BASEL WORLD2013 CARL F. BUCHERER New Model | 2013年 カール F. ブヘラ新作情報

着実に実力を伸ばしている
ルツェルンのいぶし銀
カール F. ブヘラ(CARL F. BUCHERER)

  今年はブースの配列が変更され、改めて時計メーカー間のパワーバランスが浮き彫りになった。躍進するメーカーもあればその逆もある。国内事情とは異なるメーカーのポジションを知ることは、非常に興味深い。 意外というと失礼だが、日本ではまだ知る人ぞ知るというメーカーが、大きなスペースを与えられているのを見ると、一気に時計に対する評価も変わる。その典型が、カール F. ブヘラ(Carl F. Bucherer) だ。

  カール F. ブヘラはメインホールにとても巨大なブースを構えており、その威風堂々たる構えは、他の有名メーカーさえも驚かせる。ところが、日本に本格上陸したのは2007年であり、まだ抜群の知名度があるわけではない。しかしスイスでは確固たる地位を築いている。それがブースを見ればよくわかる。


  カール F. ブヘラのルーツは1888年にスイスのルツェルンにて創業した名門時計店「ブヘラ」。そして1919年にオリジナルウォッチの製造に乗り出してからは、時計販売と時計製造を両輪に、存在感を高めていった。

  ヨーロッパ最大級の時計小売店チェーンとなり大成功を収める一方で、オリジナルウォッチでも大成功。クロノメーターの認定数で常に上位に入っていたというから、優れた時計をたくさん作っていたことが分かるだろう。

  現在は時計販売と時計製造は別会社となったが、関係性が薄れた訳ではない。

  カール F. ブヘラの時計はあくまでもユーザー目線で生まれる。機構や装着感、そしてサイズ。全ては時計販売の現場から生まれた揺るぎない思想だ。

  ここ数年は自社ムーブメントCal.CFB A 1000系を搭載するモデルを多数リリースし、個性磨きにも余念はない。「知らない」ではもったいないほどの存在なのが、カール F. ブヘラという時計メーカーなのだ。



取材・文:篠田哲生 Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:堀内僚太郎(Storm) Photos:Ryotaro Horiuchi(Storm)

※表記は2013年6月現在のものになります。



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スイスプライムブランズ株式会社/カール F. ブヘラ事業部
〒104-0045 東京都中央区築地2-15-19
TEL: 03-6226-4650
E-mail:info@carl-f-bucherer.co.jp

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