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レーシングスピリット

 タイムウォーカーの新作は、よりヴィンテージ感にあふれ、カーレースのスピリットを象徴するふたつのサイズの「反転パンダダイヤル」の新作を発表し、かつてレースで使われていたプロフェッショナルウォッチの栄光を讃えます。


 このコレクションはミネルバの輝かしい歴史からインスピレーションを得ています。1858年の創業以来、ミネルバは、その特筆すべき精確さにより、文字通り一瞬一秒を争う競技での計時装置として絶大な信頼を得ていました。モーターレースの世界でその名を馳せた「ラリータイマー」はその顕著な事例です。ミネルバは計時装置の発展に貢献し、いくつかの特許も取得しており、まさに「用の美」を極めた稀有なブランドです。


 モンブラン タイムウォーカーは、偉大な計時装置としてのミネルバのタイムピースの歴史を今によみがえらせるとともに、カーレース全盛期のデザインコードをディティールに盛り込み、モダンなヴィンテージ感を醸し出しています。


「パンダダイヤル」と「反転パンダダイヤル」

 ミネルバが活躍したカーレーシングの黄金時代であった1960年代~70年代にかけて、ブラックとホワイトのコントラストを活かした「パンダダイヤル」「反転パンダダイヤル」と呼ばれるクロノグラフが一世を風靡し、時計史に一時代を築きました。その名が示す通り、ダイヤルとクロノグラフカウンターが反対色で配置されており、高い視認性を実現しつつ、独特の審美性を備えています。このダイヤルは、クラシックレーシングカーのダッシュボードを連想させるデザインとして、今日でも大きな魅力を放っています。


モンブラン タイムウォーカー マニュファクチュール クロノグラフ

 2018年に発表されたマニュファクチュール クロノグラフの新色です。今回は、ブラックダイヤルにシルバーホワイトカウンター。よりくっきりしたコントラストが採用されています。レーシングカーの車体の吸気口を思わせるセミスケルトンのホーンが取り付けられており、フィックスセラミックベゼルのタキメーター表示とともに、カーレースのエッセンスを感じさせます。3時、6時、12時位置の3カ所にカウンターを配し、伝統的な3-6-9カウンタークロノグラフの流れを踏襲しています。スーパールミノバ加工の数字とインデックス、ミニッツトラックがスポーティな印象を強調します。


 心臓部のムーブメントは、コート・ド・ジュネーブ加工、サーキュラーグレイン、ブルーのスクリューと言った正統派な仕上げを施したキャリバーMB 25.10。ステアリングホイールを象ったブラックロジウム仕上げのタングステン製の回転錘がカーレーシング感を完璧なものとしています。このムーブメントは、コラムホイールの水平カップリングという伝統的な仕様となっており、ストップセコンド機構が時刻合わせをより精確なものとしています。


 エレガントなブラウンのストラップは、このモデルのためのオリジナルストラップで、フィレンツェのモンブラン自社レザー工房「プレテリア」で製作されています。


モンブラン タイムウォーカー オートマティック クロノグラフ

 ケース径41㎜のオートマティック クロノグラフは、構築的なホーンが付いたサテン仕上げのダイヤルとなっており、フィックスのセラミックベゼルには、スピード計測のスリルを彷彿とさせるタキメーター表示が施されています。6時位置と12時位置にクロノグラフカウンターが配され、数字とインデックスはスーパールミノバ加工となっています。丁寧に刻まれたミニッツトラックにもスーパールミノバ加工が施されており、正15分おきにレッドのマーカーが刻まれています。


 また、このデザインコードにぴったりな、レース用グローブを思わせるパンチングラバーのストラップもさらにスポーティなイメージを強調しています。

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Montblanc TimeWalker
Manufacture Chronograph
モンブラン タイムウォーカー
マニュファクチュール クロノグラフ(写真右上)

