歴史と伝統に支えられた時計づくりとともに、ここ数年は「フィフティ ファゾムス」をはじめとする、タフなスポーツウォッチの躍進がめざましいブランパン（BLANCPAIN）。伝統を守りながら、新しいものに挑戦して行く姿勢とともに、今後もスポーツモデルの拡充には注目したいところ。
　2009年ブランパン（BLANCPAIN）はランボルギーニと提携し、＜ランボルギーニ・ガヤルド＞の最新レース専用車のスーパー・トロフェオ30台が参戦するワンメイクレース＜ランボルギーニ・ブランパン・スーパー・トロフェオ＞を発表、それを記念して作られた記念モデル「スーパー・トロフェオ・フライバッククロノグラフ」や、ついに防水機能を300mから1000mに、そして5日間パワーリザーブを実現した「500ファゾムス」、「レマン」シリーズの進化形として誕生した「L-エボリューション」で8日間パワーリザーブ3針モデル、アラーム機能とGMT、トゥールビヨンとGMTのコンビネーションモデルなど、ブランパン（BLANCPAIN）の最新の技術力にさらに期待が高まるラインナップが顔を揃えている。

　「L-エボリューション」シリーズの一つである、「L-エボリューション トゥールビヨン GMT」。2009年はどのブランドもトゥールビヨン・モデルの発表は控え気味であったにも関わらず、さらにGMT機能とのコンビネーションモデルで、ブランパン（BLANCPAIN）のウォッチメイキングへの勢いと志の高さを感じることができる。このシリーズの特徴である多層構造のダイヤル、そして9時位置のポインターデイトとダイヤル外周の24時間表示のバランスなど、ブランパン（BLANCPAIN）ならではの絶妙なバランスを楽しみたい極上のハイスペックモデルである。

文：天野靖恵　写真：板津亮

※表記は2009年7月現在のものになります。