SIHH2011 VACHERON CONSTANTIN New Model | 2011年 ヴァシュロン・コンスタンタン新作 パトリモニー・トラディショナル・ワールドタイム　01

　 ワールドタイム機構とは、24時間リングと都市表示プレートを組み合わせて、世界中の現在時刻を同時に知るための機構。プレート上の都市は一時間刻みに設定した各タイムゾーンを代表する大都市になるのだが、ここには大きな問題がある。

　 全ての国や都市の時差は、必ずしも1時間刻みではない。デリーやカラチ、カラカスは３０分単位でずれてるし、 ネパールは15分単位でずれる。既存のワールドタイムでは、このような細かい時差に対応できなかったのだ。

　 ところがこの「パトリモニー・トラディショナル・ワールドタイム（Patrimony Traditionnelle World Time）」の場合は、37もの都市が記され、特殊な時差帯にも対応できるようになっている。

　 しかも驚くことなかれ、これもヴァシュロン・コンスタンタンの伝統なのだ。同社が1932年に製作した世界初のワールドタイム懐中時計は31都市表記で、最終的には67都市対応のワールドタイムまで発売されているという。

「パトリモニー・トラディショナル・ワールドタイム」では、さらに中央の世界地図の上に透明ディスクを重ねた昼夜表示も加えた。これこそが先駆者の実力である。

＞ムーブメントはジュネーブ・シール取得