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2023 New Model | MORITZ GROSSMANN
2023年 モリッツ・グロスマン新作 パワーリザーブ サーモン

【編集顧問 田中克幸 ピックアップ】

 2010年9月発表のファーストモデル「べヌー RG」以来、モリッツ・グロスマンを代表するコレクション「べヌー」。手巻き式Cal.100.2を搭載し、バー型表示式パワーリザーブインジケーター(半円型ディスクをディファレンシャルギアで駆動)を備えるべヌーの新作が「パワーリザーブ サーモン(POWER RESERVE SALMON)」である。モデル名のサーモンカラーダイアルは、復興13年目の2021年に初登場した「セントラルセコンド」にも採用されており、モリッツ・グロスマンお気に入りの色と思われる。パワーリザーブ表示計は完全巻き上げ時に白一色となり、約42時間の安定駆動を確保。通好みのグロスマン製プッシャー付き手巻き機構搭載。世界限定50本。


POWER RESERVE SALMON
パワーリザーブ サーモン
Ref:MG-003520
ケース径:41.00mm
ケース厚:11.65mm
ケース素材:ステンレススチール
ストラップ:手縫いアリゲーター、ステンレススチール製ピンバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.100.2(自社製)、毎時18,000振動、約42時間パワーリザーブ(完全巻上げ状態から)、26石(うち3石はネジ留め式ゴールドシャトンに使用)
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、ストップセコンド機能、グロスマン製プッシャー付き巻き上げ機構、パワーリザーブ表示、シルバー無垢のサーモンダイヤル、手仕上げのブルーに焼き戻したスチール針、シースルーケースバック
限定:世界限定50本
予価:5,170,000円(税込)

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ダイアルのブランドロゴ下に設置されたバー型表示式パワーリザーブインジケーター。ムーブメントのダイアル側時分針軸に白とブルーに塗り分けられた半月型ディスクがセットされており、(時分針軸と反対側の)ディスクの縁には香箱の歯車と噛み合う歯が付けられている。香箱のゼンマイが緩むに従ってそれと噛み合う形の半月型ディスクも徐々に回転、この運動に合わせてバー型表示計内の白/ブルーの割合が変化するという仕組み。完全巻き上げ状態(約42時間のパワーリザーブ)では白一色の表示で、以降エネルギー残存量が減量するに従い徐々にブルーが表示計内を占めていく。


Cal.100.2は基幹ムーブメントのCal.100.1をベースに開発。ディファレンシャルギアによるパワーリザーブインジケーターが追加装備された。また当ムーブメントには、時刻合わせの際に時計通が悩むふたつの問題点を解決するグロスマン製プッシャー付き手巻き機構を搭載。この機構はリューズを引き出すと同時に時刻設定モードへ切り替わり秒針は停止、リューズはバネの力で元に戻るがそのままリューズを回して時刻を合わせることが可能。そしてリューズ下の(4時辺りの位置)プッシャーを押すと再び時計は稼働し手巻きモードに切り替わるというメカニズムだ。その結果、時刻合わせのためにリューズを引き出した際の、時計内部への異物混入を防ぐことを可能にした。次に時刻設定完了後にリューズを押し戻す際、意図せずに針がずれ不正確な時刻設定をしてしまうという問題を解決。相当にマニアックな視点であり、モリッツ・グロスマンらしさが明快に表れた機構だろう。このような点に着目する時計会社が他に存在するだろうか?


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