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Louis Moinet天才の偉業を掘り起こした個性派独立ブランド「ルイ モネ」の現在 02

他社の追従を許さない
個性に溢れた2026年新作コレクション

世界初のクロノグラフ「コンター・ドゥ・ティエルス」をモチーフに現代の技術を導入して開発されたルイ モネの腕時計クロノグラフ「1816」ムーブメントの組み立て。ゴールドカラーの地板とブリッジに鮮やかなコントラストをなす歯車やレバーに機械式時計ならではの魅力が溢れている。

世界初のクロノグラフ、「コンター・ドゥ・ティエルス」をモチーフに、現代の技術を導入して開発されたルイ モネの腕時計クロノグラフ「1816」ムーブメントの組み立て。ゴールドカラーの地板とブリッジに鮮やかなコントラストをなす歯車やレバーに機械式時計ならではの魅力が溢れている。


 すでに紹介した通り、ルイ モネでは、「4つのバリュー」、つまり独自性と創造性、アート&デザイン、そして希少性を重んじるというコンセプトのもと、広大な宇宙空間を想起させる豊かな詩情と高度な時計技術が融合したモデルや、ひとつひとつがユニークピースとなるオリジナリティ溢れるモデルなど、他社では実現しえない個性的なタイムピースを開発し、世に送り続けている。そのルイ モネが2026年4月にスイス・ジュネーブで開催された「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026」において発表した4つの新作に加え、その後に発表された2モデルもあわせて紹介しよう。


世界初クロノグラフの再現モデルに
新色シャンパン・ダイアルが登場


 1816年に伝説の時計師ルイ・モネが世界で初めて完成させたクロノグラフ、「コンター・ドゥ・ティエルス」をモチーフに製作された「1816」。このコレクションに新色のシャンパンカラー・ダイアルが登場。高度な計測を行う計器として生まれた機能美に温かな表情が加わり、洗練させた美しさを獲得した。

 ケース素材は従来モデルと同様、グレード5チタンを採用。このケースと一体化したブレスレットでは、センターのリンクのみ、ダイアルのカラーとマッチするシャンパンDLCコーティングを施している。サテンとポリッシュ仕上げのコントラストにリンクのスキマから柔らかなゴールドトーンが表れることで、高い立体感と上質感を引き立てている。


計時の原点と精度の頂点が融合した
世界限定12本のスペシャルピース


 重力の影響を平均化して精度を高めるトゥールビヨンを発明した天才時計師、アブラアン=ルイ・ブレゲ(1747~1823)と同時代を生きたルイ・モネ(1768~1853)は、互いの才能を認め合う親友でありライバルでもあった。この新作では、そのふたつの才能が生み出した革新的機構が融合されている。

 ダイアルは3時位置に30分積算計、9時位置にスモールセコンド、6時位置にトゥールビヨンを設置。搭載される自社製手巻きムーブメントCal.LM114は、ルイ・モネとブレゲの時計についての思想的対話へのオマージュとなっている。クロノグラフの操作はコラムホイール制御によるモノプッシャー方式を採用。ケースは軽量で非アレルギー性に優れるグレード5チタン製。そのケースと一体化したモダンなブレスレットがクラシカルなダイアルと絶妙なマッチングを見せる。


カラーとレーシングナンバーが選べる
パーソナライズウォッチに新色登場


 8つのカラーコード(従来)と、6時位置のオフセンター時分ダイアルに表示されるレーシングナンバー(1~99)を選択することで完成する、完全パーソナライズウォッチ「タイム トゥ レース」。このコレクションに加わったのが、「フラッシュ(閃光)」をモチーフとするふたつの新作である。

 この新作では、レースの勝敗を決する決定的瞬間の緊張感とエネルギーを造形と色彩で表現。基本となるのはブラック×ゴールドという鮮烈なコントラスト。これを基調に同コレクション初となる18Kローズゴールド製ケース(写真)と、グレード5チタン製ケースの2種のモデルを展開。各レーシングナンバーは各素材エディションにつき一度のみ使用可能。同一仕様はふたつと存在せず、すべてがユニークピース(単品製作品)となる。