Ref:119942
ケース径:43.0mm
ケース厚:15.2mm
ケース素材:SS(サテン加工)
防水性:10気圧(100m)
ストラップ:ヴィンテージブラウンのスフマートエイジドカーフ(フィレンツェのモンブラン自社レザー工房「プレテリア」製)
ムーブメント:自動巻き、Cal.MB 25.10、毎時28,800振動、約46時間パワーリザーブ、33石
仕様:中央の時、分、6時位置のスモールセコンド、ベゼルのタキメーター表示、中央のクロノグラフ秒針、3時位置と9時位置のクロノグラフ30分積算計と12時間積算計
価格:未定
発売予定:2019年6月

Montblanc TimeWalker
Automatic Chronograph
モンブラン タイムウォーカー
オートマティック クロノグラフ(写真右下)

Ref:119940
ケース径:41.00mm
ケース厚:14.54mm
ケース素材:SS(サテン加工)
防水性:3気圧(300m)
ストラップ:ブラックラバー
ムーブメント:自動巻き、Cal.MB 25.07、毎時28,800振動、約46時間パワーリザーブ、25石
仕様:中央の時、分、9時位置のスモールセコンド、固定ベゼル上のタキメータースケ-ル、3時位置の日付表示窓、中央のクロノグラフ秒針、12時位置と6時位置の30分積算計、12時間積算計
価格:未定
発売予定:2019年6月

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フォーマルエレガンス 新たなモンブラン スターレガシー コレクション

 このたびのpre SIHH2019にて、モンブランが古典的な時計製造にインスパイアされた新モデルを発表します。


 2018年、モンブラン スターレガシー コレクションは、ミネルバの歴史と古典的な高級時計に根ざしたデザインに一新されました。2019年は、ブラックのローマ数字の新しいオートマティックデイトモデルとフルカレンダーモデルが登場し、さらにコレクションが強化されます。


 ステンレススティールのクールな輝きは、フィレンツェのモンブラン自社レザー工房「プレテリア」で製作されたトレンディなダークブルーのスフマートアリゲーターストラップでさらに品格が強調されています。また、このコレクションは、古典的でありながら、モンブランのブランドエンブレムである白い雪のパターンが波紋状に広がる独特のギョーシェでモダンさを加味しており、ストラップとの色合わせも美しいブルーのバトン針、フィレソーテギョーシェパターンと独特なレイルウェイミニッツトラックも印象的です。


 オートマティックデイトは、自動巻きキャリバーMB 24.01を搭載しており、シルバーホワイトダイヤルに、中央の時分秒針と6時位置の日付表示のみというシンプルな機構で、42mm径と39mm径の2種から選択できます。


 一方、フルカレンダーは、オートマティックデイトのデザインコードを引き継ぎつつ、42mm径のステンレススティールケースに自動巻きキャリバーMB 29.12を搭載。時分秒、日付、曜日、月とムーンフェイズを表示します。日付は、先端にレッドの三日月が飾られた針が、ダイヤルに環状に書かれた1から31までの数字を指すことで読み取ります。曜日と月はダイヤル上部に表示され、ムーンフェイズがダイヤル下部に取り付けられています。

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Montblanc Star Legacy Full Calendar
モンブラン スターレガシー フルカレンダー(写真右上)

Ref:119955
ケース径:42.00mm
ケース厚:11.43mm
ケース素材:SS
防水性:3気圧(30m)
ストラップ:ブルースフマートアリゲーター(フィレンツェのモンブラン自社レザー工房「プレテリア」製)
ムーブメント:自動巻き、Cal.MB 29.12、毎時28,800振動、約42時間パワーリザーブ、25石
仕様:中央の時、分、秒、中央の針によるフルカレンダー表示、12時位置の日付と曜日の表示窓、6時位置のムーンフェイズ
価格:未定
発売予定:未定

Montblanc Star Legacy Automatic Date
モンブラン スターレガシー オートマティック デイト(写真右下)

Ref:119956
ケース径:42.00mmまたは39mm
ケース素材:SS
防水性:3気圧(30m)
ストラップ:ブルースフマートアリゲーター(フィレンツェのモンブラン自社レザー工房「プレテリア」製)
ムーブメント:自動巻き、Cal.MB 24.01、毎時28,800振動、約42時間パワーリザーブ、21石
仕様:中央の時、分、秒、6時位置の日付表示窓
価格:未定
発売予定:未定

