1972年、その後の時計界に大きな影響を及ぼす歴史的タイムピースが誕生した。それが"ステンレススチール製の初のラグジュアリー・スポーツウォッチ"と呼ばれるオーデマ ピゲの「ロイヤル オーク(Royal Oak)」だ。
超薄型の高級ムーブメントをスチール製ケースに収めたこのモデルは、ゴールド・ウォッチに匹敵するほど高価であり、その成功には誰もが懐疑的だった。
しかし、時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタ(1931-2011)が外装設計を担当した「ロイヤル オーク」は、従来の高級時計には無い新鮮な魅力に満ちていた。かっちりとした八角形ベゼルには、ポリッシュ仕上げの8個の六角形ビスが埋め込まれ、ケースバックの8個のナットで固定される。また、ベゼルとミドルケースの間のガスケットは、潜水具ののぞき窓に着想を得たもので、大きな特徴のひとつだった。なにより直径39.0mmのケースは、当時としては極めて大型で、そのサイズだけでも人々を圧倒した。
その衝撃から40年。オーデマ ピゲは、この名作の誕生40周年を記念し、コレクションの刷新と記念限定モデルを発表した。自動巻きモデルは33.0mm、37.0mm、41.0mmと4.0mmごとに3サイズが設定され、デザインの統一が図られた。また、近年は12時位置のインデックスが「AP」のロゴだったが、初期モデルと同様ダブルバーとなり、「AP」のロゴはその下に比較的控えめに入ることとなった。
同時に1972年の初代モデルから着想した「ロイヤル オーク 復刻モデル(Royal Oak Skeleton Extra-Thin)」が登場。初代と同じ「Cal.2121」を搭載し、ブルーの文字盤と6時位置の「AP」ロゴが採用されている。
さらに生誕40周年にちなみ、各40本の世界限定で「ロイヤル オーク スケルトン トゥールビヨン エクストラ シン(Royal Oak Skeleton Tourbillon Extra-Thin)」と「ロイヤル オーク スケルトン エクストラ シン(Royal Oak Skeleton Extra-Thin )」が登場。まさに歴史的名品のアニバーサリー・イヤーにふさわしい豪華な新作ラインナップである。