Watch Person Interview vol.70グラハム 創業者・役員 エリック・ロト インタビュー

Gressive Impression Watch Person Interview vol.70
GRAHAM Founder ＆ Board Member Erich Loth
グラハム 創業者・役員 エリック・ロト インタビュー
タイムピースに込められたのは創業者の情熱
幾多の挑戦によって生まれたグラハムの個性

基幹コレクション「クロノファイター」を筆頭に、これをベースにした「ノーズアート」モデル、そして「シルバーストーン」など、グラハムは創業以来、個性的な時計を展開し続けている。2017年11月に来日したグラハムのオーナー、エリック・ロト氏にブランド設立の背景や自身の哲学、現況について聞くと、独創のタイムピースに至った経緯が見えてきた。

>>ロト氏の情熱によって誕生したグラハム

取材・文：竹石祐三 / Report & Text：Yuzo Takeishi
写真：江藤義典 / Photos：Yoshinori Eto

GRAHAM （グラハム）についてのお問合せは…
DKSHジャパン株式会社
〒108-8360 東京都港区三田 3-4-19
TEL: 03-5441-4515
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　オメガが、新作「トレゾア レディス コレクション」を、全世界に先駆け、日本とアメリカで先行発売を開始しました。トレゾア ―― フランス語で“宝物”と名付けられた新作は、クラシックな中に、モダンなエッジをきかせた仕上がりで、今の時代を生きる女性のために新しくデザインされたウォッチです。

　 スリムなラウンドケースの両サイドには、美しいカーブを描くようにダイヤモンドがセットされ、ベゼルのメタリックな質感の中でエレガントな輝きを放ちます。またクラシカルなケースと針に対し、スレンダーなローマ数字やストラップなどは、現代的な雰囲気を添えています。

　 リュウズには、赤いフラワーモチーフがアクセントとしてあしらわれています。このフラワーは、オメガのロゴを5つ組み合わせてデザインされており、センターには1粒のダイヤモンドがきらめきます。

　 そしてミラー仕様のケースバックには、優雅に咲き誇る大輪の花の模様が描かれています。これは、オメガのレディスウォッチの歴史を紹介する“Her Time”エキシビションのシンボルとして使われているフラワーパターンで、手首に輝くアクセサリーというだけではなく、“それぞれの女性に備わっている素晴らしい本質とナチュラルな美しさを写し出し、それを花開かせてほしい”という女性へのメッセージも込められています。

　 今回のコレクションは全9モデルが揃います。ケースは、36mmと39mmのステンレス スティール、または18K セドナゴールドです。ストラップはサテンもしくはアリゲーター、ダイアルのカラーはブラック、トープブラウン、ホワイト、ブルー、オパリンシルバー、マザーオブ パールと多様な種類が用意されています。（36mm径：5モデル、39mm径：4モデル）

Kaia’s Choice by Peter Lindbergh

　今回、「トレゾア レディス コレクション」の顔として登場するのは、2017年9月に新たにオメガファミリーに加わったばかりのカイア･ガーバーです。彼女が、ファッション業界で今、最もホットな新人のひとりであることに疑いの余地はありません。シンディ・クロフォードの娘である彼女は、そのこととはまったく関係なく際立つ才能と個性を持ち、トップファッションデザイナーのランウェイにも幾度となく出演しています。そして今回、彼女を撮影したのは、伝説的フォトグラファーのピーター･リンドバーグ。息を呑むような素晴らしいモノクロ写真には、彼女の本当の美しさ ―― 知性、強さ、スタイルも見事に写し出されており、まさに彼女の個性＝賞賛されるべき“宝物”もとらえているといえます。

　カイアは「トレゾア レディス コレクション」について、「私はクラシックなスタイルにとても惹かれます。トレゾアは、ヴィンテージのようでありながら、クールでとてもモダンな印象。見ているだけでも美しいのですが、やはりとても着けたくなる時計です」と述べています。