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フォーマルエレガンス 新たなモンブラン スターレガシー コレクション

 このたびのpre SIHH2019にて、モンブランが古典的な時計製造にインスパイアされた新モデルを発表します。


 2018年のシルバーホワイトダイヤルのモンブラン スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフに引き続き、今回はアンスラサイトダイヤルモデルが登場します。レッドゴールドケースとステンレススティールの2種で、ともに、ダイヤルと同じアンスラサイトスフマートアリゲーターストラップでドレスアップされています。ストラップは、フィレンツェのモンブラン自社レザー工房「プレテリア」でオリジナルで製作されます。


 このタイムピースは、フランスの時計技師であるニコラ・リューセックに敬意を捧げたものです。彼は、1821年に世界初といわれるクロノグラフ(インクを垂らして計時するクロノグラフ)で特許を取得し、その後の高級時計製造の歴史に大きな足跡を残しました。彼が開発したインク式クロノグラフのスキームに倣った、ダイヤル下部に横並びに配置された2枚の回転ディスクが特徴的です。ひとつはクロノグラフの60秒積算計、もうひとつは30分積算計となっており、固定された針の下で回転します。この2枚の回転ディスクとオフセンターの時分計が立体的な視覚効果を生み出しています。


 その他のダイヤルのデザインディティールに目を移すと、正確に刻まれたレイルウェイミニッツトラックに囲まれた小ぶりなアラビア数字、リーフ型の針、ダイヤル中央部のアズール仕上げ、ダイヤル全体に施されたフィレソーテギョーシェなどが特徴となっています。また、ダイヤルの外縁部には、偉大なクロノグラフの発明家であるニコラ・リューセックの名が刻まれています。


 また、オリジナルキャリバーであるMB R200は、コラムホイールの自動巻きモノプッシャークロノグラフムーブメントで、ケースバックから眺めることができます。このムーブメントはツインバレルで、パワーリザーブはおよそ72時間となっています。3気圧防水で、すべてのウォッチは500時間モンブランラボラトリーテストでその精確さを保証されています。

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Montblanc Star Legacy
Nicolas Rieussec Chronograph
モンブラン スターレガシー
ニコラ・リューセック クロノグラフ

Ref:119964(写真右上)
ケース径:44.80mm
ケース厚:15.02mm
ケース素材:18Kレッドゴールド
防水性:3気圧(30m)
ストラップ:グレースフマートアリゲーター(フィレンツェのモンブラン自社レザー工房「プレテリア」製)
ムーブメント:自動巻き、Cal.MB R200、毎時28,800振動、約72時間パワーリザーブ、40石
仕様:クロノグラフ、オフセンターの第二時間帯アワー表示針・秒針・デイ&ナイト表示、6時位置のデイト表示、2枚の回転ディスクと固定針による60秒・30分の経過時間表示
価格:未定
発売予定:未定

Ref:119954(写真右下)
ケース径:44.80mm
ケース厚:15.02mm
ケース素材:SS(ポリッシュ加工)
防水性:3気圧(30m)
ストラップ:グレースフマートアリゲーター(フィレンツェのモンブラン自社レザー工房「プレテリア」製)
ムーブメント:自動巻き、Cal.MB R200、毎時28,800振動、約72時間パワーリザーブ、40石
仕様:クロノグラフ、オフセンターの第二時間帯アワー表示針・秒針・デイ&ナイト表示、6時位置のデイト表示、2枚の回転ディスクと固定針による60秒・30分の経過時間表示
価格:未定
発売予定:未定

