SIHH2012 CARTIER New Model | 2012年 カルティエ新作 ロトンド ドゥ カルティエ 42mm ホワイトゴールド、タイガー モチーフ、グリザイユ エナメル　01

　 カルティエが現在、非常に重視しているコレクションである「カルティエ ダール（Cartier d'Art）」コレクション。2012年もまた、さまざまな技術を駆使して魅力的なモデルが多数登場したが、我々が注目したのは「ロトンド ドゥ カルティエ 42mm ホワイトゴールド、タイガー モチーフ、グリザイユ エナメル（Rotonde de Cartier 42mm white gold tiger motif enamel grisaille）」である。

「グリザイユ エナメル」と呼ばれる技法は、黒く艶のあるエナメルで焼成した文字盤ベースに、白いエナメル（リモージュ ホワイト）でデッサンを描いて焼成し、それを微細な針で掻き取ることで色の濃淡やニュアンスを表現するというものだ。

　 かつてエナメル文字盤の全盛期に完成された技術だが、今日、これを甦らせることに成功したのは快挙と言っていいだろう。

　 したがってタイガーの描き方は、文字盤ひとつひとつ異なることになる。製造数は全世界で100本という希少さ。すべてに個別の製造番号が入れられる。

＞白と黒で表現されたタイガーの生命感