月の静と太陽の動が交差する
詩的なレディスの新作


 太陽と月という我々にもっとも身近なふたつの天体をテーマとするレディス・モデルの新作。12時位置には2001年にオマーンのドファール砂漠で発見された月隕石「ドファール 457」と三日月を配し、6時位置には60秒で1回転するサンディスクを搭載している。

 ダイアルはマザー・オブ・パール。ここに11石のダイヤモンドをインデックスにセットし、ホワイトセラミック製のベゼルには6石のダイヤモンド(合計0.159ct)がセットされている。なお、ベゼルに60石のダイヤモンド(合計0.65ct)をセッティングしたモデルもある。

 さらにリューズにセラミックリングを配し、ラグにもホワイトのセラミックカボションをあしらうなど、細部にまで統一感のある素材使いを施すことで白く清楚な輝きを表現。このモデルは各28本の限定モデルとなっている。


3年もの開発期間を経て、2020年に完成した
革新機構「ダブル サテライト トゥールビヨン」の最新作


 2020年、3年の歳月を費やして開発され、約470点のパーツから構成された超複雑ムーブメントCal.LM105を採用した最新作。ひとつのムーブメントの製造に約1か月を要し、それぞれ異なる速度と方向で回転する2層構造のふたつのフライングトゥールビヨンが搭載されている。

 これら、ふたつのトゥールビヨンは、サテライト(衛星)のようにダイアル上を周回。上側のトゥールビヨンは時計回りに5分で1回転、下側は反時計回りに10分で1回転し、これらのトゥールビヨンは3分20秒ごと(1時間に18回)交差し、絶えず変化し続ける立体的な動きを生み出す。しかもトゥールビヨンの対角線上には宇宙船モチーフのカウンターウェイトを配置。超軽量なチタン製(約0.5g)のパーツが回転のバランスを支えつつ、宇宙的な世界観を演出する。この精密な作動は、まさにダイアル上で繰り広げられるダイナミックなメカニカル・シアター(劇場)である。

 ダイアルには神秘的な光彩を放つラブラドライトを採用。センターの装飾には極めて希少な月隕石「ドファール457(Dhofar 457)」がはめ込まれている。

 またダイアルのフランジには「分」の概念を光の進む距離として再解釈したスケールを表示。たとえば5分位置に示される「90」は、光が5分間に進む距離である約9,000万kmを示し、時間経過を宇宙的スケールで可視化していることも大きな特徴となっている。


天然石をダイアルに用いた
機能美溢れるトゥールビヨン


 オーストラリアで産出されたボルダーオパールをダイアルに採用し、オープンワークを施すことでメカニカルな魅力を強烈に放射する特別なムーブメントと組み合わせることで、鉱物の静と機械式時計の動が共鳴する個性溢れるタイムピースが完成した。

「ボルダー」とは「大きな岩」あるいは「岩の塊」という意味で、ボルダーオパールとは鉄鉱石などの母岩を含んだまま磨き上げることで、ブラウンやブルー、グリーン、ゴールドなどが複雑に交錯する天然の模様が際立つ鉱物である。その模様は工業的に再現できず、それぞれが唯一無二の個性を持っている。

 12時位置には香箱を置くが、中の主ゼンマイが見えるオープンバレル構造。ゼンマイの巻き上げ状態を視覚でも捉えることができる。そして6時位置にはトゥールビヨン。これらがオープンワークのダイアルによって、巻き上げたパワーがゼンマイから輪列を伝わり、トゥールビヨンに至る過程がはっきりと認識でき、機械式時計メカニズムの精緻さと美しさを堪能できる。




構成・文:名畑政治(TOP,P.1-P.2、P.4)、田中克幸(P.3) / Composition, Report&Text:Masaharu Nabata , Katsuyuki Tanaka



INFORMATION

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株式会社ジーエムインターナショナル
〒110-0008 東京都台東区池之端1-6-13境会館2階
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