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SIHH 20192019年 SIHH 新作 レポート

撮影:堀内僚太郎、江藤義典 Movie:Ryotaro Horiuchi , Yoshinori Eto

2019 SIHH REPORT

 平成最後の年となった2019年が静かに幕を開けました。そして、いよいよ1月14日からスイス・ジュネーブにてSIHH(通称・ジュネーブサロン)が開催されます。2018年は時計界にさまざまな新しい動きが見られましたが、来年のSIHHおよび同時期にジュネーブで開催される時計ブランドの展示会にも、それらの影響と新たな時代に向けての動きが顕在化することでしょう。この新しい時代の到来を、我々プレス、そして時計愛好家はどう受け止めればいいのか? 新作時計の紹介はもちろん、そんな時計界の動向も頭に置きつつ取材を進めて行ければと考えています。


文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata


2019 New Model |2019年 ブランド新作リスト


Gressive取材スタッフ紹介

  • 名畑 政治
  • 名畑 政治
    Masaharu Nabata


    Gressive編集長。1959年、東京都生まれ。時計、カメラ、ギター、ファッションなど膨大な収集品をベースに、その世界を探求。1994年から毎年、スイス時計フェア取材を継続中。
    「今、時計界は大きな転換期を迎えています。20年以上にわたって時計界を定点観測してきた私にとって、その現場に立ち会えるのは何よりの幸運。今年は取材体制をリニューアルし、さらにしっかりとしたレポートをお届けしたいと決意を新たにしています」

  • 篠田 哲生

    篠田 哲生
    Tetsuo Shinoda


    1975年、千葉県生まれ。40を超える媒体で時計記事を担当しており、10数年ものスイス取材歴を重ねてきたが、この業界では今でも“若手”というちょうどよい湯加減のポジションをキープ。快適な出張にこだわり続け、スイスに小型炊飯器を持ち込み、朝から飯を炊くという業界屈指の実践派。
    「良い仕事のためには、まずは食事が大切。ということで、今年もディナーを中心にスケジュールを立てました」

  • 竹石 祐三

    竹石 祐三
    Yuzo Takeishi


    1973年、千葉県生まれ。1998年よりモノ情報誌編集部に在籍し、2011年から時計記事を担当。2017年に出版社を退社し、Gressiveの記事制作に携わる。
    「2011年よりバーゼルワールドの取材は行ってきましたがSIHHは今回が初めて! これまで写真でしか目にすることのなかった会場に、実際に足を運べることに胸を膨らませています。新作情報はもちろん、会場の雰囲気などもフレッシュな視点でお届けしますのでご期待ください」

  • 堀内 僚太郎

    堀内 僚太郎
    Ryotaro Horiuchi


    フォトグラファー。1969年、東京都生まれ。1997年に独立。広告、ファッション、CDジャケットやポートレイト等で活動。2006年からスイス時計フェアの撮影を続け、2009年からGressiveに参加。2018年にH2Fotoを立ち上げ写真講師としても活動。
    「スイスでの時計取材を始めて14年目。毎年その美しさを撮影してきました。今年はどんな時計に出会えるのか楽しみです。新しい時計の写真をいち早くお届けします」

  • 江藤 義典

    江藤 義典
    Yoshinori Eto


    フォトグラファー。1981年、宮崎県生まれ。2001年に上京。2006年、知人の紹介でカメラマンの個人スタジオのアシスタントに。スタジオ勤務を通し写真撮影とデジタル・フォト加工技術を習得。2013年に独立し、自らのスタジオを開設。Gressiveをはじめ、メンズ誌、モノ情報誌、広告等で活動。スイス時計フェアは2015年から撮影を継続。
    「スイス時計フェアを臨場感のある写真と映像でお伝えしたいと思います」

SIHH 2019 Gressive official service |2019年SIHH 現地速報SNS&メルマガ

Gressiveの公式instagram、facebook、twitterでは、現地取材中の編集部より速報が送られています。また、facebookとtwitterではGressiveに新着情報が追加されるとお知らせが届きます。ぜひフォローしてお待ちください。
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SIHH 2019 information |2019年SIHH 取材詳細

SIHH(Salon International Haute Horlogerie=国際高級時計サロン)2019 詳細
開催期間 : 
2019年1月14日(月)から17日(木)

