年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。



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SIHH2016 PIAGET New Model | 2016年 ピアジェ新作情報

様々な方向へと進化する
ピアジェの技術力
ピアジェ(PIAGET)

  薄型ウォッチの大家であるピアジェ(PIAGET)では、例年世界記録を更新するような画期的な薄型ウォッチを発表している。それがSIHHにおけるハイライトのひとつになるわけだが、今年は少々状況が異なり、レディスウォッチに力を注いだ。

  ピアジェの新しいブランドコンセプトは「RADIANCE(ラディアンス)」=輝き。ブースのデザインは、パリに拠点を置いて活躍する建築ユニットDGTの田根 剛氏が担当。約6kmものケーブルを天井から垂らして、光と陰で輝きを演出する。

  新作のラインナップもレディスがメインとなり、独創的なデザインで人気のジュエリーウォッチ「ライムライト・ガラ」には“セカンドスキン”と呼ぶほど腕なじみに優れたプレシャスメタルのブレスレットが誕生。さらに工芸技術を用いる「メティエ・ダール」では、イヴ・ピアジェ・ローズをダイアルにあしらった。

  いずれのモデルも薄型に仕上げているため、デザインの美しさとエレガントな雰囲気が生きている。


  ではメンズモデルはどうだったのか?

  純然たる新作と呼べるのは、「ピアジェ エンペラドール・クッション 700P」のみ。しかしユニークな趣向を凝らしており、ゼンマイの動力をクオーツで制御する新しいスタイルを提唱している。

  ピアジェは薄型ムーブメントにこだわりつつも、精度やパワーリザーブなどの実用性を犠牲にしない。そして蓄積した技術力を武器に、新たな高級時計の可能性を模索している。

  “機械式×クオーツ式”というスタイルが、今後どのような展開を見せるのかはまだ不明ではあるが、独自性を尊ぶピアジェの姿勢は健在のようだ。



取材・文:篠田哲生 Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto

※表記は2016年5月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2016年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。


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WPHH 2016 FRANCK MULLER New Model2016年 フランク ミュラー新作情報

飽くなき探求心から生まれた新作はヴィンテージにしてアバンギャルド!
フランク ミュラー(FRANCK MULLER)

 ここ数年、WPHHで発表されるフランク ミュラーの新作には、往年の傑作や名品を復刻したモデルが必ず含まれている。2016年も例外ではなく、我々がまず注目したのは、1994年に発表されて時計界に“トノウ(トノー)型ブーム”を巻き起こし、同時にウォッチ・ブランドとしてのフランク ミュラーの存在を認知させた傑作「カサブランカ(CASABLANCA)」に、ムーンフェイズ・インジケーターを搭載した「カサブランカ ルナ(CASABLANCA LUNA)」である。


  まさにヴィンテージと呼ぶにふさわしいモデルだが、実は「カサブランカ」にムーンフェイズ機構が単体で搭載されるのは初めてのこと。また、インジケーターのディスクには微笑む月の顔が描かれているが、独立時計師時代を除くと、フランク ミュラーのムーンフェイズに表情が描かれたのは初めてだという。



  一方、アバンギャルド(前衛的)な時計作りにおいても、フランク ミュラーの挑戦はまだまだ終わらない。その証左が「ヴァンガード™ スケルトン トゥールビヨン(VANGUARD™ SKELETON TOURBILLON)」や「ヴァンガード™ グランデイト(VANGUARD™ GRANDE DATE)」である。


  これらのモデルは、フランク ミュラーにとっての新たなフラッグシップ(旗艦モデル)である「ヴァンガード™」のコレクションに属するものであり、スケルトン加工が施された直線的なブリッジや、ブラックとゴールドのコントラスト、大胆なオープンワークによって白日の下にさらけだされた精密なメカニズムの超絶の美によって、高級機械式時計の未来の姿を提示したのである。



取材・文:名畑政治 Report&Text:Masaharu Nabata
写真:堀内僚太郎 Photos:Ryotaro Horiuchi
※表記は2016年7月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2016年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。



フランク ミュラー(FRANCK MULLER) についてのお問合せは……
フランク ミュラー ウォッチランド東京
東京都中央区銀座5-11-14
TEL:03-3549-1949
>>フランク ミュラー(FRANCK MULLER) 公式サイトはこちら
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※上記商品を取り扱っていない店舗もございます。

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WPHH 20162016 WPHH(The World Presentation of Haute Horlogerie) 新作 レポート

WPHH(The World Presentation of Haute Horlogerie)時を巡る旅2016

 ジュネーブの中心部から車で約15分の閑静な住宅地ジャントウ。この地にフランク ミュラー(FRANCK MULLER) を中心とする高級ウォッチ・ブランドの集合体のウォッチランドグループの生産拠点である、その名も「ウォッチランド(WATCHLAND)」があることは、時計愛好家なら周知の事実であろう。


 このウォッチランドを舞台として、毎年1月に開催される高級時計の時計展示会が「WPHH(The World Presentation of Haute Horlogerie)」である。


 2016年は フランク ミュラーに加え、極上のダイヤモンドを素材に華麗なウォッチを生み出すバックス & ストラウス(BACKES & STRAUSS)が新作を発表。世界中から集まったリテイラー、バイヤー、そしてプレスたちに新たな話題を提供した。



取材・文:名畑政治 / Report &Text:Masaharu Nabata
写真:堀内僚太郎 / Photos:Ryotaro Horiuchi

WPHH 2016 Brand List2016年WPHH 取材ブランド一覧


WPHH 2016 information2016年WPHH(The World Presentation of Haute Horlogerie) 取材詳細

WPHH(The World Presentation of Haute Horlogerie)とは?
1998年からフランク ミュラーウォッチランド社が独自に主催する(2008年は全10ブランド)の国際時計見本市。  正式名称は「World Presentation of Haute Horlogerie 」で、スイス ジュネーブ市郊外にある高級住宅街、レマン湖のほとりで年1回開催される

about WPHH(The World Presentation of Haute Horlogerie) 20162016 WPHH取材について

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”BASEL WORLD , SIHH , WPHH , GTE ,& other BRANDS NEW MODEL” 時を巡る旅


/tokimegu/2016/wphh -
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