世界初のアラームウォッチ「クリケット」を開発し、一躍名声を得たヴァルカン(VULCAIN)。現在もそのアイデンティティを継承し、1947年に開発した自社製アラームキャリバーに改良を重ねながら独自のアラーム時計を作り続けている。
2009年の大きなトピックとしては、先行してムーブメントのみ発表されていたアラームキャリバーの新規軸、<Cal.V−21>がついに実装をまとって登場したこと。初の自動巻となる<CAL.V-21>は、従来のように裏蓋のピンを内側からハンマーで叩くゴングとは違い、ローター(回転錘)の軸をハンマーで叩く画期的な設計。このムーブメントを搭載する「クリケット・レボリューション デュアルタイム」は文字盤の中心が一部スケルトンになった、現代的な意匠をまとって登場。インナーベゼルの操作によって、第2時間帯の表示も可能である。
このほか、毎年発表されるクロワゾネ(有線七宝)モデルにも、パンサーなどをモチーフにした流麗なダイヤルが登場した。