出展ブランド : 
カルティエ(CARTIER)、ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)、ジャガー・ルクルト(JAEGER-LECOULTRE)、ボーム&メルシエ(BAUME & MERCIER)など


  2019年1月14日(月)から17日(木)の期間、スイス・ジュネーブにおいて29回目となるSIHH(Salon International Haute Horlogerie=国際高級時計サロン)においてGressive編集部は現地で取材を敢行します。現地より速報でお届けする予定の新作情報の配信方法など、詳しくは決定次第「Gressive FACEBOOK」及び「Twitter」、「メールマガジン」にて順次発表しますので、ぜひ「いいね!」やフォロー、ご登録をお願いします。


SIHH(ジュネーブサロン)とは?
SIHH(ジュネーブサロン)とは、リシュモングループを中心とした腕時計ブランドが年1回行なう、国際時計見本市のこと。 正式名称は「Salon International de la Haute Horlogenie=国際高級時計サロン」で、カルティエ(CARTIER)を筆頭にIWCやヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)、オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)などが一堂に会し、最新モデルや最新技術を披露する、時計ファンにとっては見逃せないイベントなのです。
バーゼルワールドから離脱し、1991年から始まったSIHH(ジュネーブサロン)。完全招待制で、入場できるのは厳選された世界各国のプレスやリテーラーのみで厳重なセキュリティチェックが施されています。

 Gressiveメルマガ、FACEBOOK、Twitterでは腕時計の最新情報やコンテンツの更新情報をお届けしています。2019年のSIHH(ジュネーブサロン)、WPHH(World Presentation of Haute Horlogerie)レポートの更新情報もこちらからお届けしています。
 この機会にぜひ、最新情報メルマガ、FACEBOOK、Twitterにご登録ください。






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    2019 New Model | PANERAI
    2019年 パネライ新作情報

    ブース撮影:堀内僚太郎 Photo:Ryotaro Horiuchi

    特別な体験と革新モデルの充実で
    「サブマーシブル」がさらに魅力的に

     1956年、エジプト海軍のために開発されたケース径60mmの頑強な時計「エジツィアーノ(L’Egiziano)」をルーツとし、1998年のデビュー時から現在まで高い支持を得ているダイバーズ・ウォッチ「サブマーシブル(SUBMERSIBLE)」。2019年、パネライはこの「サブマーシブル」にフォーカス。新素材の採用や、よりスポーティでモダナイズされたデザインへのブラッシュアップ、さらにケース径42mmのモデルを新たに追加してこのコレクションを拡充させた。また、フリーダイビングの世界チャンピオンとのダイビングセッションや、冒険家とのツアー、イタリア海軍との特殊訓練といった“スペクタクルな体験”をセットにしたスペシャルピースもラインナップ。このユニークかつ斬新な試みと新作の高い完成度は、多くのファンを惹きつける魅力にあふれている。



      取材・文:竹石祐三 / Report&Text:Yuzo Takeishi
      ※表記は2019年2月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
      ※2019年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。


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        2019 New Model | VACHERON CONSTANTIN
        2019年 ヴァシュロン・コンスタンタン新作情報

        ブース撮影:江藤義典 Photo:Yoshinori Eto

        美と技の両方で
        際立つテクニックを披露

         2018年はモダンクラシックの「フィフティーシックス」を投入して話題をさらったヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)だが、2019年はある意味“原点回帰”。スペシャル・ワンなブランドであることを証明するかのように、全てがユニークピースで、メティエ・ダールの工芸技術を駆使したり、ハイコンプリケーションが搭載されたレ・キャビノティエが登場。さらには圧倒的なロングパワーリザーブによって、パーペチュアルカレンダーの実用性向上を狙う「トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー」も誕生した。一方で、一般ユーザー向けとしては、魅惑的なブルーダイヤルモデルが追加され、様々な面からヴァシュロン・コンスタンタンの魅力を語る陣容になっている。



          取材・文:篠田哲生 / Report&Text:Tetsuo Shinoda
          ※表記は2019年1月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
          ※2019年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。