オメガとレディスウォッチ

　レディス ウォッチの世界において、オメガという名前はひときわ際立っています。オメガはこれまで1世紀以上にわたり、女性に向けて数々の時計を製作してきました。それらの時計は最高の美しさと革新的技術を兼ね備えています。そして現在も、ブランドのヘリテージに敬意を払いつつ、今の時代を生きる女性のために新しいデザイン作りに取り組み、今回の新コレクションが誕生しました。

トレゾア レディス コレクション

Ref.428.17.39.60.01.001（写真右上）
ケース径：39mm
ケース素材：SS
防水性：3気圧（30m）
ストラップ：ブラックサテン
ムーブメント：クォーツ、Cal.4061
仕様：内側に無反射処理を施したドーム型強化サファイアガラスクリスタル風防
価格：540,000円（税抜）

Ref.428.17.36.60.04.001（写真右中）
ケース径：36mm
ケース素材：SS
防水性：3気圧（30m）
ストラップ：ブルーサテン
ムーブメント：クォーツ、Cal.4061
仕様：内側に無反射処理を施したドーム型強化サファイアガラスクリスタル風防
価格：470,000円（税抜）

Ref.428.58.36.60.02.001（写真右下）
ケース径：36mm
ケース素材：18K セドナゴールド
防水性：3気圧（30m）
ストラップ：グレーアリゲーター
ムーブメント：クォーツ、Cal.4061
仕様：内側に無反射処理を施したドーム型強化サファイアガラスクリスタル風防
価格：920,000円（税抜）

　スイスのラ・ショー・ド・フォンを拠点とする時計ブランド「コルム」は、その高い審美眼と伝統技術でスイス時計業界の第一線に立つブランドとして世界に広く知られています。コルムが継承してきた伝統と生命力を示す“ヘリテイジコレクション”から、希少価値の高い本物のコインを採用したコインウォッチの新作3種が2017年12月下旬に全国の時計専門店及び有名百貨店に登場します。

　 コインウォッチは、本物のコインを二分割にスライスし、その間に超薄型ムーブメントを収め、すべて手作業で製造されます。コイン表側が文字盤に、コイン裏側が時計裏側となっており、このケース構造により世界のあらゆるコインを収めることが可能になりました。本物のコインを文字盤に採用した腕時計を発売しているのは現在同社のみであり、コルムの高い技術力を示しています。コイン自体の価値が高まるにつれ年々プレミアがつくのも魅力です。

　 1964年コルムが世界で初めて発表して以来、コインウォッチは歴代アメリカ合衆国大統領や、ノーベル賞受賞者など、「成功者を象徴する時計」としての数多くの著名人に愛用されてきました。また、アンディ・ウォーホルなど、アートやデザイン界の著名人もコインウォッチのオーナーで愛用者でした。今も尚その存在感は際立っており、当社のデザイナーやコレクターの情熱をかき立て続けています。

ヘリテイジ コインウォッチ （写真右上）

Ref.：C082/03059
ケース径：43mm
ケース素材：シルバー925
防水性：1気圧（10m）
ストラップ：アリゲーター
ムーブメント：自動巻き、Cal. CO082（ETA2892Ａ2ベース）、42時間パワーリザーブ
仕様：1ドル銀貨（シルバー925）またはイスラエル独立25周年記念銀貨ダイアル、リューズにサファイア1個（0.17ct）をセット、サファイアクリスタル風防（無反射コーティング）
価格：1,900,000円（税抜）
発売予定：2017年12月下旬

ヘリテイジ コインウォッチ （写真右中）

Ref.：C082/03167
ケース径：43mm
ケース素材：18K3Nイエローゴールド
防水性：1気圧（10m）
ストラップ：アリゲーター
ムーブメント：自動巻き、Cal. CO082（ETA2892Ａ2ベース）、42時間パワーリザーブ
仕様：20ドル金貨（本体22K・外周は18K）ダイアル、リューズにダイヤモンド1個（0.17ct）をセット、サファイアクリスタル風防（無反射コーティング）
価格：3,500,000円（税抜）
発売予定：2017年12月下旬

