Watch Journey Vol.01 in Kobe 　神戸のランドマーク カミネ全ショップ・ガイド

　 明治39年（1906年）、福山で神主を務めていた上根銀助さんが、神戸元町の柴田音吉洋服店と柴崎時計店の間の路地裏に貴金属細工店を開き、かんざしや懐中時計の鎖などを扱い始めたのがカミネの創業という。

　やがて第二次大戦後、学徒動員で沖縄へ出生した三代目の上根保さん（現会長）が奇跡の生還を果たし、三宮（現トアロード店の少し北）に時計宝石店を開業。当時、まだ普及していなかったスイス製高級時計の取り扱いを始めたという。

　この“トアロード”とは、かつて神戸に働く外国人が通勤と生活のために利用した、職場のある旧居留地と住居のある北野とを結ぶ道。この通りに面したカミネは、まさに古き良き神戸を体現する、この街随一の時計宝飾店である。

　現在、カミネは四代目当主の上根亨さんが代表を務め、三宮・元町界隈に5つのショップを展開。スイス時計を中心に30を越える時計ブランドと輸入雑貨を扱う正規輸入販売店であり、本物の高級時計を購入することができる安心のショップである。

2階のパテック フィリップ フロア