SIHH2011 A.LANGE & SÖHNE New Model | 2011年 A.ランゲ＆ゾーネ新作 リヒャルト・ランゲ・トゥールビヨン“プール・ル・メリット”　01

　 A.ランゲ＆ゾーネ(A.LANGE & SÖHNE)にとって4番目となる「プール・ル・メリット」の称号が与えられたタイムピース。それが「リヒャルト・ランゲ・トゥールビヨン“プール・ル・メリット”(RICHARD LANGE TOURBILLON “Pour le Mérite”)」である。

　 ゼンマイのトルクを一定に保つチェーンフュジー機構と、特許取得のストップセコンド機能を搭載するトゥールビヨンを搭載するこのモデルは、自然学者アレクサンダー･フォン･フンボルトが南米探検に備え、ザクセンの精密時計製作の歴史に大きな足跡を残した名時計師ヨハン･ハインリッヒ･ザイフェルト（1751〜1817）から購入したモデルが原型となっている。

　 フンボルトの記録によれば、このクロノメーターは1日4〜5 秒の精度を保ち、時計が静止した状態であれば、誤差は1 日1 秒以下。まさに驚くべき精度である。

　 新作の「リヒャルト・ランゲ・トゥールビヨン“プール・ル・メリット”」では、分表示用サブダイヤルとその下のトゥールビヨンの受けを切り込んだ、秒表示用サブダイヤル内の窓を通して、回転するキャリッジを見ることができる。そして、6時になるとローマ数字のVIII、IX、X が書かれた隠しダイヤルが瞬時に窓の右上部分に現れ、時刻表示の文字盤が完全な円になる。この精妙な動きは驚嘆に値する。

　 なお、プラチナ・モデルが世界限定100本。ピンクゴールドのモデルはレギュラー・ラインとなっている。

>精度を追求したレギュレーター（標準時計）