ヘリテイジ コインウォッチ スペシャルエディション（写真右下）

Ref.：C082/03152
ケース径：43mm
ケース素材：シルバー925
防水性：1気圧（10m）
ストラップ：アリゲーター
ムーブメント：自動巻き、Cal. CO082（ETA2892Ａ2ベース）、42時間パワーリザーブ
仕様：1ドル銀貨（シルバー925）またはイスラエル独立25周年記念銀貨ダイアル、リューズにダイヤモンド1個（0.17ct）をセット、サファイアクリスタル風防（無反射コーティング）
価格：2,100,000円（税抜）
発売予定：2017年12月下旬

　スイスのラ・ショー・ド・フォンを拠点とし、高い審美眼と伝統技術でスイス時計業界の第一線に立つブランドとして世界に広く知られる「コルム」が、ドーム型サファイアを風防に採用し、独創性溢れるデザインに世界を驚かせた「バブル」コレクションに、スカルをモチーフにした新作2種を2017年11月より全国の時計専門店及び有名百貨店にて発売を開始しました。

　 11mmもの風防は硬度と透明度が高いサファイヤクリスタルで、硬いゆえに削り出す作業に時間と手間がかかります。ダイアルにはスカルを施し、まるで今にも飛び出してくるような迫力です。針は大小の丸いバブルが示します。ビッグバブルは、他の誰かと同じでは飽きたらない方、ビッグな夢や野望や創造を膨らませている方、身に着けるすべての方々に自由を捧げるスペシャルなタイムピースです。

ビッグバブル マジカル 52 3D スカル（写真右上）

Ref.：L390/03337
ケース径：52mm
ケース素材：ブラック PVD チタン（グレード5）
防水性：10気圧（100m）
ストラップ：ブラックラバー
ムーブメント：自動巻き、Cal.CO390、65時間パワーリザーブ、コートドジュネーブ仕上げ
仕様：ドーム型サファイアガラス風防（無反射防止加工）
限定：世界限定188本
予価：920,000円（税抜）

ビッグバブル マジカル マット･バーンズ（写真右下）

Ref.：L390/03340
ケース径：52mm
ケース素材：ブラック PVD チタン（グレード5）
防水性：10気圧（100m）
ストラップ：ブラックラバー
ムーブメント：自動巻き、Cal.CO390、65時間パワーリザーブ、コートドジュネーブ仕上げ
仕様：ドーム型サファイアガラス風防（無反射防止加工）
限定：世界限定188本
予価：920,000円（税抜）

Watch Person Interview vol.69モンブラン ウォッチディヴィジョン マネージング・ディレクター ダビデ・チェラート インタビュー

パネライ、ロレックスという一流時計ブランドでのキャリアを経て、2015年からモンブラン モントレ社のマネージング・ディレクターを務めるダビデ・チェラート氏。

Gressive Impression Watch Person Interview vol.69
MONTBLANC Managing Director Watch Division Davide Cerrato
モンブラン ウォッチディヴィジョン マネージング・ディレクター ダビデ・チェラート インタビュー

2018年はミネルバ創業160周年
その歴史顕彰モデルの登場に期待大

1997年のSIHHデビュー以来、クラシックとスポーツの両コレクションのバランスを取りつつ、その上に複雑時計の開発を推進することで、本格時計への高い見識と技術を証明してきたモンブラン。2017年は古き良き腕時計黄金時代を彷彿とさせる古典的なクロノグラフにも力点を置き、愛好家から注目の的となっている。そのモンブランの2018年へ向けた方針を、来日したウォッチディヴィジョン マネージング・ディレクター、ダビデ・チェラート氏が語る。

