薄型ドレスウォッチの傾向は2004年か2005年頃から散見されたが、それが顕著になったのはここ3年程のことである。2014年の本年、ロレックス(ROLEX)より発表されたチェリーニ(CELLINI)のニューコレクションは、時計界の潮流となっている薄型・定番時計のひとつの回答として、登場すべくして登場した新作と言えよう。
すべてラウンド型で構成されるチェリーニの新コレクションは、中三針の「チェリーニ タイム(CELLINI TIME)」、指針式カレンダー装備の「チェリーニ デイト(CELLINI DATE)」、第二時間帯表示機能を備える「チェリーニ デュアルタイム(CELLINI DUAL TIME)」の3モデルからなり、すべてCOSC公認クロノメーターである。
またロレックスではチェリーニ・コレクションとは別に、デイトジャストやデイデイトといったクラシックウォッチと、GMTマスターIIやサブマリーナーといったプロフェッショナル時計で構成されるオイスター・コレクションを擁している。
2000年以降、順次アップデートされている当コレクションでは、「GMT マスターII(GMT-MASTER II)」からはオリジナル・デザインを踏襲したレッド&ブルーのセラクロム(セラミック)ベゼル搭載モデル、さらに「シードゥエラー 4000(SEA-DWELLER 4000)」の現代モデルの登場が話題となった。
ドレス系とクラシック、プロフェッショナルの両輪をハンドリングするロレックスは、2014年も相変わらずの手堅い手法でスイス時計界に君臨している。