BASEL WORLD2013 CHOPARD New Model | 2013年 ショパール新作 L.U.C エンジン ワン H　01

　 2010年発表の「L.U.C エンジン ワン トゥールビヨン（L.U.C Engine One Tourbillon）」は、レーシングカーのエンジン構造に触発された独特のパーツ設計とレイアウトが評判を呼んだモデル。この時はトノー型ケースの左右を切り落としたような縦型変型ケースだったが、本年新作の「L.U.C エンジン ワン H（L.U.C Engine One H）」はこれを90°回転させた横型ケースとなって登場した。これにより、時計全体がレーシングカーのダッシュボードのイメージをさらに強める効果が表れている。

　 その例として、ダイアル右側のトゥールビヨン上に設置された赤い秒針は15秒間隔の同色インデックスと共にタコメーターを意識し、左側のパワーリザーブは燃料計、また上下に位置する横溝の入ったブリッジはエンジンブロックのシリンダーヘッドをイメージする。一方、ムーブメント側では横溝が走るブリッジにエア・インテークを見て取れる。 ダイアルのみならずレーシング・イメージを投影させたムーブメントは、フルリエにあるショパール・マニュファクチュールで設計・製造された手巻きのCal.L.U.C 04.02-L。手巻き式を採用したのは、このエンジン構造を模した機械設計に理由があると推測する。なおチタンケースに収められた当モデルは、世界限定100本でのリリースになる。

＞ムーブメントは自社設計・製造のフルリエ製