>>2018年の新作4モデルをいち早く日本で紹介

取材・文：田中克幸 / Report&Text：Katsuyuki Tanaka
写真：堀内僚太郎 / Photos：Ryotaro Horiuchi

MONTBLANC(モンブラン) についてのお問合せは……
モンブラン コンタクトセンター
TEL: 0120-39-4810
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※上記商品を取り扱っていない店舗もございます。

　スイス時計製作の揺り籠であり、オーデマ ピゲの故郷でもあるル・ブラッシュをスタン・ワウリンカが訪れ、工房で時計師たちと語らいました。

　膝の怪我の治療のためコートを離れているローザンヌ出身のテニス界のスターが、長年のパートナーであるカントン州の隣人のもとを訪れました。友人でもあるオーデマ ピゲのCEO、フランソワ-アンリ・ベナミアスにあたたかく迎えられたワウリンカは、ミュージアムでブランドの歴史や原点について再度触れるとともに、修復や、トゥールビヨンの製作を手がける工房を訪れました。

　世界ランク9位のテニス選手は訪問を振り返り、「ジュウ渓谷でつくられる全ての時計に注ぎこまれているハイレベルな技術や職人技、情熱を目の当たりにすると、いつも感銘を受けます」と語りました。

　フランソワ-アンリ・ベナミアスも「コート上でのスタンのすばらしいパフォーマンスについてはもちろん誰もが知るところですが、彼が真の時計愛好家であることはあまり知られていません。創造性に対する私たちの想いを共有してくれる非凡なアスリートの、パートナーでいられることを誇りに感じます」と語りました。

　32歳のワウリンカは、プレー時に時計を着用する数少ない選手のひとりです。現行コレクションのさまざまなモデルを着用する彼からのフィードバックは、完璧を求め続ける時計師たちからも非常に喜ばれています。現在、怪我から回復しつつあるワウリンカは、アブダビで開催されるエキシビションマッチ（2017年12月28～30日）で、彼の一番好きなロイヤル オークを着用し、復帰する予定です。

A．ランゲ＆ゾーネ再興の功績を称える時計

　A．ランゲ＆ゾーネが、1990年にドイツ・ザクセン州グラスヒュッテに高級時計産業を復活させた一人の人物を永遠の記憶にとどめるために、世界にただ1本の時計を製作します。スティール製ケースに収められたブラックエナメル仕上げのダイヤル上で、センターセコンドが歯切れ良く1秒1秒を刻むこの時計は、ザクセンの名門時計師一族の偉大な遺産を体現するものです。

　2017年1月のジュネーブサロン2日目の朝、ウォルター･ランゲの訃報が会場に届き、時計界は一瞬にして深い悲しみに包まれました。その報は瞬く間に知れわたり、多数のジュネーブサロン来場者が、高級時計産業の先駆者に哀悼の意を表するためにわざわざA．ランゲ＆ゾーネの展示ブースを訪れました。ウォルター･ランゲの功績をどのように称えるかと問われたランゲCEOのヴィルヘルム・シュミットは、「ウォルター･ランゲが設立した会社を彼が目指した企業に発展させることが、ウォルター･ランゲへの敬意を表す最善の道だと思います」と答えています。A．ランゲ＆ゾーネは、再興の祖の意志と人格を1本の時計に反映させようと考えました。その結果誕生したのが、1815 “ウォルター･ランゲへのオマージュ” です。

　スティール製ケースにブラックエナメル仕上げのダイヤルを収めた1815 “ウォルター･ランゲへのオマージュ” は、世界1本限定モデルです。すなわち、ウォルター・ランゲという人物が2人として存在しないように、この時計も唯一無二の存在なのです。本質的なものだけに絞り込んだクラシックデザインのダイヤルに、目をこらしてやっと気がつくほどの慎み深さで非凡な技術が組み込まれています。ジャンピングセコンドがそれです。質実剛健を表現したこの特別モデルは、ウォルター･ランゲが理想とした完璧な時計のイメージを具現した時計だと言えるでしょう。