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            Glashütte Original
            ドイツの伝統と革新性が結合した希有な時計ブランド

            グラスヒュッテ・オリジナル
            マニュファクトリー体験記


            ドイツを代表するマニュファクトリー(自社一貫生産工場)であるグラスヒュッテ・オリジナル。世界的にも最高レベルの時計製造技術を保有し、そのすべてを自社とグループ企業である文字盤&ケース工場でまかなうという希有な生産体制を堅持するブランドである。そのグラスヒュッテ・オリジナルの製造現場をレポートすべく、我々はドイツ北部のザクセン州グラスヒュッテとドイツ南部のバーデン=ヴュルテンベルク州フォルツハイムを訪ねた。


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            取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
            写真:堀内僚太郎 / Photo:Ryotaro Horiuchi
            協力:スウォッチグループ ジャパン グラスヒュッテ・オリジナル / Thanks to:Glashütte Original



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              512 /sites/default/files/staticContentThumbnail/img_14.jpg _self 24 enter

              Gressive Impression Watch Person Interview vol.73
              ORIS Chairman Ulrich W. Herzog
              オリス 会長
              ウルリッヒ・W・ヘルツォーク

              「大切な市場である日本に直接アピールするため
              我々はオリスジャパンを設立したのです」


              1904年、スイスのヘルシュタインに腕時計専業メーカーとして創業したオリス(Oris)は2018年、日本における現地法人「オリス ジャパン」を設立した。さて、その背景とは何か? “ジャパン”の設立後、初めて来日したウルリッヒ・W・ヘルツォーク会長にその意図と戦略を聞いた。


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              取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
              写真:堀内僚太郎 / Photo:Ryotaro Horiuchi



                169638 169639 staticcontent
                ブランドニュース ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN) /sites/default/files/newsThumbnail/main_02_2.jpg /sites/default/files/newsMainImage/main_02_2.jpg

                 ヴァシュロン・コンスタンタンは18世紀以来、「キャビノティエ」の伝統を守り続けてきました。「キャビノティエ」とは、ジュネーブの建物の最上階に設けられた光あふれる工房で時計づくりに励む名声と教養を誇る時計職人を指す言葉です。このような熟達したマスターウォッチメーカーは、科学的な知識を背景にもち、啓蒙思想が育んだ新しい考え方に対しても好奇心にかられていました。彼らの器用な手が、天文学や科学、芸術から着想した技術的にも美観の点でもまたとない特別な時計を作り上げました。


                 現代のヴァシュロン・コンスタンタンも、その高度な技術や創作への挑戦をレ・キャビノティエ部門に引き継ぎ、顧客やコレクター向けに1点もののモデルを製作したり、特注による時計の製作依頼に応じています。エンジニア、デザイナー、ウォッチメーカー、アルティザンたちはこの極めて高度で卓越した時計づくりにそれぞれの想像力や専門性、情熱などを総動員して取り組みます。その成果を鮮やかに語るのが、まさに新たに誕生したユニークピース「レ・キャビノティエ・グランド・コンプリケーション “フェニックス”」です。


                永遠を手に入れた15種類の複雑機能
                 エジプト東方で発祥し、アジアに伝播したフェニックス伝説によれば、この寓話の不死鳥は、転生に挑み、火に飛び込んで死滅した後も、灰から500年毎に甦るとされます。不死身の象徴から着想を得て創作された「レ・キャビノティエ・グランド・コンプリケーション “フェニックス”」は、15種類の複雑機能をもって時に挑戦しました。


                 この時計の表側と裏側には、パーペチュアルカレンダー、均時差、日の出と日の入りの時刻、天空図、四季、黄道12宮、月相と月齢、至点(夏至・冬至)、恒星時の時と分、パワーリザーブなどの表示が配され、これらが時計に高貴な趣や威厳をもたらし、そしてミニット・リピーターとトゥールビヨンが機能リストの最後を締めくくります。レ・キャビノティエ部門のウォッチメーカーたちは、信頼性を確保しながらあらゆる部品を小型化することによって、これらの機能をケースの限られたスペースに収めることに成功しました。


