2009年は、IWCが新たな時計哲学へと踏み込んだ特筆すべき年と言える。
「アクアタイマー」はより本格的なモデルとして、ケースやベゼルの形状、そして水中での操作性の向上が図られているだけでなく、水深計機能の「ディープ・ツー」や「クロノグラフ」、そしてIWCの自然環境への取り組みを示す「ガラパゴス・アイランド」と、多彩なラインナップを揃えた。
「インヂュニア」は、従来の<AMG>のコンセプトからは離れ、より知的で頑丈なフォルムへとデザインはブラッシュアップされたが、今までどおり衝撃や磁気に対するタフさはキープしている。
そして「ダ・ヴィンチ」からは驚異的なデジタル表示の永久カレンダーが誕生したが、搭載されているムーブメントに駆使されている技術が、今後IWCのコンプリケーションを牽引する存在であることは、言うまでもない。
また、今年でラストコレクションとなる4代目の「サンテグジュペリ」や、2008年に続いてRGとWGのヴィンテージコレクションなど、2009年は、IWCがよりメカニックを極めたブランドへ躍進するため、大きく舵をきった年であると言えるだろう。
AQUATIMER CHRONOGRAPH
モデル名:アクアタイマー・クロノグラフ
Ref:IW376704
ケース径: 44mm
ケース厚み:15mm
ケース素材: SS
防水性:12気圧
ストラップ: ラバー
ムーブメント:自動巻 Cal.79320 毎時28,800振動 44時間パワーリザーブ
仕様:無反射コーティングドーム型サファイアガラス、秒針停止機能付きスモールセコンド、ブレスレットクイック交換システム
価格:609,000円(税込)
発売予定: 2009年 7月
※クリックすると詳細をご覧になれます
従来のシリーズが一新され、新たに生まれ変わった新生「アクアタイマー」は、ケース径がこれまでの42mm(「アクアタイマー・スプリットセコンド」以外)から44mmとサイズが大きくなった。また、分針と時針の先端をとがったバトン型にし、ベゼルのインデックスにもスーパールミノヴァと風防と同じ無反射コーティングのサファイアガラスを用いたことで、視認性と耐久性の向上が図られている。お馴染みのイエローやオレンジを用いたカラーリングはそのままに、より実用的にモデルチェンジしたと言える。そしてSSのブレスレットタイプも存在し、ユーザー自身が数秒でストラップとの交換が可能なクイック交換システムを採用、「使う側」の立場に立った、フレシキブルなプロユース仕様と言えるだろう。
文:天野靖恵 写真:板津亮
※表記は2009年2月現在のものになります。
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