　ウォルター・ランゲが好んだ複雑機構の一つが、ジャンピングセコンドでした。この秒針は、純粋な精密時計技法の教えそのものであると同時に、ランゲ家の歴史の1ページでもあるからです。この機構では、テンプ振動数にしたがって秒針を小刻みに進めるのではなく、1秒を1秒として示します。2時位置にあるボタンを押すと、長い秒針が停止したり、動き始めたりします。この機能は、1867年にフェルディナント・アドルフ・ランゲが発明し、長男のリヒャルトが発展させ1877年にドイツ初の特許を取得した技術に着想を得たものです。フェルディナント・アドルフ・ランゲの「ステップ運針式秒単位ムーブメント」を初めて実用化してマイスターピースを製作したのは、次男のエミール、すなわちウォルター･ランゲの祖父です。このムーブメントを搭載した懐中時計は合計300個以上、製作されました。これらの懐中時計には、1815 “ウォルター･ランゲへのオマージュ” と同じように、スモールセコンドも付いています。所有者には、ライプツィヒ王立天文台、ルクセンブルク大公アドルフ、エルンスト・アッベ（ドイツ・イエナ市カール・ツァイス社の当時の単独所有者）、英国の一風変わった経歴を持つ時計師ジョン・ベネット卿が名を連ねています。

　生涯にわたって伝統工芸技術に熱意を注ぎ続けた一人の稀有な人物への畏敬の念をこめて、この世界1本限定モデルのダイヤルを漆黒の釉薬で焼成し、線路をイメージしたレイルウェイモチーフの分目盛りを描き、針を磨き上げ、往年の懐中時計を彷彿とさせるデザインに仕上げました。新開発されたムーブメントには、ウォルター･ランゲの誕生年にちなむキャリバー番号L1924が刻まれています。さらに、Ref.297.078の上3桁は、ウォルター・ランゲの誕生日7月29日に由来するものです。

　1815 “ウォルター･ランゲへのオマージュ” の直径40.5mmのケースはステンレススティール製です。A．ランゲ＆ゾーネのコレクションの中でも、ケースにこの素材が使用されているのは製作数限定の最上級モデル数点だけです。世界1本限定の1815 “ウォルター･ランゲへのオマージュ” スティール・エディションと並んで、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドの各モデルも製作数限定で展開されます。スティール・エディションは2018年内に開催されるオークションに出品され、収益金を慈善活動の支援のために寄付されることになっています。常に公共の福祉に貢献することを考えていたウォルター･ランゲは、A．ランゲ＆ゾーネのこの考えをきっと喜んでくれることでしょう。

1815 “ウォルター･ランゲへのオマージュ” スティール・エディション

Ref.：297.078
ケース径：40.5mm
ケース厚：11.0mm
ケース素材：SS
ストラップ：ブラックの手縫いアリゲーターベルト、SS製ピンバックル
ムーブメント：手巻き、Cal.L1924（自社製）、毎時21,600振動、60時間パワーリザーブ、36石
仕様：時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示、始動・停止機能付きジャンピングセンターセコンド、サファイアクリスタル風防、シルバー無垢のブラックエナメルダイヤル、研磨仕上げスティールの針とインデックス
限定：世界限定1本
※2018年内のオークションに出品、収益金は慈善活動支援のために寄付されます

A．ランゲ＆ゾーネの伝統が息づくジャンピングセコンド

　A．ランゲ＆ゾーネが、2017年1月に他界したブランド再興の祖であるウォルター･ランゲに敬意を表すため、1815ファミリーにふさわしい非凡な複雑機構を搭載する新モデルを開発しました。それが、1815 “ウォルター･ランゲへのオマージュ” です。このモデルには1秒ごとに歯切れ良く進むジャンピングセコンドが搭載されています。この機構は、創業者であるウォルター・ランゲの曾祖父、フェルディナント・アドルフ・ランゲの150年前の発明に由来する技術です。