                 時計の両面に配された2つの文字盤は、スレートグレーの盤面に数字や針がくっきりと目立ち、ピンクゴールド製のケースと美しい調和を見せています。この複雑時計の視認性を最大限に高める工夫は、文字盤に追加されたカウンターや各種の時間表示にも発揮されています。

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                キャリバー2755:特別なシグネチャー
                 ヴァシュロン・コンスタンタンは、この極めて多くの機能が備わる複雑時計を動かすために、有名なキャリバー2755を選びました。手巻きで、58時間のパワーリザーブが備わるこのムーブメントは、ヴァシュロン・コンスタンタンの特に高度なモデル、とりわけこの1点製作モデルが属す類まれなグランド・コンプリケーションに使われています。


                手彫りエングレービングの芸術
                 革新的な技術と昔から受け継がれてきた職人技との絶妙なバランスを語る典型的な例と呼べるこの特別なモデルはまた、一握りの彫金職人のみが習熟した2種類のエングレービング技法に敬意を表しています。すなわち、ケースバンドに施されたパウンス装飾(浅浮き彫り)と、ベゼルとケースバックに施された繊細なラインを彫る技法です。金に彫刻を施して立体感を生み出すこのような技術に習熟するには少なくとも10年以上もかかり、このモデルの場合も300時間に及ぶ忍耐強い作業が必要です。ケースバンドの上で今にも羽を広げるかのように見える伝説の不死鳥の翼や、優雅に伸びる細い首の動きから嘴の先に至るまで、ディテールに細心の注意を払うことは、ヴァシュロン・コンスタンタンのシグネチャーです。

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                レ・キャビノティエ・グランド・コンプリケーション “フェニックス”

                Ref:9700C/003R-B187
                ケース径:47.0mm
                ケース厚:19.1mm
                ケース素材:18Kピンクゴールド
                ストラップ:ダークブラウンのミシシッピ・アリゲーター、18Kピンクゴールド製フォールディングクラスプとバックル
                ムーブメント:手巻き、Cal.2755(自社開発・製造)、毎時18,000振動、約58時間パワーリザーブ、40石
                仕様:ジュネーブ・シール取得、時、分、トゥールビヨンのキャリッジによるスモールセコンドの秒、15の複雑機能【1.ミニット・リピーター、2.トゥールビヨン、3~6.パーペチュアルカレンダー(日付、曜日、月、閏年)、7.パワーリザーブ、8.均時差、9.日の出時刻、10.日の入り時刻、11.天空図、12.月齢と月相(ムーンフェイズ)、13.恒星時の時と分、14.四季、至点、分点、黄道12宮、15.打撃機構のトルク】、ケースバンドに手彫りによる“フェニックス”モチーフの装飾、ベゼルおよびケースバックに手彫りの装飾パターン、スレートグレーオパーリンダイヤル、マカッサル・エボニー(縞黒檀)製の巻き上げ装置付きプレステージボックスが付属
                限定:ユニークピース
                価格:時価

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                ブランドニュース ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN) /sites/default/files/newsThumbnail/main_01_0.jpg /sites/default/files/newsMainImage/main_01_0.jpg

                 啓蒙主義時代の18世紀、ジュネーブの最も経験豊かな時計職人たちは、市街の建物の最上階に設けられた「キャビネット」と呼ばれる、自然光あふれる工房でその才能を発揮していました。顧客からの特別な注文を受けて並外れた複雑時計を製作していた、いわば錬金術師のような職人たちは「キャビノティエ」と異名を取るようになりました。技を極めたマスターウォッチメーカーの彼らは、豊富な科学的知識を身につけながら、当時の啓蒙主義が育んだ新思想に対しても好奇心を抱き、それらを工業的手法や手作業の専門技術に生かしていました。


