2024 New Model ｜ HUBLOT
2024年ウブロ新作　スクエア・バンウニコオールブラックダイヤモンド

【編集顧問田中克幸ピックアップ】

　2022年に18Kキングゴールドケースを含む5モデルを発表したスクエア・バンだが、その中でも唯一の存在であったオールブラックモデルにブラックダイヤモンドをセットした新作が「スクエア・バンウニコオールブラックダイヤモンド（SQUARE BANG UNICO ALL BLACK DIAMONDS）」。徹底的に磨き上げられたブラック加工のアルミニウム製ベゼルに44個のブラックダイヤモンドをセット。まさにオールブラックモデルにふさわしい貴石の選定で、華やかな印象を持つダイヤモンドモデルの先入観の逆を行くウブロらしいコンセプトだ。搭載ムーブメントは自社開発・製造“UNICO”のCal.HUB1280。なお当モデルは日本先行発売品である。

SQUARE BANG UNICO ALL BLACK DIAMONDS
スクエア・バンウニコオールブラックダイヤモンド
ケースサイズ：42mm
ケース厚：14.7mm
ケース素材：ブラックセラミック
防水性：10気圧(100m)
ストラップ：ブラックラバー
ムーブメント：マニュファクチュール自動巻きクロノグラフ(自社開発・製造“UNICO”) Cal.HUB1280、約72時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、43石
仕様：時・分・秒・日付表示、フライバッククロノグラフ、日本先行発売
価格：4,356,000円(税込)

ベゼルにセットされたブラックダイヤモンドの形状を凝視すると、トップ面は滑らかな平坦を成しているが周囲に向けて多面体構造を形成していることが分かる。ダイヤモンドの四隅に収まっているパーツは、丸味を帯びるまで徹底的に研磨した爪。44個のブラックダイヤモンドが整然と並ぶベゼルには6個のH型ビスが嵌め込まれており、ブラックダイヤモンドとブラックのビスがまったく違和感無く並ぶ様に、ウブロの精確な加工・研磨・セッティング技術がうかがい知れる。ところでオールブラックモデルの始まりは2006年発表の「ビッグ・バンオールブラック」からだ。「見えない可視性」という相反するコンセプトの統合に、当時は相当驚かされた（なにしろ時計の命題は“視認性”であるから）。この時から“時計界の異端児「ウブロ」”というイメージが時計界に行き渡ったと思われる。当時からウブロはブラックダイヤモンドの使用を考えていたのだろうか？