1832年の創業以来、継承されてきたブランドのフィロソフィー「Elegance is an attitude ―エレガンスとは生き方にあらわれる」。
記念すべき創業190年の節目に、エレガンスの譜系を象徴する4名のアンバサダーがそれぞれのエレガンスへの想いを語る。
「エレガンスとは、内面からあふれ出る美しさ、つまり気品ということですよね」
そう語るのは、俳優の本木雅弘さん。劇場のスクリーンやテレビの画面を通じて見られるその姿からは天性のエレガンスを感じさせるが、自身の美意識については、周囲から影響を受けたことも多いという
「私は15歳まで田園風景のなかで育ったので、自然美を享受した時間が長いのです。ですから、今でもそこに安らぎを感じますし、自然物に対しては、まっすぐなものにも歪んだものにも、計り知れない美しさを感じます。
一方で、さまざまな技術が発展していくなかで、人工的なラインや色が自在に表現された建築やファッションに刺激を受けることも。デジタル世代の息子たちは、風にそよぐ木々より、少し無機質でモダンな空間の方が美的に感じ、そのなかで、ガジェットの画面を眺める方が癒しになるというのは面白いですね。
私自身が、元々アナログなタイプではあるのですが、義母がよく『人も物も少し古めかしい佇まいの方が、味わいがある』と言っていたこともあり、好みの傾向として少なからず美意識に影響していると思います。家具や着物、もちろん時計もそうでしょう。丁寧な職人の技には、目に見える美しさだけではない確かな息吹を感じて心を動かされます。
美意識は“心の働き”のひとつですから、無意識に備わっているものと、時代やその時の自分の求める美しさによって変化していくものがあると思います。いずれにしても、一人ひとりが持つ固有の感覚や感性の部分なので、次の世代の方々には、そうした“心の眼”が向く方向を自分なりに掘り下げて、存分に楽しんでほしいと思います。
私は役者の仕事をしていますが、伝統芸能のような“お家芸”があるわけではないので、次世代に渡せる明確なものはありません。しかし心構えとして、どんな表現の世界においても“粘り強さ”が必要であること、そして見えなかった先にも必ず出口や発見があることは伝えたいと思います」
ロンジン マスターコレクション / Ref:L2.673.4.92.0
そんな本木さんの手首に収まるのが「ロンジン マスターコレクション」の最高峰モデル。ムーンフェイズやクロノグラフといった複雑機構を搭載したタイムピースで、サンレイ加工を施したブルーダイアルがエレガントな雰囲気を携えている。
「ロンジンには、より高い精度を求めて、技術革新と確固たる信頼を積み重ねてきた姿勢。そして、その一秒一秒に懸けてきた情熱そのものに格調高いエレガンスを感じます。ロゴにある、伝統を表す砂時計と、未来を意味する羽を合わせた“両翼の砂時計”が、まさに常に高みを目指してきたロンジンの軌跡の象徴なのですね。
今回着用させていただいたクロノグラフは、“ロンジン ブルー”と呼ばれる色が本当に美しいと思います。さらにシンプルかつ品格のあるデザイン、精巧な機械式へのこだわり、自社生産コストの価値など、聞けば聞くほど、マニアでなくとも、その類を見ない探究心に造り手の皆さんの“揺るがぬ誇り”を感じます。マスターコレクションは、まさしくロンジンの“核”を現すものなのだと実感しました」
本木雅弘/1965年生まれ。’81年TVドラマデビュー。歌手活動を経て、’89年の映画『226』より役者に専念する。『シコふんじゃった』('92年)、『おくりびと』(2008年)、『日本のいちばん長い日』('15年)、『永い言い訳』('16年)他で、ブルーリボン賞、米国および日本アカデミー賞など、個人賞を含め、国内外で多数の映画賞を受賞。NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』、大河ドラマ『麒麟がくる』『流行感冒』などにも出演。CM界でも独自の存在感を放ち、活躍を続けている。
取材・文:竹石祐三 / Report & Text:Yuzo Takeishi
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