2022 New Model ｜ BREGUET
2022年ブレゲ新作　クラシック 7337

【編集顧問田中克幸ピックアップ】

　時計の究極機能である視認性を追求した、アブラアン-ルイ・ブレゲの思想を現代の腕時計で表現するクラシック・コレクション。現在は20以上ものモデルが揃うフラッグシップに、2009年初登場の「クラシック 7337（Classic 7337）」の最新作が登場。特に注目点は12時位置のムーンフェイズ。月齢の外周表示計下を回転するリアルに描かれたゴールド製の月のモチーフは、ハンマーによる手仕上げによるもの。2時に日付、10時には曜日表示計を配置し、オフセンターの時刻表示計も含めて一見するとシンメトリックなデザイン。しかしスモールセコンドを敢えてオフセンターに配するという絶妙な“アンバランスにおけるバランス”に成功したお手本的なモデルである。

Classique 7337
クラシック 7337
Ref：7337BR/12/9VU
ケース径：39.00mm
ケース厚：9.95mm
ケース素材：18Kローズゴールド
防水性：3気圧(30m)
ストラップ：ブラウンアリゲーター
ムーブメント: 自動巻、Cal.502.3 QSE1、45時間パワーリザーブ、毎時21,600振動(3Hz)
仕様：時・分表示、ムーンフェイズ、日付表示、曜日表示、オフセンターのチャプターリング、スモールセコンド、18Kゴールドダイヤル、手彫りギヨシェ模様
価格：6,534,000円(税込)

＞このモデルの関連記事はこちら

ダイアル面より深い位置に配置されたムーンフェイズ。月のモチーフはハンマーによる手仕上げ、雲はサンドブラスト処理でマットな質感にまとめられている。ブルーラッカーでコーティングされた空にはスパンコール製の星々がきらめく。ダイアルはギョーシェ彫り職人の手動旋盤によるクル・ド・パリ模様、オフセンター・ダイアルのチャプターリング外縁部はグレンドルジュ（バーリーコーン。麦粒模様）が施され、ブレゲのシグネチャーと言える絢爛な装飾技法を堪能できる。

39mmのケースに搭載される自動巻きムーブメント、Cal.502の厚さはわずか2.4mm。その厚さを確保するため、ローターをオフセンターに配置し主要な構成部品の最大スペースを確保した。部品総数236個。ひげゼンマイとインバーテッド・ストレートライン脱進機のホーンには、腐食や消耗への耐性や磁場の影響を受けないシリコンを採用、時計精度の向上に貢献する。