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OMEGA  「マスター クロノメーター」に課せられた 8つの厳しい検定基準

「マスター クロノメーター」に課せられた 8つの厳しい検定基準

「2013年に『シーマスター アクアテラ“15,000 ガウス”』を発表した後、ドイツの新聞社が独自に行ったテストではシーメンス社製の3万ガウスの磁場を持つMRIを通した結果、時計は止まらなかったといいます。ただし、現在ではMETASの定基準が15,000ガウスと決められたことにより、それ以上に耐えるとは言えないのです」(モナション氏)

  第三者機関による新たな精度と品質の検定制度を求めたオメガは、別の公的機関に働きかけることを決断した。


「それがMETASです。なんと彼らの答えはイエス。こうしてMETASによって新しい8つの基準が定められました」


  この8つの基準は以下の通りだ。


1. 15,000ガウスの磁場に触れた際のムーブメントの機能
COSC検定に合格したムーブメント単体を2つの姿勢で検査。各姿勢で15,000ガウスの高磁場環境にさらし、マイクで振動音をキャッチして機能を確認。


2. 15,000ガウスの磁場に触れた際の時計の機能
ムーブメントをケースに収めた状態で15,000ガウスの高磁場環境にさらし、マイクで振動音をキャッチして機能を確認。


3. 15,000ガウスの磁場に触れた際の一日平均の精度誤差
時計を15,000ガウスの磁場にさらし24時間後の誤差を記録。翌日、時計の磁気を抜き、さらに24時間後に誤差を測定。この2日間の平均誤差をテスト結果とする。


4. 時計の平均日差
4日間かけて時計を6つの姿勢で、2つの異なる温度下に置き、15,000ガウスの磁場にさらす。各日の精度をチェックし、最終日に平均日差を算出。


5. パワーリザーブ
ゼンマイが完全に巻き上げられた状態と最後までほどけた状態の写真を撮影し、時計のパワーリザーブ機能を検査。


6. 6姿勢における精度誤差
時計を置く方向を変えた6つの異なる姿勢で作動中の誤差を確認。6つの測定結果中、最大値と最小値の差をテスト結果とする。


7. パワーリザーブ残量が33%と100%の際の時計の精度誤差
時計を6つの姿勢で検査。まずパワーリザーブ100%の際の6姿勢の平均精度を記録。次にパワーリザーブ33%の状態で、同じ検査を行い平均精度を記録。この2つの平均値の差を算出。


8. 防水性能
時計を水中に沈め規定の耐水圧(10気圧)まで徐々に圧力をかける。


  これらの検定に合格した製品には「マスター クロノメーター」の称号が与えられて固有の番号が記された品質保証カードが添付される。この番号をインターネットの専用画面に入れることで検査項目の全結果を確認することも可能となっているのだ。



取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
協力:スウォッチ グループ ジャパン オメガ事業部 / Special thanks to:Swatch Group Japan OMEGA Division


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TEL: 03-5952-4400
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