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H.Moser & Cie.2028年に迎える創業200周年をひかえたH.モーザーの未来戦略 02

若手時計ブランドの旗手と組んだ
想定外のコラボレーション

イギリスのマイクロ・ブランド「スタジオ・アンダードッグ」とのコラボレーションから生まれたモデル

イギリスのマイクロ・ブランド「スタジオ・アンダードッグ」とのコラボレーションから生まれたモデル。機能はH.モーザーならではのシンプルな表示が際立つ永久カレンダー。ダイアルはサンバーストおよびパープル ラッカー仕上げで槌目模様が施されたマラクージャ フュメの「グラン・フー」エナメル仕様である。



 常識を破るようなアバンギャルドなコレクションといえば、2024年に発表された「スタジオ・アンダードッグ」とのコラボレーション・モデルも刺激的でしたね。


「我々がコラボレーションした『スタジオ・アンダードッグ』は、20万円以下の手頃なモデルを展開するマイクロ・ブランドですが、斬新で大胆なアイデアを形にするのが非常に上手なブランドです。その彼らとのコラボレーション・モデルが良い方向でショッキングだったら、とても嬉しいですね。

 このように時計のセグメンテーション(分類)は価格でつけられることが多いのですが、普段10万円ぐらいの時計をしている人が、時として1000万円の時計を買うこともあるでしょうし、その逆もあるはずです。

 実はドバイの時計展示会でH.モーザーの顧客が『スタジオ・アンダードッグ』の『ウォーターメロン』(2023年に発売されたスイカをモチーフにしたクロノグラフ)を腕に嵌めているのを見て、『あっ! 時計愛好家は価格帯だけで時計を選ぶのではないな』と気付いたんです。ですから同じ価値観や同じ情熱を共有しているブランドとのコラボレーション・モデルであれば顧客はそれを選んでくれるのではないかと思ったのです。

 もちろん、およそ40万円の時計をH.モーザーとして販売するのは危険だったかもしれません。しかし私は、それによってH.モーザーのブランド価値が毀損されることはないと確信していましたし、不安はありませんでした。

 もしも我々がマクラーレンとのコラボレーション・モデルを200万円以下で販売したらイメージが崩れてしまうし、逆に『スタジオ・アンダードッグ』が100万円のモデルを出したら、これもまたイメージが壊れてしまいます。しかし、今回のコラボレーションはそのどちらでもなく、H.モーザーと『スタジオ・アンダードッグ』の両者がウィンウィンの関係を築けたかと思います。これにより、それぞれの存在感が増したり知名度が上がったという効果がありましたから、これからも価格やセグメントに捕らわれないコラボレーションは続けていこうと考えています」





取材・文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata
協力:エグゼス / Thanks to EXEX


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株式会社エグゼス
〒1000013 東京都千代田区霞が関3-2-1霞が関コモンゲート西館32F
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