2009年まで、SIHHと同時期にジュネーブ市内のホテルで新作発表会を行っていたリシャール・ミル(RICHARD MILLE)。だが2010年からはSIHHに正式に参加し、その存在を世界に向けて大々的にアピールした。
そのリシャール・ミルがブースを構えたのはサロン入り口のすぐ脇。欧米でもランク上は奥まった場所との雰囲気があるから、リシャール・ミルは新規参加に相応のポジションを与えられた、と解釈すべきだろうが、逆にエントランスに近いことで全サロン来訪者の目に留まるわけだから、かえって効果的なアピールになったと思う。
そのブースのゲートに設置されたのは、東京銀座を初め世界各地のリシャール・ミル・ブティックと同じ、時計の姿をレリーフした大きなガラスのプレート。「たとえ展示会でも共通の世界観を展開する」というリシャール・ミルの強い意思を、このディスプレイから感じた。
さて、リシャール・ミル初の参加となったSIHHだが、新作および従来モデルの新バージョンなど、実に多彩な製品が発表された。その詳細はモデル紹介をご覧いただくとして、そこでは紹介し尽くせなかったモデルについてお知らせしておこう。
そのひとつが極薄角型モデルの「RM016」にトゥールビヨンを搭載した「RM017」だ。 ケース・サイズはRM016と同じだが、厚みだけ0.45mm増加したという。とはいえ、わずか8.7mm(ケース厚。ムーブメント厚は4.65mm)にトゥールビヨンを納めてしまったのはさすがリシャール・ミル。また、スピード時刻合わせ機構が採用され、時針だけ送れるので時差修正が楽であることも特徴だ。このほか、発表寸前でまだお見せできない前代未聞のモデルなど、実に興味深い新作で我々を歓迎したリシャール・ミル。SIHHデビューは、まさに大成功だったと言えるだろう。
>>>話題の「RM022 トゥールビヨン"エアロダイン"デュアルタイムゾーン」
取材・文:名畑政治 Report&Text:Masaharu Nabata
モデル写真:高橋和幸(PACO)Photos:Kazuyuki Takahashi(PACO)
ブース写真:堀内僚太郎(Storm) Photos:Ryotaro Horiuchi(Storm)
※表記は2010年3月現在のものになります。
リシャール・ミル (RICHARD MILLE) についてのお問合せは……
リシャール・ミル GINZA
〒104-0061 東京都中央区銀座 8-4-2
TEL:03-5537-6688
>>リシャール・ミル (RICHARD MILLE) 公式サイトはこちら
>>リシャール・ミル (RICHARD MILLE)のGressive掲載ショップはこちら
>>>リシャール・ミル(RICHARD MILLE)のコンテンツ一覧はこちら