H.Moser & Cie.2028年に迎える創業200周年をひかえたH.モーザーの未来戦略 03
天然石の魅力を引き出した
ジェード・ダイアルのストリームライナー

19世紀半ばにはじまるアメリカのゴールドラッシュだが、一方でワイオミング州ではジェード(翡翠)が発見され、1930~40年代には翡翠を探す「ジェード・ハンター」で賑わったという。そのワイオミング州で産出された天然のジェードをダイアルに用いたH.モーザーの「ストリームライナー・トゥールビヨン ワイオミングジェード」。赤みの強い5Nと呼ばれる18Kレッド・ゴールドをケースとブレスレットに採用し、深いグリーンとのコントラストが鮮やかだ。
『スタジオ・アンダードッグ』とのコラボレーション・モデルがそうでしたが、非常にカラフルですよね。カラーというのはH.モーザーにとって不可欠の要素なのでしょうか?
「カラーはH.モーザーにとって特別なものですし、ひとつの遺伝子なのですが、これまで我々はエナメルなど伝統的な工芸技術や古典的なスタイルをモダニズムすることで製品に取り入れてきました。これからは自然からヒントを得たモデルや、素材でも、いろいろな可能性が考えられます。
たとえば『エンデバー・トゥールビヨン コンセプト アベンチュリン』や『エンデバー・パーペチュアルムーン』などに採用したアベンチュリンなどがありますが、この『ストリームライナー・トゥールビヨン ワイオミングジェード』では、アメリカで採掘されたジェード(翡翠)をダイアルに採用しています。
ジェードというのは、つまり翡翠ですが、決して中国市場だけに向けて作ったわけではなく、アメリカのワイオミングで採取される高品質なグリーンのジェードとゴールド・ケースのコンビネーションが中国で高い評価を得たことにより中東などでも人気となったのです。ですから今後は違う色のジェードや、チャロアイト(charoite)と呼ばれる紫色の美しい鉱物、さらにはメテオライト(隕石)など、天然素材を採用することで、H.モーザーの遺伝子を表現することに力を入れていくことが大事だと思っています」
>>H.モーザーの新境地を開拓する30秒レトログラード・モデル
取材・文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata
協力:エグゼス / Thanks to EXEX
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