2022 New Model ｜ BREGUET
2022年ブレゲ新作　トラディションレトログラードデイト 7597

【編集顧問田中克幸ピックアップ】

　初代ブレゲの伝統継承の目的で2005年に始まった「トラディション」コレクション。初代モデル「7027」後、鎖引きトゥールビヨン等を経て、2020年発表の「トラディションレトログラードデイト 7597（Tradition Quantième Rétrograde 7597）」の最新バージョンが登場した。前作とひと目で分かる違いは手彫りギヨシェのブルー仕上げゴールド製ダイアルだが、センター部の香箱を中心にテンプ（4時）と二番車（8時）を配置するシンメトリックなデザインは機械美の代表的なお手本である。180°にまで拡幅されたレトログラード式日付表示も特徴だが、当方式も初代ブレゲの発明のひとつ。直径40mmの18Kホワイトゴールドケース、自動巻きCal.505Q搭載。

Tradition Quantième Rétrograde 7597
トラディションレトログラードデイト 7597
Ref：7597BB/GY/9WU
ケース径：40.0mm
ケース厚：12.1mm
ケース素材：ホワイトゴールド
防水性：3気圧(30m)
ストラップ：ミッドナイトブルーアリゲーター
ムーブメント：自動巻、Cal.505Q、50時間パワーリザーブ、3Hz
仕様：時・分表示、レトログラード式日付表示、オフセンターに配置されたブルー仕上げゴールド製ダイヤル(手彫りギヨシェ模様)
価格：5,885,000円(税込)

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前作モデルで初搭載された、視認性重視のためダイアル下部に180°まで広げられたレトログラード式日付表示。特徴は段差のあるダイアル上部をなぞるように巧妙に曲げられたクランク状の針。日付部はシルバーのパウダー仕上げのアラビア数字とゴールドのドットを交互に配列する表示方法。10時位置のプッシュボタンのスクリューロックを緩め、押すことで日付調整を行う。

2020年発表モデル搭載の自動巻きムーブメントCal. 505Qは、初代ブレゲが18世紀末に考案した予約販売方式の1本針懐中時計「スースクリプション」搭載ムーブメントをさらに発展させたスタイル。当モデルではこれをダイアル側に設置し、さらに触覚時計（触れるだけで時刻が確認可能な時計）「モントレ・ア・タクト」にも触発されている。巨大な錨型自動巻きローターも初代ブレゲからの着想。