　機械式時計の秒針は「スイープ運針」であると、一般には言われています。この運針法では、秒針がテンプ振動数に応じて1秒を5～10等分にして小刻みに動き続けます。このように秒針が止めどなく進むと、時には不都合なこともあります。文字どおり1秒を争うようなショートタイムを計時する際に、計時開始と計時終了時の秒単位を正確に読み取ることができません。それに対し、複雑機構「ジャンピングセコンド」は、時の最小単位である秒をはっきりと指し示します。

　1815 “ウォルター･ランゲへのオマージュ” は、時間測定法の二つの技術を備えています。6時位置にあるサブダイヤルでは小さな秒針が、毎時21,600振動というテンプの振動数を再現するように、すなわち6分の1秒刻みでインデックスからインデックスへと進みます。それに対し、センターセコンドのブルーの針は、1秒ごとに歯切れ良く進みます。この秒針は、常時動き続けることもできれば、必要に応じて停止することもできます。2時位置にあるボタンを押すと、センターセコンドが停止したり、動き始めたりします。このボタンを操作することにより、例えば脈拍数を測定することもできます。

　ウォルター･ランゲにとって、スタート・ストップ機能付きステップ運針式センターセコンドは特別な意味合いを持つ機構です。それというのも、この技術には、彼の曾祖父であるフェルディナント・アドルフ・ランゲが1867年に発明し、祖父のエミール・ランゲが実用化して懐中時計のマスターピースを作り上げたという家族の歴史が息づいているからです。A．ランゲ＆ゾーネはその技術をさらに開発し、4分の3プレートに取り付けて完成した「ステップ運針式秒単位ムーブメント」により、1877年に特許を取得しました。これは、ドイツが初めて交付した特許のうちの一つです。

　1815 “ウォルター･ランゲへのオマージュ” のジャンピングセコンドの制御に、祖父が作ったマイスターピースに倣い、スラップアームと星形歯車の原理が取り入れられました。1秒経過するごとに、星形歯車の6個の突起の一つが、ピンと張ったアームを解放します。この時、アームがピシっと放たれるように動くことから、時計師たちはこれを「スラップアーム」と呼んでいます。スラップアームが解放されると、歯車が一気に360°回転し、次の突起がスラップアームを受け止めます。この一連の動きにより、秒針が次のインデックスにジャンプします。4分の3プレート上に配置されている角穴車は、二つの役割を担っています。一つは、ステップ運針に必要な動力を蓄えること、もう一つは、センターセコンドの針を静止させることです。

　ウォルター･ランゲがイメージしたであろう完璧な時計はどのような時計だろうと検討して得られた答えが、ジャンピングセコンドを搭載した1815です。外観では本質的なものだけに絞り込み、内には確かなものを秘めている ― つまり、シンプルな外観でありながら技術的に興味深い複雑機構を搭載している時計に辿り着いたのです。線路をイメージしたレイルウェイモチーフの分目盛りがぐるりと走るシルバーカラーのダイヤルに、青焼きしたスチール針が鮮やかに浮かび上がります。新開発されたムーブメントには、ウォルター･ランゲの誕生年にちなむキャリバー番号L1924が刻まれています。さらに、Ref.番号の上3桁の297は、ウォルター・ランゲの誕生日7月29日に由来するものです。1815 “ウォルター･ランゲへのオマージュ” は製作本数限定モデルです。直径40.5mmのケースには3色あり、限定数はカラーによって異なります。ホワイトゴールドは145本、ピンクゴールドは90本、イエローゴールドは27本のみ製作されます。この異色の限定数は、マニュファクチュール・ランゲの歴史の中で節目となった年、または年数を表しています。フェルディナント・アドルフ・ランゲが工房を設立したのは1845年12月7日です。そして、ウォルター･ランゲがランゲ・ウーレンGmbHを商業登記したのは1990年12月7日 ― 初設立の日からちょうど145年後のことでした。そして、会社再興の日から、A．ランゲ＆ゾーネがウォルター･ランゲへの敬意を表するために開発した新モデルを発表する2017年12月7日まで、まさに27年の歳月が流れています。

