1930年代から1950年代まで、世界中で圧倒的な販売網とセールスで他の追随を許さなかったマーヴィン(MARVIN)。1850年、ディディシャイム兄弟が創業して以来、時計はもとより、ムーブメントの供給においても順調に発展していたが、1970年代に機械式時計の衰退によって大きな打撃を受けた。そのままマーヴィン(MARVIN)の名は歴史から消えるかに思われたが、2002年、ユニークなプロダクトデザインと、現代的なマーケティングによって見事復活を遂げた。
バーゼルワールドの期間中会場にほど近い場所で、独自にニューモデルの発表を行っているため、正確にはバーゼルワールドに出展しているブランドではないが、その存在感と個性的な動きは、各国メディアにも注目されているブランドである。今年は、かつてマーヴィン(MARVIN)を愛用していたチェ・ゲバラをフィーチャーし、彼の革命的な生き方そのものとマーヴィン(MARVIN)の革新的な存在感を重ね合わせている。
今回は4色のインデックスカラー展開で、21世紀のマーヴィン(MARVIN)の<原点>を感じることができる「オリジン」や、オープンハートに扇型の目盛りがユニークな「レクタンギュラー オープンハート」など、独創的な視点で、自由なウォッチメイキングを「楽しむ」プロダクトに注目が集まっている。