
ステージ上に一堂に会した今回の受賞者たち。最前列中央のボルドーのブルゾン着用の人物は、グランプリの“金の針賞(AIGUILLE D'OR/エギーユドール)”を含めて計3部門を受賞したオーデマ ピゲCEOのフランソワ-アンリ・ベナミアス氏。その左は2部門で受賞のブルガリCEOジャン-クリストフ・ババン氏。ベナミアス氏からひとり置いた右はクドケのイヴとステファン・クドケご夫妻。その左後ろはクロノメトリー フェルディナント・ベルトゥーの指揮官でありショパール共同社長のカール-フリードリッヒ・ショイフレ氏、その左奥はカリ・ヴティライネン氏、彼の右側にはセイコーウオッチ株式会社 取締役・専務執行役員 内藤 昭男氏、その奥はMB&Fのマキシミリアン・ブッサー氏など、時計界を牽引する重鎮が勢ぞろいする。
2019 GRAND PRIX D'HORLOGERIE DE GENÉVE
19回目を迎えた
「ジュネーブ・ウォッチグランプリ」
2019年の優秀時計を徹底検証する!
2001年の初回から数えて早くも19回目を迎えた「ジュネーブ・ウォッチグランプリ(GPHG/GRAND PRIX D'HORLOGERIE DE GENÉVE)」(以下GPHG)。第19回目の2019年は、11月7日に恒例となったスイス・ジュネーブ市テアトル・デュ・レマン(Theatre du Leman/レマン劇場)で開催され、全19部門で18の時計とひとりの人物が表彰された。時計界の米アカデミー賞とも仏カンヌ映画祭とも形容できるまで、今やGPHGは名誉ある賞に成長。その受賞結果から2019年の時計界を検証する。
取材・文:田中克幸 /Report&Text:Katsuyuki Tanaka