創業から170年以上の歴史を紡ぐ老舗メゾンでありながら、<現代性>を巧みに捉えた時計製作を得意とするボーム&メルシエ(BAUME&MERCIER)。昨年の「リビエラ」コレクションの新作に続き、2009年はシリーズ誕生15周年を迎えるレクタンギュラー型の「ハンプトン」コレクションを刷新。クラス感を保ちながら、ビジネスシーンにも気兼ねなく使えるシンプルな「パンプトン クラシック」はアンダー30万円からという、リアルな価格帯も大いに魅力的だ。一方、ダイナミックなスポーツモデル「ハンプトン スクエア マグナム」は、さすがはトレンドの担い手を自負するボーム&メルシエ。やり過ぎ感がない、良質かつファッショナブルなデザインにまとまっている。このほかにも新作は合計39リファレンスと実に多彩に揃い、いずれも適正価格で展開された。
「20代〜30代の若い世代を、メインターゲットにして行きたいのです」。
こう語るボーム&メルシエのCEO、ミッシェル・ニエト氏の意思が、着実に2009年のプロダクトに反映されているように感じられる。
Hampton Square Magnum XXL
モデル名:ハンプトン スクエア マグナム XXL
Ref:M0A08826
ケース径:48mm×37.4mm
ケース厚み:14.8mm
ケース素材:SS
防水性:200m
ストラップ:ラバー
ムーブメント:自動巻、ETA製 Cal.7750、毎時28,800振動、42時間パワーリザーブ
仕様:日付表示、クロノグラフ、シースルーウィンドウつき裏蓋
価格:498,750円(税込)
発売予定:2009年 6月
※クリックすると詳細をご覧になれます
2007年が初出の「マグナム」は、"ウォッチ・トレンド"を創りだすボーム&メルシエの、秀でたセンスと巧妙な戦略を象徴するようなシリーズ。今年は角型ケースの「ハンプトン」から、「マグナム」の名を継承した、ダイナミックなサイズと素材使いが特徴的なラグジュアリー・スポーツモデルが発表された。オリジナリティとトレンド性を盛り込みながらも、均整のとれたバランスのいい意匠にまとめるテクニックはさすがである。スタイリッシュな若者にこそ似つかわしい一本だ。