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Women's Discussion人気時計店女性マネジメントスタッフの本音トーク 女性目線で考える“時計店の未来像” 02

女性がもっと“時計”を楽しむためには?

――グレッシブが取得したデータによると、GMC会員(つまり正規時計販売店で時計を購入した人)の12.8%が女性となっています。


中島:妥当な数字かもしれませんね。当店(ブライトリング ブティック東京)でのメンズとレディスの割合は、9:1くらいなので。


飯間:うち(アイ アイ イスズ)も同じくらいの比率ですね。女性向けの商品は、どうしてもジュエリーがメインとなるので、レディスウォッチは多くないかもしれない。


金原:HF-AGEは、ほとんどメンズウォッチしかないですね。


服部:カミネではジュエラーブランドの時計にも力を入れているので、比率は7:3くらいでしょうか。


古市:トミヤは「ユーロサロン」という女性向けの店舗があるので、比率は6:4くらいでしょうか。しかしどこも男性偏重の傾向があるのですね。ひょっとすると、商品構成などのアンバランスさで、女性客を取り逃がしているのかもしれません。店舗イベントも盛んに行われていますが、たいていが男性向けですしね。


飯間:確かに女性向けの時計イベントはほとんど記憶にないですね。ジュエリーと時計の両方を展開しているショパールくらいかな?


服部:確かに“女性のために”という目線は少ないかもしれませんね、ちなみにカミネでは、男性向け、女性向けという形で店舗を分けていません。というのもカップルで来店した時に、メンズウォッチだけだと、女性が飽きてしまうし、その逆もある。時計選びは時間がかかりますから、両方に訴求するブランド構成を心掛けています。


飯間:アイ アイ イスズ本店の2階には、A.ランゲ&ゾーネなど本格派のマニュファクチュールブランドが多いのですが、そこにハリー ウィンストンのブースも混ぜています。例えばカップルを案内する際に、どちらにも提案できる時計があるというのは、かなり接客しやすいですね。さらに女性人気が高いブランドの時計を、アクセサリーコーナーの近くに置くようにしています。こうすれば、時計とアクセサリーの相性やバランスを、すぐに確認してもらえますので。


金原:HF-AGEの場合、常時店頭に並んでいるのはメンズウォッチが多く、どうしてもレディスウォッチが埋もれてしまいがち。そのため年に数回、レディスウォッチのみを集めたイベントコーナーを作っています。積極的に提案しないと、広く知ってもらえませんからね。


中野:なるほど。店舗側から積極的に仕掛けているから、女性顧客の獲得が進んでいるのですね。事実、購入価格も上昇傾向にありますし、高級時計に対する興味が高まっているのは間違いないようですね。




後援:スイス時計協会FH
構成・文:篠田哲生 / Composition&Text:Tetsuo Shinoda
写真:高橋和幸(PACO) / Photos:Kazuyuki Takahashi(PACO)