                 最高峰の時計技術と美的デザイン、芸術的な職人芸の挑戦が見事に結びついたヴァシュロン・コンスタンタンの1点製作モデルは、現在では、その誉れ高い歴史を継承するレ・キャビノティエ部門で創作され、オートオルロジュリー(高級時計製造)の最も要求の厳しい愛好家を喜ばせています。「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート」もまさにそうした世界を鮮やかに語るモデルです。ヴァシュロン・コンスタンタンのシグネチャーを演じるこの新作は、2017年にレ・キャビノティエ部門で創作された「レ・キャビノティエ・セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション 3600」と「レ・キャビノティエ・シンフォニア・グラン・ソヌリ 1860」から派生した後継モデルです。


                 ヴァシュロン・コンスタンタンの時計において、ミニット・リピーター機能とトゥールビヨンや天体表示を一体化することは、レ・キャビノティエ部門でなければ達成できない離れ業です。ヴァシュロン・コンスタンタンならではの美的デザインの特色を活かし、高度な時計技術を語るこの新製品には、ブランドを最も代表するテクニカルなモデルに仕上げるために投入された途方もない専門技術が映し出されているのです。


                恒星時と宇宙の魅力的な眺め
                「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート」のホワイトゴールドのケースは、コントラストを強調したデザインに特徴があります。ベゼルとラグにセットされたバゲットカットダイヤモンドがピュアなブラックダイヤルを美しい輝きで取り巻き、ブラックダイヤルもまた、バゲットカットダイヤモンドのインデックスと中心部に施されたギヨシェ彫りの模様がアクセントを添えています。ピュアなデザインと貴石の輝きが織りなす絶妙なコントラストが6時位置のトゥールビヨンを引き立て、ミニット・リピーター機能を併せ持つこの時計が、紛れもなくオートオルロジュリー(高級時計製造)の分野に属すことをあらためて思い起こさせます。


                 宇宙の眺めはケースバックに配されたスカイチャート(天空図)によって一段と強調されています。ジュネーブから見上げた夜空が描かれ、天の川や星座、星などは望遠鏡で見たかのように明るく輝いています。この天空図は、恒星時に合わせて23時間56分で1回転します。窪んだ形の文字盤は奥行き感を強調します。時計製造のスタンダードな表現方法に従い、サファイアクリスタル上の楕円の囲みは、時計の使用者が天空図を参照した際に星座の位置が正確に示されるように描かれています。そしてこの素晴らしい眺めを完成させるのは、恒星時や月表示と方位表示です。まるで時を超えた宇宙の旅に誘われるかのようです。

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                キャリバー2755
                「レ・キャビノティエ」の特別なシグネチャー

                この極めてテクニカルな複雑時計に備わるさまざまな機能を動かすめに、ヴァシュロン・コンスタンタンのウォッチメーカーは、「レ・キャビノティエ」に特別に用いる手巻きムーブメントを開発しました。58時間のパワーリザーブが備わるこのムーブメントは、ヴァシュロン・コンスタンタンの特に高度なモデル、とりわけ類まれなグランド・コンプリケーションに使われることで有名なキャリバー2755をベースにして考案されました。

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                レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート

                Ref:9737C/000G-B480
                ケース径:45.0mm
                ケース厚:15.1mm
                ケース素材:18Kホワイトゴールド
                ストラップ:ブラックのミシシッピ・アリゲーター、18Kホワイトゴールド製クラスプ
                ムーブメント:手巻き、Cal.2755(自社開発・製造)、毎時18,000振動、約58時間パワーリザーブ、38石
                仕様:ジュネーブ・シール取得、ミニット・リピーター、トゥールビヨン、ケース裏面に恒星時、月、天空図、ベゼルとラグに計 112 個のバゲットカットダイヤモンド(約5.80ct)、ギヨシェ彫りブラックダイヤル、18K ホワイトゴールド製のアプライド・インデックスと針、手彫りと夜光を施したブラックの天空図(北半球)、マカッサル・エボニー(縞黒檀)製ラグジュアリーボックスが付属
                限定:ユニークピース
                価格:時価

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