BASEL WORLD2012 de Grisogono New Model | 2012年 ドゥ グリソゴノ新作 ウノ XL　01

　 バロックとはルネサンス（イタリアのトスカーナ地方を発祥地とする14世紀から16世紀の芸術運動）後にイタリアで誕生した文化芸術運動で、壮大な表現様式を特徴とする。幼少期をフィレンツェで過ごしたグルオジ氏を筆頭とするドゥ グリソゴノの創造に、当然ながらこのバロック様式は必須である。

　 2000年バーゼル発表の「ウノ」は、当ブランドが時計事業に参入を果たした第一号モデルであり、コレクションの中核モデル。その最新作「ウノ XL（UNO XL）」の最大の特徴は、彼らが目指すバロックデザインを体現するものとして、ダイアルの素材にマカッサル・エボニーを用いたことだ。

　 これは東南アジア全域とアフリカの一部を原産地とし、交互に並ぶ黒色と鈍い赤色の筋を特徴とする縞黒檀で、16世紀〜17世紀のバロック様式時代には高級木材とされた。これを30mm四方の大型ダイアルに使用することで、ゴールドケースとの相乗効果が生まれ、荘厳な建築物を想起させる威容を誕生させた。

　 ケースはサテン仕上げの18Kピンクゴールド＋マットブラウンPVD加工のチタン（写真）と、同仕様の18Kホワイトゴールド＋チタンの2種類。またリューズ操作のみで調整可能なデュアルタイム機構と、8時位置にカレンダーを装備し、簡便かつ有用な機能に特化した高級機械式時計に仕上がっている。

＞縦58.0×横44.0mmの大迫力サイズ