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2022 New Model | TUDOR
2022年 チューダー新作 レンジャー

【編集顧問 田中克幸 ピックアップ】

 仏海軍の制式採用等、専門機関での実証実験の史実が続々報告されているチューダー。新作「レンジャー(RANGER)」は1952年~1954年にかけて英国海軍が実行した北グリーンランド遠征探検70周年記念モデル。この氷床研究探検行にチューダーは初の自動巻き・防水機能両立の「オイスター プリンス」を30個提供し、その性能データの収集=“破壊試験”の実行を依頼。そして極限下での試験に見事成功を収めたプリンスの偉業を記念し、新たに“レンジャー”の名称を与えられた本作は1965年モデルのデザインを見事に継承。その大きな違いはケース径と秒針先端の赤色のみで、愛好家には初見でもまるで懐かしい友に再会したかのような安心感のある仕上がりだ。


レンジャー

RANGER
レンジャー
Ref:79950
ケース径:39mm
ケース素材:スチール(サテン仕上げ)
防水性:100m(330フィート)
ストラップ:スチール製3列リンクブレスレット、“T-fit”セーフティキャッチ付きフォールディングクラスプ
ムーブメント:自動巻、Cal.MT5402(マニュファクチュール)、約70時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石
仕様:時・分・秒表示、秒針停止機能による正確な時刻設定、サテン仕上げのスチール製スムースベゼル、スチール製スクリュー式リューズにチューダーローズのレリーフ、ブラックダイアル、COSCによるスイス公認クロノメーター認定
価格:347,600円(税込)

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“レンジャー”の商品登録はハンス・ウィルスドルフがチューダーの商標登録を行なった3年後の1929年11月。この時はまだレンジャーはモデル名として明確に示されていなかった。今日我々がレンジャーとして認識するのは1960年代である。1965年モデルを参考にしたと思われる新作は、3mmサイズアップされた39mmのケース径と秒針先端部の赤色にオリジナルとの差が見られるのみ。さらに12時のバラのマークが盾デザインに置き換えられる等の細部変更はある。また新作ではリューズトップのバラのマークの新設や、クロノメーターの名称をあえてダイアルから削除している点に注目。しかしこの堂々とした安心感はアーカイブモデルを詳細に検討した結果だ。“新しくて懐かしい時計”それが“レンジャー”である。


“T-fit”クラスプ付きクイック・アジャストメント・システム採用のSSブレスレット(写真左)を含めて計3種類のストラップを用意。他は背面にラバーライニングを施したレザー(中)と、ベージュとレッドのライン入りグリーンファブリックストラップ(右)。特にファブリックは一見NATOタイプに見えるが、背面通しの1本ストラップながらバネ棒着用タイプだ。なお搭載ムーブメントはCOSC認定クロノメーターのマニュファクチュール・ムーブメント、Cal.MT5402。COSC標準の日差-4秒~+6秒をチューダーは日差-2秒~+4秒に精度アップ。5年間の国際保証書付き。外装・内装含めてツールウォッチの純粋精神を持つ探検用時計の再来である。


1952年~1954年の英国海軍による北グリーンランド遠征探検使用のアーカイブモデル。予想される極低気温下用にチューダーは特製“北極圏”用オイルをこれら時計に注入し、防寒用パーカーの袖上からも着用可能なエクステンション・ブレスレットを用意。帰国後、探検隊員のひとりはチューダーに手紙を送り、この時計は「注目に値する精度」であり「手で再度巻き上げる必要は一度もなかった」と記している。資料によれば彼らの現地での標準(基準)時計は、BBCによる毎正時の時報だったようだ。これら“破壊試験”の試みは1952年に始まるチューダーの大規模な最初の広告活動に活用され、以降の各国軍組織等との関係構築の始まりとなったと思われる。


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