1815 “ウォルター･ランゲへのオマージュ” （写真右上から順に）

Ref.：297.021
ケース径：40.5mm
ケース厚：10.7mm
ケース素材：イエローゴールド
ストラップ：ブラウンの手縫いアリゲーターベルト、イエローゴールド製ピンバックル
ムーブメント：手巻き、Cal.L1924（自社製）、毎時21,600振動、60時間パワーリザーブ、36石
仕様：時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示、始動・停止機能付きジャンピングセンターセコンド、サファイアクリスタル風防、シルバー無垢のシルバーダイヤル、ブルースチールの針とインデックス
限定：世界限定27本
参考予価：47,000ユーロ（※ドイツVAT税込）
発売予定：2018年9月以降

Ref.：297.026
ケース径：40.5mm
ケース厚：10.7mm
ケース素材：ホワイトゴールド
ストラップ：ブラックの手縫いアリゲーターベルト、ホワイトゴールド製ピンバックル
ムーブメント：手巻き、Cal.L1924（自社製）、毎時21,600振動、60時間パワーリザーブ、36石
仕様：時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示、始動・停止機能付きジャンピングセンターセコンド、サファイアクリスタル風防、シルバー無垢のシルバーダイヤル、ブルースチールの針とインデックス
限定：世界限定145本
参考予価：47,000ユーロ（※ドイツVAT税込）
発売予定：2018年9月以降

Ref.：297.032
ケース径：40.5mm
ケース厚：10.7mm
ケース素材：ピンクゴールド
ストラップ：レディッシュブラウンの手縫いアリゲーターベルト、ピンクゴールド製ピンバックル
ムーブメント：手巻き、Cal.L1924（自社製）、毎時21,600振動、60時間パワーリザーブ、36石
仕様：時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示、始動・停止機能付きジャンピングセンターセコンド、サファイアクリスタル風防、シルバー無垢のシルバーダイヤル、ブルースチールの針とインデックス
限定：世界限定90本
参考予価：47,000ユーロ（※ドイツVAT税込）
発売予定：2018年9月以降

　堅牢で信頼性のあるプラクティカルな機械式時計を展開するボール ウォッチ・ジャパン株式会社が、「トレインマスター キャノンボールII」の日本限定モデルを、2017年12月より全国の正規販売店（2017年11月17日現在71店舗）にて発売します。限定本数は100本です。

　キャノンボールII は、公式レイルロードウォッチとして愛されたボール ウォッチの歴史を尊重した伝統的でクラシカルなデザインを中心とする「トレインマスター」コレクションのひとつです。懐中時計を想起させるレトロな外観に、ブランドの最新特許技術を搭載したハイブリッドなメカニカルウォッチとして、2013年の発売以来、時計ファンを中心に幅広い層から人気を博しています。

「キャノンボールII ジャパンリミテッド」は、日本のボール ウォッチ・ファンの為に作られた特別なタイムピースです。ドレッシーなクロノグラフを更にエレガントに演出するため、デイトカレンダーを外したエナメルダイアルの外周部にカーブを施し、端正なイメージに仕上げられています。

　品のあるデザインに包まれたタフネス設計も、キャノンボールIIの魅力の一つ。衝撃によるひげゼンマイの変形や絡みを抑止し、時計が止まるリスクを大幅に減少させる、「スプリングロック」耐震システムを搭載しています。このシステムは、2016年に第二世代へとバージョンアップし、以来、シースルーバックのモデルが発売されるのは今回が初めてとなります。レッドのカラーリングを施したこの新機構をはじめ、伝統的な “RR” （ダブルアール）ロゴの刻まれたローターや、美しいブルースクリューの姿は見る人の心を躍らせてくれるに違いありません。

