2022 New Model ｜ TUDOR
2022年チューダー新作　ペラゴス 39

【編集顧問田中克幸ピックアップ】

　ペラゴス・コレクションの新作「ペラゴス 39（PELAGOS 39）」は、他モデル同様に高精度でありながら、さらにライフスタイルでのデザイン性も追求した多様性に富むモデル。それは39mmのケースサイズに代表されるが、一方ケースやベゼル、ブレスレットにグレード2のチタニウム、時分針やベゼルのインサートにはグレードX1のスーパールミノヴァ®、また自社設計・製造の自動巻きムーブメント、Cal.MT5400の採用等スペックには余念がない。チューダーのダイバーズウォッチの起源は1954年のRef.7922にさかのぼるが、今回の新作は当ブランドの70年にも及ぶ長いダイバーズ史において、ライフスタイルというキイワードを導入した点で特筆されよう。

PELAGOS 39
ペラゴス 39
Ref：M25407N-0001
ケース径：39mm
ケース素材：グレード2 チタニウム(サテン仕上げ)
防水性：200m(660ft)
ストラップ：チタニウム製3列ブレスレット、”T-fit”フォールディングクラスプ、セーフティキャッチおよびエクステンションリンク、バックル付きブラックラバーストラップおよびダイバーズエクステンションパーツが付属
ムーブメント：自動巻き、Cal.MT5400(COSC、マニュファクチュール)、約70時間パワーリザーブ
仕様：時・分・秒表示、逆回転防止ベゼル、ブラックダイアル(サンレイサテン仕上げ)、発光性セラミック混合物を用いたモノブロックのアワーマーカー、グレード2 チタニウム製リューズにチューダーのシールドロゴの刻印
価格：537,900円(税込)

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チューダー・ダイバーズのアイコンとなっている、1969年導入の“スノーフレーク”時針。これらとブラックセラミック製ベゼルインサートにはグレードX1のスーパールミノヴァ®を使用（※グレードX1＝スーパールミノヴァの発光時間を示す3段階表示「標準、グレードA、グレードX1」内の最長時間クラス。X1は2時間後の発光量が60％大きいとされる。※webChronosより）。ダイアルはサンレイ仕上げのフラットディスクと、それに対し45°角にビード加工（部材強化のための加工法のひとつ。紐出し加工とも言う。紐のような凹凸を付ける）されたマットフィニッシュのフランジというふたつの要素で構成される。またアワーマーカーは発光性セラミック混合物を用いたモノブロック構造だ。細かなスペックだがチューダーの出自にこわだる姿勢の表れとして記憶しておきたい。

搭載ムーブメントの自動巻きCal.MT5400は「ブラックベイフィフティ-エイト」の非スチールモデルにも採用される自社設計・製造のCOSC公認クロノメーター。2点留めのブリッジで支えられた可変慣性スプリング、非磁性のシリコン製巻き上げひげ採用。COSCの規定では日差－4秒～＋6秒のところ、チューダーは独自に－2秒～＋4秒まで精度の追い込みを行なっている。パワーリザーブは約70時間、つまり未着用の土日にも稼働する“ウィークエンド・パワーリザーブ”だ。5年間の国際保証。