メインコンテンツに移動

2023 New Model | MORITZ GROSSMANN
2023年 モリッツ・グロスマン新作 バックページ・グリーン

【編集顧問 田中克幸 ピックアップ】

 2008年の再興後、毎年創立月の11月には周年記念モデルを発表するモリッツ・グロスマン。その2023年モデルが「バックページ グリーン(BACKPAGE GREEN)」。今回はティールグリーン(teal green / 鴨の羽色)に近いダイアルカラーとCal.107.0を組み合わせたバックページモデルが登場。ドイツで開催される世界的なプロダクトデザイン賞「レッド・ドット・デザイン賞」を2019年に受賞した「バックページ」搭載のCal.107.0は、基幹ムーブメントの天輪(テンワ)やテンプ受けをダイアル側に鏡面反転させた仕様。この反転構造のため数多くのパーツを再設計し、エネルギー伝達が逆回転するパーツも用意。ケースは写真の18Kローズゴールドとプラチナが用意され各25本の世界限定となる。


BACKPAGE GREEN
バックページ・グリーン
Ref:MG-003494
ケース径:41.00mm
ケース厚:11.35mm
ケース素材:18Kローズゴールド
ストラップ:手縫いアリゲーター、18Kローズゴールド製ピンバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.107.0(自社製)、毎時18,000振動、約42時間パワーリザーブ(完全巻上げ状態から)、24石(うち7石はネジ留め式ゴールドシャトンに使用)
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、ストップセコンド機能、グリーンダイヤル、18Kローズゴールド製アプライドインデックス、手仕上げのブラウンバイオレットに焼き戻したスチール針、シースルーケースバック
限定:世界限定25本
予価:8,140,000円(税込)

>このモデルの関連記事はこちら




ムーブメントの輪列部等をダイアル側に反転させる試みはチャペックの「アンタークティック・レヴェラシオン」等にも見られるが、単純に反転させただけでは機械の精確作動は望めず、この試みを実行する時計会社の技術力の見せ所になる。「バックページ グリーン」では反転した歯車の回転方向の調整や最適なパフォーマンスの実現のため、数多くのパーツが再設計された。特に丸穴車(リューズの回転を香箱に伝達する車。反時計回りに回転)と角穴車(丸穴車からの回転エネルギーを香箱のゼンマイに蓄える車。時計回りに回転)の間には新たに中間車を追加。これにより香箱の回転方向とともにムーブメントの歯車全体が逆方向に回転することを実現した (写真右側)。


通常ケースバックから確認できる丸穴車、角穴車、天輪(テンワ)やテンプ受けをすべてダイアル側に鏡面反転させたため、背面にはムーブメントを支持する大きなプレート(地板)を設置。右側に見えるグロスマン製手巻き機構に加えて、ムーブメントの左側には円弧状のスリットが設けられ、ここから2番車やテンプ受け、テンワが垣間見られる。


    MODEL Catalogモリッツ・グロスマン モデルカタログ

    モリッツ・グロスマンのモデルをもっと見る

    INFORMATION

    モリッツ・グロスマン(MORITZ GROSSMANN)についてのお問合せは・・・

    モリッツ・グロスマン・ジャパン
    〒112-0002 東京都文京区小石川4-15-9
    TEL: 03-5615-8185


    モリッツ・グロスマン ブランドページを見る