トレインマスター キャノンボールII ジャパンリミテッド

Ref.：CM1052D-S6J-WH
ケース径：43.0mm
ケース厚：14.8mm
ケース素材：SS
防水性：50m
ストラップ：SS製ブレスレット（クロコダイルストラップが付属）
ムーブメント：自動巻き、Cal.RR1401-SL、毎時28,800振動、約38時間パワーリザーブ、49石
仕様：クロノグラフ（60秒、30分積算計）、スプリングロックセカンド耐震システム、針・文字盤に14個の自発光マイクロ・ガスライト、耐衝撃性（5,000Gs）、ねじ込み式リューズ、反射防止処理済サファイアクリスタル風防、シースルーケースバック
限定：日本限定100本
予価：340,000円（税抜）
発売予定：2017年12月

　リシャール・ミルのファミリー（パートナー）であるプロゴルファーの宮里優作（37歳）が、2017年の日本ゴルフツアーの賞金王を獲得しました。

【賞金王への道】

　2017年ツアー3勝を挙げ、賞金ランキング2位で迎えた最終戦の「ゴルフ日本シリーズ JTカップ」。優勝が絶対条件の厳しい状況の中、トータル-15 2位と6打差をつけ、見事優勝を果たし、大逆転で自身初となる賞金王を勝ち取りました。

　今期はツアー複数回優勝を目的に掲げ、5月に早々と2勝目を挙げると、新たな目標を賞金王に定めて10月には3勝目を挙げ、賞金ランキング上位をキープし続けました。他選手の活躍で優勝が絶対条件となった最終戦、トップタイでスタートしアウト9ホールで6打伸ばすと、好調を維持し続け、優勝をもぎ取り、賞金王を手中に収めました。また、現役の選手会長が賞金王を獲得したのも、ツアー史上初の快挙となりました。右腕に装着されたリシャール・ミル RM 38-01は、その歴史的瞬間を宮里優作の一番近くで共有しました。

【達成した記録】
・ 賞金王（自身初）
・ 年間最多優勝（4勝、自身初）
・ 選手会長在籍時の賞金王獲得（ツアー史上初）
・ 平均パット数1位（自身初）

宮里優作（みやざとゆうさく）　プロフィール
沖縄県国頭郡東村出身、愛知県名古屋市在住
生年月日：1980年6月19日
他選手からの人望も厚く、2016年より日本ゴルフツアー選手会長を務める。

2013　ゴルフ日本シリーズ JTカップ優勝
2014　東建ホームメイトカップ優勝
2015　ダンロップ フェニックス トーナメント優勝
2016　日本ゴルフツアー選手会 会長就任
2017　中日クラウンズ優勝
　　　　日本プロゴルフ選手権大会優勝
　　　　HONMA TOUR WORLD CUP 優勝
　　　　ゴルフ日本シリーズ JTカップ優勝
　　　　賞金王獲得

RM 38-01 トゥールビヨン バッバ・ワトソン

ショット時に手首にかかるG（重力加速度）を計測できる「Gセンサー」と、リシャール・ミルの代名詞とも言える「耐衝撃トゥールビヨン」を搭載した、マルチコンプリケーションウォッチ。
ベゼルとケースバックには耐傷性に優れた強化セラミックス「TZP-G」を採用しております。世界限定50本の特別モデルです。

ケースサイズ：49.94×42.70mm
ケース厚：16.15mm
ケース素材：チタン（ホワイトラバーコーティング）
ストラップ：ホワイトラバー
ムーブメント：手巻きトゥールビヨン、Cal.RM38-01
仕様：時、分表示、TZP-Gセラミックス製のベゼル
限定：世界限定50本
価格：92,000,000円（税抜）
※宮里選手は、ベルクロストラップ仕様で着用中